Along with the Mekong

メコン川の流れのように

天切り松 闇がたり

2007年08月15日 | なんでもない日常のこと

今日はサロンをサボって六本木へ。

かつての職場は旧・防衛庁の向かいだったし、好きで通い続けた日本舞踊の稽古場も六本木だったので、この辺りはいっときmameの"日常"だった。なのに今日はすっかり"おのぼりさん"。

あのいかつい防衛庁の建物がすっかり姿を変えたミッドタウンでランチを・・・と思ったが、お手軽そうな店の前には長蛇の列が出来ている。この場所で、こんな価格で大丈夫なの!?と思うほど、ランチのお値段はお手ごろ。なるほど、混むはず。

午後は、俳優座劇場で『天切り松 闇がたり』を観る。

同行のY君は、超ヘビーな観劇ファンなのだけど、この劇場は初めてなんだそう。昔・・・そう、「新劇」という言葉がフツーに使われていた頃は、芝居を観るというと、ココか、東横劇場、砂防会館、文学座のアトリエ、そしてワタシも幾度か舞台を踏ませていただいた紀伊国屋劇場(サザンじゃなく、古いほうね、モチロン)、それくらいしかなかったのになぁ・・・隔世の感。

実は今日の『天切り松 闇がたり』は、結構期待して観にいった。先日この舞台を観た、サロンのお客さんでもある若い役者の卵が「すごくよかった。もう一回観たい」と言っていたんだもん。

実際、よかった。過剰なもののない、ひんやりした、いい芝居だった。浅田次郎はもともとあんまりタイプではないのだけれど、すまけいがすごくいい。ただね、さらりと語って話が進んでいくので、意味が飲み込めないうちに次に行っちゃった・・・ってことも多い。落語のように「耳」から入れるために作られた台詞と違うので、台詞を頭の中で一旦漢字に置き換えて、で、「あっ、そっか」と理解しないとチトわかり難かったりする。

そしたらこんな本、発見。
『天切り松読本』だって。

そうよ、こういう本をちゃんと読んで、時代背景を把握して、土地勘を身につけて、で、公演を観たら、今日の芝居はもっと面白かったはず。サロンのお客さんが「もう一回観たい」って言ったのはそういうこともあるのかしらん。

それにしても猛暑の続く東京。ちょっとひんやりしたひとときを楽しんだ本日でした。ふうっ。。。


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