四鷺だより

お騒がせ一家のOX生活記

Pembrokeshire ペンブルック州の旅 5

2022年08月04日 | Weblog
ペンブルック州の旅 5日目。
この日もう1日ナースさんとケアラーさんとで龍さんを見てもらいました。この日はお天気もよく、私にとってはこのホリデーのメインイベント、コースト・ウォーク(海岸沿いのハイキング)の日です。
 
午前中は車椅子ではアクセスできない観光船でラムジー島に行きました。


ラムジー島は200億年〜600億年にできた島で、今は王立鳥類保護協会(RSPB)が管理しているとのこと。この写真の洞窟は600億年前のものだそうです。


いろんな鳥類や、アザラシも生息しています。船の近くを何匹かのアザラシがずっとついてきました。自然の中で間近に見るアザラシに船のみんなは大人も子供も大興奮!



ビッチーズ(ビッチ達)と呼ばれる岩。この辺りは潮の流れがとても速く、今のようにエンジンの強い船がなかった時代には、ここで多くの船が難破したそうです。




ラムジー島から本土に戻りランチをした後、いよいよ念願のコーストウォーク。ポートクライス(Porthclais)という場所から、龍さんと一緒に行ったホワイトサンド・ベイ(Whitesands Bay)まで沿岸の10kmの道のりを歩きました。


もうね、自然が大き過ぎてカメラに収まり切りません!広大な海、


時に荒々しい岸壁、


かと思うとヒースの生えた丘を越え・・。




岩だらけの斜面を登ることもしばしば。車椅子は無理と言われた理由がよく分かりました。


終盤近く、午前中に船で行ったラムジー島が見えてきました。


3時間とっとことっとこ歩くと、ついに龍さんと歩いたホワイトサンド・ベイの砂浜に到着!


自然への畏怖の念と感動と達成感と・・。最高のコーストウォークでした!

Pembrokeshire ペンブルック州の旅 4

2022年08月04日 | Weblog
ペンブルック州の旅 5日目
この日は昼間ナースさんとケアラーさんが龍さんをみてくれる日。

どんよりとした曇り空+時折霧雨が降るという、お天気には恵まれなかった日だけれど、ナースさん達がちゃんと龍さんを見てくれているので、安心して自分達の時間を過ごせました。

Soundersfoot(ソンダースフット)という場所にあるレストランにランチのテーブルを予約してあったので、まずはその町まで行きました。予約の時間にまだ間があったので、浜辺に下りて波打ち際を歩きました。この場所はTenby(テンビー)という有名な観光地から10分ほど離れているのですが、お天気が悪かったせいもあってか、浜辺にほんと人がいませんでした。




浜辺で心を空っぽにして心ゆくまで海を眺め波の音を聞いていると、体から緊張が溶けて流れていきます。

フィッシュレストランでランチ。


その後、この日のメインになる予定だったテンビーの町を訪れたのですが、観光客がわさわさいて、この日の私の気分にはソンダースフットの静かな海と街並みの方がしっくりきました。お天気がよかったら、また違った印象を受けていたのかもしれませんね。

龍さんは、この頃から大分いつもの調子を取り戻してきました。私たちが出かけている間、ナースさんと地元のケアラーさんとでお留守番してました。地元のケアラーさん(ほんとはナースの資格を持った人らしいのですが、今回はケアラーとして来てくれてました)が龍さんにウェールズの歌を歌ってくれ、龍さんはニコニコで聞いてたそうです。


Pembrokeshire ペンブルック州の旅 3

2022年08月02日 | Weblog
ペンブルック州のホリデー3日目。
龍さんの様子を見ながら、ウェールズの変わりやすいお天気も見ながら、午前中に大聖堂の近くの砂浜、ホワイトサンド・ベイ (Whitesands Bay) へ行ってみました。宿から車で20分くらいの所にあるので、外出は長くても2時間くらいで宿に戻る、それと龍さんの調子が悪くなったらすぐに戻るということで。

「本日の1枚」


ビーチ用車椅子😁💕。友達にこの写真を送ったら「四駆の車椅子だー!」って😁🤩🥳。普通の車椅子だと前輪が小さいので砂にめり込んで前に進めないのですが、これだけタイヤが太いとサラサラの砂の上でも進みます。


龍さん、波打ち際の音に耳を傾け、海風や海の匂いを感じてくれたかな。。

でもやっぱり龍さん、体調は100%ではなく、声をかけたらにっこり笑ってくれるけれど、目に今一ついつもの力がありません。


この後、予定通り宿に戻って龍さんを横にすると、そのまま爆睡してました。この日はとーさんが散歩に出かけ、私は龍さんと一緒にお昼寝。「何もできない」のではなく、「何もしない」という私にとってはなんとも贅沢な午後となりました🥰。

Pembrokeshire ペンブルック州の旅 2

2022年08月02日 | Weblog
金曜日、マークトーさんと私の仕事が終わった後、4時間かけてオックスフォードからペンブルック州へ車で移動。私は車酔いが激しいので、ほとんどいつも自分で車を運転します。今回も、少しでも早く現地に着けるよう休憩なしで4時間ぶっ続けで運転したら、さすがにクタクタ。夜の11時に宿に着いて、荷物を整理していたら、寝るのが夜中の1時に。龍さんにもかなり負担が大きかったようで、翌日は龍さんと私の2人でほぼ 1日爆睡💧。これがその後も糸を引くことに・・。
次回はもうちょっとゆとりを持たせて予定を組みます。反省。

ペンブルック州2日目。初日に爆睡したので、私 復活。さっそく家族3人で聖デイビッド大聖堂 (St David's Cathedral) を訪れました。この大聖堂は6世紀の中頃、聖デイビッドが創立したものだそうです。


駐車場に車を停め、古い石門をくぐるとなんとも味のある聖堂が見えてきました。おお〜っ😍❣️ 
でも建物の中に入る前に、龍さんがどうもオムツを替えてほしいのか、うーんうーんと何か訴え始めたので、慌てて障がい者用のトイレを探すと、リフトやオムツ替え用のベッドはついていないけれど、龍さんのポータブルのリフトやキャンプ用ベッドを持ち込めるスペースがある障がい者用のトイレがありそうです。が、ここで問題。せっかく障がい者用トイレがあるのにドアに鍵がかかってて開きません。マークとーさんに龍さんを見てもらって、近くのお土産店に行き事情を説明すると大聖堂の管理人に聞けとのこと。で、管理人さんに聞くと、自分は鍵を持ってないからと、別の建物に連れて行ってくれました。でもそこで聞くと、「私達は鍵なんてかけないから、きっと使用中で中から鍵がかかっているんじゃない?」とのこと。で、トイレに戻ってみると、いやいや、誰も入っている気配はない。。

困り果てて、また別の建物の受付で聞いてみると、「ここの建物にも障がい者用のトイレがあるから、そこを使っていいわよ」と言ってくれました。嬉しくて涙がちょちょ切れそうだったのですが、そこの障がい者用トイレにもリフトやベッドは付いていません。龍さんのポータブルリフトとキャンプ用ベッドを積んだ私達の車をその建物の近くまで持って来ていいか聞くと、「もちろん」と地図で道を説明してくれました。が、私は自信を持って反対方向に進むほどの方向音痴。もらった地図を片手に車を運転するうちに全然違う方向へ行ってしまってました😱😱💦。
龍さんがうんうんグズっているだろうと思うと気が急くのに、自分がどこにいるかも分からず、もう泣きそう😭😭。
なんでトイレに鍵をかけるなら、鍵が必要な人にちゃんと渡せるようにしておいてくれんかな!!? 管理人のおじさん、「障がいのある人はみんなトイレの鍵を持ち歩いているんだと思ってたよ」ってわけのわからん事言ってるし!(・・って、実はそういう全国的な取り組みがあることをその日 宿に帰ってから知った。)

もう大聖堂の建物に感動する気持ちもどこへやら。道端を歩いていたおじいさんに道を聞いて、なんとか大聖堂までたどり着き、あーだこーだしているうちに、なんだか龍さんの呼吸と表情がおかしくなってきました。おでこを触ると熱い😱😱💦!ひぇ〜っ!

ホリデー2日目はそこであっけなく幕切れ。チーン😭!なんとも未消化なまま宿に戻り、龍さんに解熱剤を飲ませて休ませました。なんなのこの1日は😭😭。その日の午後は大聖堂の近くの海に行き、ビーチ用車椅子なるものをレンタルし「龍さん波打ち際初体験」の予定だったのに、それも出来ずじまい。

あまりにがっかりな1日のせめてもの救いは、マークとーさんが「龍を見ておくから、散歩にでも行っておいでよ」と言ってくれたので、宿から1キロ半ほど離れた所にある岩場の海辺までガシガシ歩いて行けたこと。大聖堂の近くの海のような砂浜ではないけれど、岩場に緩やかに打ち付ける波の音を聞いていたら少し気が晴れました。




帰りに違うルートを通ると、なんかストーンヘンジのちっちゃい版のようなものに遭遇しました。マークとーさんによるとこれはストーンヘンジと同じくらい、5000年程前の墓石だろうとのこと。地図で見るとCarreg Samson という名まで付いてました。



翌日の朝、前日のことを考えていて、私が勝手に龍さんにいろいろ体験してほしいと思う気持ちは横へ置いておいて、8日間のホリデーで龍さんが何か1つ体験できればいいくらいの気持ちでいようと思い直しました。

Pembrokeshire ペンブルック州の旅 1

2022年08月02日 | Weblog
龍さんととーさんの3人でウェールズのペンブルック州に来てます。7月29日の夜中に着きました。

今回の旅は出発前から波乱含みです。
龍さんは夜、呼吸をサポートする医療機器をつけて寝るので、夜通しで龍さんを見てくれるナースさんが必要です。その為、夜のナースさんが2人交代で私たちのホリデーについて来てくれることになってました。それと去年コーンウォールに私たちと夜のナースさん達だけで行った時に、龍さんが急に体調を崩したりして大変だったので、今回は8日間のホリデー中 3日間は昼間のナースさんにも来てもらい、更にウェールズの現地のケアラーさんが1人合流し、ナースさんとケアラーさんの2人体制で龍さんを見てくれることになりました。その3日間は龍さんを2人に預けマークと私とで、車椅子では行けない所にも行ることに。ペンブルック州には海岸沿いに長いウォーキングルートがあって、その景色が絶景らしいのですが、あいにく海岸沿いは車椅子ではアクセスできない所が多いそうです。

と、そんな夢のようなチーム体制を整えてのホリデープランだったのですが、なんと、出発日の2日前に夜のナースさんの1人が体調を崩して緊急入院してしまいました😱💦‼️ ナースエージェンシーのコーディネーターさんと私はてんやわんや!
結局、昼間のシフトを担当してくれる予定だったナースさんが急きょ夜のシフトも何日か担当してくれることになったのと、もう1人の夜のナースさんがシフト日数を増やしてくれ、夜は毎日カバーでき、昼間は ホリデーの中盤に2日間、ナースさんとケアラーさんとで龍さんを見てもらえることになりました。マークと私が少しでも自分たちのホリデーの時間も取れるように、それぞれのシフト時間を増やして協力してくれたこの2人のナースさんには感謝感謝です😭。

(続く)