四鷺だより

お騒がせ一家のOX生活記

フィッシング?

2006年05月30日 | Weblog
先週末の話です。お昼頃に電話が鳴り、「ミセス・ブルゲスですか。○○(私の銀行名)です。新商品のご紹介があります。本人確認のため郵便番号と生年月日を言って下さい」。(まあ私の名前はイギリスでもよく間違えられるので、よしとして (-_-;)。)

自分の銀行というで気安く質問に答えかけて、‘んっ?!、待てよ!!’。 今日は土曜日、銀行は閉まってるぞ。しかも今まで銀行から電話で何か勧誘されるなんてなかったな。。

私 :「ご用件は何ですか?」
相手:「ですから新商品の紹介です。弊社の顧客のみにご紹介するので、まずは本人確認をさせて下さい」
私 :「私は誰にでも個人情報を教えません。勧誘でしたら文書でお願いします」
相手:「その方が良いようでしたら、文書にてご案内いたします」

その後、「新商品のご案内」 はまだ私の銀行から来てません。

イギリスでよく使われる小切手。便利なんだけど、これには銀行名、口座の名義人、口座番号が明記されています (しかも本人のサイン入り)。それに加えて本人確認の住所と生年月日が分かれば、けっこうな悪さができるのでは???

ひゅ~、危ない危ない。
もしかしたら今問題になってる詐欺 「フィッシング (個人情報をだまし取って、銀行口座から勝手にお金をおろしたり悪用する)」 だったのかもしれません。(もしかしたら本当に熱心な社員の休日出勤だったのかもしれないけど。)

皆さまもお気をつけ下さい。
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昨日の続き (車椅子用アクセス)

2006年05月29日 | Weblog
ロンドンの博物館行き、地下鉄構内がどうなることかと心配していたけど、更に調べて博物館に障害者用の駐車場があることを発見。(最初はロンドンの中心街を運転する自信がなく、郊外に車を止めてそこから地下鉄で行こうとした。)
博物館に電話して私たちの駐車スペースを確保してもらい、家からは博物館までドドーンと直接、乗り付けてしまった(笑)。楽勝

おかげで一日、充実した時を過ごせました。自然史博物館、どうもありがとう。

イギリスでは、人が集まる場所には車椅子用のアクセスを設備するよう法律で定められていると聞いたことがあります。こんなところで、その法律に助けられました。

(駅なんて人が集まる場所の典型的なもの。一国の首都で旅行者が車椅子の人を抱えて移動しなくてはならないなんて考えられない。一度、各駅に問い合わせてみようと思います。)

[おまけ画像(笑)]

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車椅子のアクセス

2006年05月27日 | Weblog
明日ロンドンの博物館にみんなで行こうとインターネットで下調べをしてるんだけど、なんだかとっても嫌な予感・・。

地下鉄構内に車椅子利用者用の設備があるかどうか調べてるけど、「エレベーター」とか「wheelchair access(車椅子のアクセス)」という言葉がどこにも見当たらない。どの駅に上り何段、下り何段の階段があるという情報は出ているのに。

日本の大きな都市ではほとんど標準装備されている駅構内のエレベーター。でもロンドンの地下鉄はとても古い。なんか設備の近代化が間に合ってないような気がする。

とりあえず明日行って様子を見てみるけど、最悪、各駅で20段とかの階段をえっちらおっちら龍と車椅子を抱えて移動することになるかも。
頼むよ、ロンドン・・。
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ケン語録-日本語の否定形

2006年05月25日 | Weblog
健ちゃん、日本語の否定形にてこずってます(笑)。

私:「今の怖かった?」
健:「こわかってない」

私:「面白かった?」
健:「おもしろかってない」

私:「顔を洗いましたか?」
健:「あらってないます」

(爆笑!!)

「こわくなかったんだね」、「あらってません、だね」と、その都度正しい言い方をインプットしてるんだけど、いつかまともに話せるようになるのかなあ。
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「ちびくろごろー」

2006年05月20日 | Weblog

去年の話です。
差別用語が原因で絶版となっていた「ちびくろさんぼ」が日本で復刻されたと聞き、日本のおばあちゃんから健へのクリスマスプレゼントにこの本をリクエストしました。
「お母さんも小さい頃このお話が好きでよく読んだんだよー」と、さっそく届いた本を健に読み聞かせていると、何気なく私達の様子を覗きこんだマークが顔色を変えて叫びました。「なんて本を読んでるの!!この本がどんな本か知ってるの!?」。

「いやぁ、一時絶版になっていた本が日本では復刻したんだよ」とのん気に答える私にマークが辞書の「サンボ」のところを開いて突きつけてきました。「黒人とインディオまたは黒人と白人の混血中南米人:人種偏見を助長する語として1960年代以降この語の使用は厳しく非難される(ジーニアス英和大辞典)」。この言葉だけでなく、挿絵の真っ黒に描かれている男の子の顔も黒人を紋切り型に描いたものとして強く非難されたそうです。
人種差別に対する認識が甘い私はそれでも悠長に、でも想像力豊かないい話なんだよ、とゴネていたのですが、「この本がうちにあると分かったり、健が本のタイトルを外で口にしたら大問題になる」とマーク。
そこまで言われるとさすがに読み続けることはできません。一度開かれただけで敢え無くお蔵入りとなりました。

話は今週に戻り、夜の読み聞かせの時にどの本がいいか聞くと、健が「黒い男の子とトラと、クルクル回ってパンケーキの話がいい(日本語ちょっと変です(^_^;))」。
げげっ!? それってあのお蔵入りした本のことかい?一回読んだだけの話をよく覚えていたなあ。。
まだこの本に未練のある私は 「名前を変えて読んだら大丈夫だよぉ」 とマークの刺すような視線を背に受けつつ、嬉しさと後ろめたさを隠して 「ちびくろごろー」 のお話を読み始めたのでありました。
幸か不幸か健はこの話をとても気に入ってしまい、夜になるたび 「ごろーの本読んで」。

でもたどたどしくではあるけど、ひらがなが読める健が今日 「ち、び、く、ろ、さ、ん、ぼ」と表紙のタイトルを読んだので、もうこの本は読めません。ガックシ・・。

お話自体がとても想像力豊かと思うのはイギリス人も同じようだし、もともと自分の子供のためにこのお話を作ったイギリス人作家ヘレン・バンナーマンに人種差別の悪意はなかったので、現在イギリスでは挿絵と名前を変えたものが別のタイトルで出版されているようです。

その本を買ってもいいんだけど、できたら日本語で読み聞かせたかったなぁ・・とつい思ってしまう私。日本語でもこの新しい本を出版してくれないかな。。でも出版されたとしても、そこには私の慣れ親しんださんぼ、まんぼ、じゃんぼはいないか。
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2006年05月14日 | Weblog
健がどんどん成長していくにつれ、ふと振り返るとそこに生後3ヵ月の状態からほとんど発達が止まっている龍を見つけて複雑な気持ちになることがある。

体こそ大きくなっているけれど、言葉の発達も行動の発達もてんかん発作が始まった頃のまま。そのままもう6年近くなる。使わない手はふわふわの赤ちゃんの手みたい。

進歩が見られないだけじゃなく、筋力の弱い右半身はだんだん動きがなくなってきて膝と肘の関節が硬化しつつある。龍、これからどうなるんだ。。

夜、「あ~、あ~」と笑いかける龍の言葉を解したいと痛切に思った。その「あ~」で私に何を言おうとしてくれてるの?「みんなで一緒にテーブルを囲むのはいいなあ」って言ってくれてるの?「お母さん」って言ってくれてるの?「おーい、ボクにもかまって~」って言ってるの?

マミーの「マ」だけでもいい、ダディーの「ダ」だけでもいい、言葉で私に話しかけてよ。
龍の中でも何かが確実に成長していることを知りたい。

龍はかわいい。本当にかわいい。龍が私達の顔を見て心から嬉しそうに笑う時、私の心も限りなく穏やかに幸せになる。

でも、それでも時々、龍が「おかあさーん!」って私に向かって駆けて来るところを想像してしまう。「あのね、あのね」って息せき切って私に話しかけるところを想像することがある。そんな日が来ないなんて信じられないことがある。

龍、私に話しかけてよ。その手を自分の意思で使ってよ。。
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オムツ卒業

2006年05月13日 | Weblog
早朝、居間で本を読んでいたら、子供部屋からペタッペタッと健がはだしで出てくる足音。ああ、起きたな、こっちに来るなと思っていたら、足音はそのまま真っ直ぐトイレの方へ。ガタンと便座を上げる音がして、おしっこしてる音が聞こえてきた。

トイレが終わったらこっちに来るだろうと、読んでいた本を閉じる心づもりをしていると、足音は居間に向かず、またペタッペタッと子供部屋に戻って行った。アレッ?!

そぉーっと部屋をのぞくと、健はベッドにまたもぐり込んで二度寝中。
オムツ、完全に卒業だな。。またひとつ大きくなったなと胸にじんわり来た。
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雑談

2006年05月11日 | Weblog
この写真、映画の撮影シーンかと思います?

いえいえ、これは今でもイギリスで当たり前に見られる裁判所の様子なんです。裁判官や弁護士は、法廷でこうしたかつらをかぶります。

私は昔、裁判所で証言をしたことがあるんです。ロンドンバスの添乗員のお兄さんが私の友人ともめて、いきなり友人に頭突きを食らわせたんです。一緒にいた私はそれを目の前で目撃。その後、そのお兄さんは他の所でも同じ事をやり、ついに訴えられました。それで私達も呼ばれ、面通しや裁判に立ち会うことになりました。
法廷で聖書に手を置いて宣誓をするところはテレビでもよく見る通り。

そこでもやっぱりかぶってましたよー、このかつら。話には聞いてたんですが、私のような異国人から見ると、・・う~ん、時代錯誤。でも本人達は真面目にかぶってるんですよね。

(写真は The Times のもの。)
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人生のスパイス

2006年05月10日 | Weblog
ある人が語っていました。「今の世の中、『幸せ』という言葉が余りにもてはやされ過ぎて、『落ち込む』とか『迷う』とか『悲しい』といった感情が悪者扱いされている。これはおかしい」。

人生の中でこうしたいわゆるネガティブな感情を抱くのはごく当たり前のことで、そうした感情を持ったからといって、それをすぐに振りほどこうとする必要はない、というのです。

この言葉、ちょっと心に残りました。嬉しい事も辛い事も両方あって人生、と言葉では理解しているつもりだったけど、やっぱり笑顔でいられることがいい事のように思ってしまいがちです。落ち込んだら、自分に「元気出せ!」って言い聞かせるし。

幸せだけでは幸せであることに慣れ過ぎて (それが当たり前になって)、その幸せな状態でも不満が出てくるようになるんでしょうね。

幸せに麻痺しない為には時々、落ち込みや不安などで中休みをはさんで、再び幸せでいられることのありがたみを再認識するのがいいのかもしれません。

幸せを心いっぱいに感じるように悲しい気持ちも思い切り味わうって、考えるだけでもけっこう勇気がいりますが。
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WPV (車椅子仕様車)

2006年05月06日 | Weblog
最近、龍さんを抱っこする時、どうも体重が20kgを超えているように感じるのです。
車椅子から龍を抱き上げて車の中のチャイルドシートに座らせる時、またチャイルドシートから抱き上げて車椅子に座らせる時、けっこう腰にビシビシ来るようになりました。

さらに龍を車に乗せる時はいつも車椅子を分解 → たたむ → 後ろのブースに積み込む、また車から降りる時には、車椅子を車から降ろす → 広げる → 組み立てる、そしてそこへ龍を抱いて降ろすという作業が伴います。

時間がかかるし、腰への負担も大きくなって来たしで、つい龍を連れて一ヵ所以上の場所に訪れるのを避けてしまいます。一度の外出で何度も龍を乗せたり降ろしたりするのを億劫に感じてしまうのです。
これじゃあ、いかんなぁとだいぶ前から思ってました。

そこで(!) 3月に英検とぶつかって結局行けなかった車椅子仕様車(WPV = Wheelchair Passenger Vehicle)のモーターショーに、今日やっと行ってきました。
WPV なら龍を車椅子ごと乗り入れる → 車椅子をロックする → 車の発進。目的地に着いたら、ロックをはずす → 龍を車椅子ごと引いて降ろす、で済みます。

でもやはり WPV は特殊な車なので、普通車を選ぶ時ほど車種やデザイン、オートマ/ミッションの選択肢がありません。(ダサダサのデザインが多いんだ、これがまた。) これからの龍の成長ぶりを考えると、リースにした方がいいのか、買い取りにした方がいいのかも考えないといけません。いろんな実物を見せてもらって、とても参考になった分、家に持って帰って考えないといけない事がたくさん出てきました。

ところでこれまで龍はいつも助手席に座っていました。運転中に龍が発作を起こしたり、ひどく咳き込んだりした時、片手でハンドルを握り、もう片方の手で助手席の龍を支えるためです。でも WPV にしたら、龍は後ろに座ることになります。隣に龍の姿が見えなくなるかと思うと寂しいな。。 それに発作時や咳き込み始めた時、これまでのようにはいかないんですよね。この対応も考えないと。。
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