オックスフォード大学が備前からの陶芸家を招いて、大学が所有する森の中に日本の穴窯を作るというプロジェクトを進めていました。その完成を記念して窯を一般に公開するオープニング・ディが開かれました。
窯は2つ作られ、オープニング・ディに火が入っていたのは「ドラゴン窯」と名付けられたこちらの窯。これはオックスフォードとその郊外のボランティアの人達によって作られました。
ドラゴンというよりもなんとなくカメレオンのような気もする装飾
。
オープニング・ディの4、5日前から窯に火が入っており、この日の窯の温度は1200℃。中で陶器が焼かれています。
この日焼き物の技術の1つを参加者の前で披露してくれたのですが、それがこの「引き出し」と呼ばれるもの。窯の中で真っ赤に焼けている陶器を取り出し、
それを大き目のつぼの中に入れ、
そこへおがくずをかけて、
ふたをします。すると火がつぼの中の酸素を使い果たし、まだ燃えようとする熱が陶器の中に向かうんだそうです。
たぶんそうしてできたのが、↓こんな感じの陶器になるんだと思います。(最後あやふやで失礼。説明がぜんぶ聞こえませんでした
。)
ドラゴン窯とは別にもう1つ、日本から来たプロの陶芸家が作った窯があります。
こちらはシンプルなデザイン。
中はけっこう広いです。
10月に備前焼の人間国宝、伊勢崎淳氏が日本から来られ、オックスフォード大学で講演をされるそうですが、こちらの窯はその時か、その後の11月に火を入れるそうです。
同じ場所でその日の催しとして、版画の色付けと型押しが体験できるコーナーがありました。そこで健と私もトライ!
なんとも興味深くワクワクする午後でした
。