『植物 オヤジ』

日々出会う植物たちの「たくましさ」と「美しさ」を再発見する、ハードボイルド・ボタニカルライフ。音楽、美食なども。

ヤシの実

2020年12月20日 | 
そういえば今年は飛行機に乗っていない。
気分だけでも旅行に行ったつもりになろうと思い過去の写真を見ていた。
奄美大島、2018年の6月。
東シナ海の浜辺にヤシの実が一つ。






名も知らぬ 遠き島より
流れ寄る 椰子の実一つ

余計に遠くに行きたくなってきた。


今朝の小庭 ‘20.12.19

2020年12月19日 | 植物


陽気なハイビスカスもそろそろ花も終わり冬支度。
この蕾も咲くことなく終えるだろう。
でもこの柔らかなものには希望がたくさん詰まっていて咲くことがなくても十分に見応えがある。



マーガレットも頑張っている。
この花も今年最後かもしれない。
一輪挿しのようで健気でかわいい。


タニクたちも順番に紅葉してこいつが最後かもしれない。

今年は外部要因に振り回された一年だった。
しかし「だからこそ」新しく始めたこともいくつかあり、それなりに充実と言えるのかもしれない。
我が小庭の植物たちのように、冬になれば花を終え葉を落としシンプルな姿に戻って次の春を待つこと。
大切なことを身をもって教えてくれる。


一日目の月

2020年12月17日 | 花鳥風月
釣り針のように細い月に誘われて夕方カメラ片手に外に出た。
冷たい風が半端なく吹いて寒いこと。

遠くに明石海峡大橋が見えた。
強風でブレる。


まだほんの少し残照が残る水平線あたり。
空気が冷たく澄んでいるので美しい。


月はすでにかなり低い位置にあってしかも雲が邪魔をする。
やはりブレてしまい目で見たようには撮れなくて残念。
しかし新月から一日目の月は繊細で何とも言えずきれいだった。


ひとり酒場「京都駅前らへん 3」

2020年12月16日 | 美食
底冷えの京都。ホテルからいつもの店まで歩くのもつらくてすぐ近くの小さなお店に飛び込んだ。
「とりあえず熱燗、いやぬる燗!」
お酒は富山の銘酒,立山。
いい感じの暖かさで身体の中からあったまる。

カウンターの前にはおでんの大鍋が湯気を立てている。
先ずは大根、糸こん、ガンモドキ。
手作りらしいガンモが美味。


二本目の二合徳利と一緒に頼んだ出汁巻き玉子。
出汁巻は大将の腕前が試される料理だと信じているので楽しみに待っているといい感じのが出てきた。
両端に少し焦げ目がついて柔らかく、箸を入れるとお出汁が滲む。
うーん、美味。
出汁巻が美味しいと個人的にはすでに一つ星を進呈している。
あとはお店のデザイン,インテリア、食器などで星一つ、そして大将や店員さんの接客の良さか揃って三つ星と決めている。



また追加でおでん。
餅きんと厚揚げ。
もちろん旨し。
でも餅きんの端っこの餅が硬くて残念。


関西では「おでん」ではなく、正確には「関東煮」(かんとだき)といいます。
関東と違いお出汁と薄口醤油なので見た目に淡く美しい。
牛すじが入っているので甘みが増して美味しい。
このお店は京都駅前なので観光客や今は来れないインバウンド向けにメニューがつくられている。

後から来た二人組のおじさんたちもいきなりおでんを頼んでいた。
寒い夜に燗酒とおでん、贅沢な時間に感謝して。
星?
えっと二つ星かな。暖房が緩く足元が寒かった(笑)