『植物 オヤジ』

日々出会う植物たちの「たくましさ」と「美しさ」を再発見する、ハードボイルド・ボタニカルライフ。音楽、美食なども。

未来への憧れ

2015年04月29日 | 日記


アルストロメリアが開花した。
別名、インカのユリ。
清楚だ。
条斑という筋状の線が少し見える。
満開になるとゴージャスさがましてくるだろう。
美しく、ワイルドでゴージャスに。
子役だったナタリー・ポートマンが成熟して大人の女になるみたいに。
おっと、妄想がはいってしまった。
それにしても映画「LEON」のナタリーは美しかったなあ。
実は違う種類のアルストロメリアがあと二つあるのだ。
たぶん、峰不二子的なのと、ミラ・ジョボビッチ(バイオハザードの女)的な花が咲くはずだ。




チラの花もちらほらつきだした。
紫と黄色のコントラストがいい感じだ。




コチョウランも開き始めた。
2月の初めからつき始めた花芽が
5月になろうという今日まで育ってくれた。
ありがたいことである。

花は美しく、楽しい。
花が咲くまでの時間はもっと楽しい。
アルストロメリアの花言葉は「未来への憧れ」だとか。
なるほど。
その通りだ。
花はやはり、最高のエンタメである。

嗚呼、ボタニカル!


日曜のあさ

2015年04月26日 | 日記


特に予定のない日曜日の朝。
朝日を受ける植物達を眺めながらコーヒーを淹れた。
時間がかかるサイフォンは土日限定である。
豆を深煎りから浅いものに変えてみた。
すっきりとうまい。
暖かいこの季節は浅煎りが正解だ。




冬の間枯れ草だったハーブどもがにわかに勢いを増した。
捨てようと思っていたが花が咲いたのでしばらくは楽しむことにする。
地味にかわいい。
花以外は特に面白くもないがぐんぐん成長していく様子は面白い。



多肉にも花が咲いた。
ちみっとした小さい花。
これも地味にかわいい。
こんな小さいヤツらはルーペで見た方がいい。

特に予定もないのですべてゆっくりできる。
今風にいえばスローライフ。
というか、単身赴任者の休日はただ暇なだけだ。
さて、コーヒーとルーペ片手にベランダに出よう。
そうか、コーヒーも植物だった。
オレのからだは身も心もすでに植物どもでほぼ満たされてたのだ。
やつらに侵略されている。
いつのまにか抱き込まれていたのだ。

嗚呼、ボタニカル!







花の時間

2015年04月25日 | 日記


今週はいいことがたくさんあった。
咲き終わったハゴロモジャスミンにまた花芽がいっせいについたのだ。
その初めの一花が咲いた。
いい匂いだ。
1シーズンに2回も花を咲かせるなんて、なんといいやつだ。
つる性の枝は重力と戦いながら天を目指している。
静かに風に揺れて健気である。




冬は変化のなかったチランジアにも花芽がつきだした。
なかなか花を咲かせないヤツらなので、見つけたときはかなり興奮した。
ほかにも先っぽがふくらんで花の予感がするヤツらがいくつかあるが
本当に花がつくかどうかはわからない。
予測不能なヤツらなのだ。
期待してがっかりするのがいやなので、気にしないふりをするが
結局毎日まだかまだかとガン見している。




コチョウランの葉っぱが45度に立っている。
めちゃめちゃ元気だ。
これはお総菜屋のお母さんにいただいた。
もらい物のコチョウランが咲いた後に小分けにして欲しい人にあげているらしい。
「どう?」といわれたら断れない。
とにかく元気な葉っぱだ。
ありがたくいただいてきた。
お母さんとこのお弁当はとても美味しい。
自然食品を使った手料理は元気がでる。
植物をもらうと何か「未来」をもらった気がする。
ほかの品物をもらうのと何か根本的に違う。
「未来」という時間をいただいたのかもしれない。
それも楽しい時間を。

なんだかうまくまわってきた。
花が人を呼び、人が花をよぶ。
輪っかがつながっていくのはかなり楽しいものだ。

嗚呼、ボタニカル!











ヒト

2015年04月19日 | 日記


近所の歩道に花のゲートを見つけた。
いつのそばを歩いているが気がつかなかった。
どうやらモッコウバラのようだ。
花はまだ咲き始めなので目立たないが一面に咲いたらきれいだろう。
その奥のリストランテからは女子会とおぼしきマダムが4人でてきた。
花には目もくれず帰って行ったがレストランの借景としてもいい感じだろう。
というか、盗撮と思われないように注意しなきゃいけないな。
面倒だがしょうがない。


小さい花がきれい。



家の前の市営住宅の土手にアヤメが咲いた。
そうか、もうすぐ五月なのだ。
花は季節を教えてくれる。
というか、季節の意味を教えてくれる。
ただ、勝手にアヤメが咲いたわけではないだろう。
この市営住宅のおばばたちが土手の面倒をいつもみているのだ。
たまたまおばば1号を発見。



作務衣である。
片手には鎌をもっている。
やる気がみなぎっている。
土手も、モッコウバラのゲートも人が必ず関わっている。
人は植物を育て、植物は人を癒す。
持ちつ持たれつ、いいお付き合いだ。
モッコウバラとアヤメからお裾分けをいただいた。
お返しできるものは特にないが忘れないでいるよ。

嗚呼、ボタニカル!





子株

2015年04月18日 | 日記


ほっておいた多肉に子供ができていた。
いつの間にやら受胎したようだ。
多肉たちの繁殖ぶりはすごい。
葉っぱをちぎって土の上に置いておくと勝手に根を伸ばして成長する。
形が親と同じで笑えるが、かなりかわいい。
心をつかまれる。



植物園で昨年秋に一生に一度の花を咲かせたアガベにも子供ができていた。
サボテン族は根元に子株をつけるものが多いが、何と花の後に子株をつけている。
普通花の後は実がなって、実の中の種で繁殖する。
そのまますでに親と同じ形になっているとは驚いた。
あとは自分で下に落ちてサバイバルするつもりだろう。
見た目同様ワイルドなやつだ。

下は花が咲いたときの写真。


そしてその本体。


自分で移動できない植物たちは風を使い、水を使い、鳥や獣を使い移動する。
恐るべき戦略家だ。

今日は子株たちに癒された。
かわいくて、したたかなゲリラたち。

嗚呼、ボタニカル!