『植物 オヤジ』

日々出会う植物たちの「たくましさ」と「美しさ」を再発見する、ハードボイルド・ボタニカルライフ。音楽、美食なども。

冬支度とラン族の憂鬱

2015年09月27日 | 日記


冬に備えて模様替えをした。
といっても窓際に置いていた棚を壁際に移しただけだ。
ついでに棚にペイントをしてみた。
使用感が出て少し落ち着いた。
窓際を明けたのは増え続けるチランジアたちのスペースを空けるためだ。



こいつらがもうすぐ室内に移動する。
アウトドア生活からインドアへ移行するのだ。
最低気温が10度を下回る頃に。
去年はラックが一つだったが二つになっている。
チラの子株と同じで株分けされて増えたようだ。




さて、ラン族である。
去年の秋、冬に花を付けていた一族。
胡蝶蘭、カトレア、オンシジウム、シンビジウム、他のメンバーだ。
春から夏を過ぎるまでずっと外の日陰で手厚く養生していたが一向に反応がない。
花芽、花茎がまったく出てこないのだ。
それでも葉っぱは活き活きとしている。
しかし、成長も遅く何がしたいのかさっぱりわからない。
どうも相性が良くないみたいだ。
チラ族以上に気温に敏感らしいので一足先に今日からインドア生活となった。
はたしてこれから開花までのドラマがあるのだろうか。
来年の春までこのままだったら、このままだったらもうお前ら全員クビだ!
と、言い渡してみたのであった。
咲くのかなあ…。

嗚呼、ボタニカル!






ランナー

2015年09月26日 | 日記
実はオレ、ランナーである。
といってもエリートランナーのはずはなく、ファン・ランナー。
楽しく完走をめざして年に何度かレースを走っている。
東京マラソンにシャレで初応募したらまさかの当選メールが!
と、いうことで半年先の楽しいイベントをゲットしたオレは
植物のお世話以上に自分の膝やハムストリングスのお世話をすることになった。
今日はアップダウンのきつい平和公園を1時間走り、プールで30分泳いでトレーニングしてきた。
レースに向けてこれからだんだん時間を伸ばす予定だ。






さて、別のランナー。
ネオレゲリアの世界で言えば、子株を横へ横へと展開することを意味する。
お盆明けにゲットしたペンジュラに変化があった。
子株らしき新しい芽が出てきた。
こいつがランナーなのか?
よくわからないがそんな気配だ。
これが横へ展開するとなるとメチャクチャかっこいい。

あこがれのランナー。
東山植物園のネオレゲリアだ。

クールだ。




さて、サンセベリアの仲間で変なヤツがいたのでいただいてきた。
子株が横へ展開している。
ランナーと言えなくもない。

植物は上に下に横に展開して面白い。
好き勝手にあるがままに自己を拡大するヤツら。
それでいい。
もっともっと自由に暴れてくれ。
その活力を少しいただいて今日も楽しく夜を迎えた。

嗚呼、ボタニカル!




オリーブの千年

2015年09月22日 | 日記


小豆島に樹齢1000年のオリーブを見に行く。
姫路港からフェリーで100分で福田港に着く。
そこから車で3,40分。
地図の通りに案内板を曲がると瀬戸内を背景にいきなり大きな樹が現れた。
大きい。
なんだか手を合わせたくなる存在感だ。



大きな幹をぺたぺた触ってみる。
ご利益がありそうだ。
四年前にはるばるスペイン・アンダルシアから運ばれてきた。
西畠清順氏の仕事だ。
ゆっくりと根を下ろしたらしく、3年目の昨年やっと実を付けたらしい。



今年はすでにたわわな実を付けている。
ここに根付いてくれたのだ。
オリーブは大きな心を持っているようだ。



その実を少しいただいてきた。
1000歳のマザーからの贈りもだ。
彼女(こんな強いものは女に決まっている)の1000年はどんな歳月だっただろうか。
何を見てきたのか想像してみる。
ささやきや、いさかい。
恋やけんか。
笑い声やすすり泣き。
戦や祝宴。
いろんな声やぬくもりを吸い込んできただろう。

そのマザーの何億かの子孫の種がひとつ。
これから新しい夢を育ててみようか。
育つかなあ、実生から。
ちゃっかりマザーに祈願して海の見える丘を後にした。

嗚呼、ボタニカル。






シクラメン

2015年09月19日 | 日記


夏を休まず葉を繁らせてきたシクラメン。
新しい葉っぱがにょきにょき出てきた。
シクラメンはどうしても冬のイメージだが
この夏も控えめに花を少し咲かせた。
なかなか働き者である。
葉っぱは観葉植物としても鑑賞できるという万能選手だ。



小さな夏の花。




昨年の冬。
あれ、そういえば真冬は真っ赤だったのに夏はピンクだった。
季節に合わせて色を涼しくしているみたいだ。
もうすぐ植え替えをしてやろう。
また深紅の花をさかせてくれるか楽しみだ。
シクラメンは真冬のものだけではないと知った。

嗚呼、ボタニカル!

シラタマホシクサ

2015年09月13日 | 日記


シラタマホシクサ。
東海地方の湿地帯に自生するホシクサ。
昨日植物園で見つけた。
小さな金平糖のような白い花が可憐だ。
群生している姿は銀河のようでもある。
緑の宇宙に浮かぶ白い星々。





先日までは同じ湿地にサギソウが咲いていた。
こちらは緑の空を舞う白い鳥だ。

秋の初めはアオスジタテハと赤トンボが混じっていて
風に揺れるシラタマホシクサを眺めている。
日本の草花は地味ではあるが清楚で美しい。

嗚呼、ボタニカル!