『植物 オヤジ』

日々出会う植物たちの「たくましさ」と「美しさ」を再発見する、ハードボイルド・ボタニカルライフ。音楽、美食なども。

芦屋川

2021年09月26日 | ポタリング



この芦屋川も住吉川と同じく天井川。
写真のように川の下を隧道が通り、やや南側ではJR神戸線が通っています。
少し北側の阪急電車やさらに南の阪神電車は普通に川の上を通っているので六甲山と海の間あたりが特に川の位置が高くなっているようです。
六甲山から海まで急流となって流れる土砂がこの辺りで勢いが尽きてたまったのでしょうか。その度に土手を盛り上げ補強するうちに河床が高くなって天井川となる。
山と海。それをつなぐ川。そしてそこに暮らす人たち。
地形や気象の関係は面白いです。


住吉川を自転車散歩

2021年09月24日 | ポタリング
神戸の住吉川を自転車散歩に。
JR住吉駅を下車し東に向かうと遊歩道が整備された住吉川に出ました。

この辺りは天井川になっていて、実はこの川の下をJRが横切っています。
毎日通勤でここを通っているので不思議な感じがします。



六甲山に向かって上流へ向かいます。
遊歩道は途中で途切れ、車道沿いに進むも勾配は所々かなりキツく休み休み自転車を漕ぎます。



昭和13年の阪神大水害の記念碑が立っていました。この辺りはすでに川は谷底に流れていて、この碑の辺りまでは10メートルほどあるのでその規模は甚大だったと想像できます。



電気以前の動力としてこの地域では80余りの水車が精米や油絞りなどで活躍していたようです。


小さな橋を渡ると自転車の走行は無理で、ここからは徒歩。


すぐにそれらしき場所に出ます。


「水車滝壺跡」と書かれています。


堀は長さが7、8メートル、幅は1メートル程度で深さもそれくらいでここに水車が回っていたと思われます。
川底までは数メートルと相当な落差があるので今とは違う水路が近くにあって、上から水を引き込む方式だったのではないかと推測できます。



その水車で精米された酒米と六甲の宮水は日本最大の酒造業を興します。
白鶴、大関、日本盛。
剣菱、福寿、菊正宗などナショナルブランドがずらりとこの地域に並んでいます。


灘五郷。

灘五郷は、西郷、御影郷、魚崎郷、西宮郷、今津郷の5つの地域からなる

日本を代表する酒どころです。



その酒造りを支えてきた川。

石屋川、住吉川、芦屋川。




川は海へと注ぎ、海から湧いた雲はやがて雨となり六甲山に降って水脈から水路を辿ってこの川に戻ります。
その循環のシンプルな美しさはもとより、この川の物語は酒呑みの端くれとしては格好の酒の肴となりました。



新しい相棒

2021年09月21日 | ポタリング


久しぶりのみなと神戸。
ポートタワーやアーチ型のオリエンタルホテルが並ぶ美しい港。
明治の開港以来150年以上の歴史があります。

巨きな帆船、日本丸が寄港してました。
全て国産としては初めての大型帆船とか。
マストがはためく姿を見てみたい。

旧神戸港信号所。
大正10年から平成2年まで船舶の入港管理を担っていたらしいです。
電気以前は旗で合図を送っていたようで、そんな大らかさを象徴するような温かいデザインです。


新しい相棒をパチリと。
簡単に折りたためる自転車。
電車に乗っけて、景色のいいところでぶらりと降りて、散策しようかと。
このコロナ禍の1年半は生活スタイルの変更を多く強いられました。ステイホームという名の心理的な行動制限。在宅勤務下での使いようの無い時間を過ごす中で精神的に変化があったように感じます。
元に戻すというよりは新しい生活を手に入れようと思います。
そんなことを自分への大義名分として手に入れたものがこの自転車だったのでした^ ^