『植物 オヤジ』

日々出会う植物たちの「たくましさ」と「美しさ」を再発見する、ハードボイルド・ボタニカルライフ。音楽、美食なども。

マダガスカル・ジャスミン

2015年06月28日 | 日記


花が終わり見切り品のマダガスカル・ジャスミンを買ってきた。
蔓が1メートルくらいある。
太い茎と肉厚な丸い葉っぱがワイルドだ。
どこかに吊そうかと思ったが適当な場所がない。
結局素焼き鉢に植え替えてチラ族の家に入れてみた。
居候である。
同じグリーンでも葉の色も形も違う。
丸い葉っぱは逆にチラどもの特殊な葉っぱの形を際立たせている。
いいアクセントとなった。




近所の新しいショップで買った鉢に不具合があり、別の商品と交換していただいた。
鉢から正体不明の白い消しゴムのカス状の物質がしみ出てくるのだ。
どうも鉢に塗られた薬剤と水が反応しているらしい。
通りがかりに店員に相談した結果、別の商品と交換することになった。
パイナップル族の元気そうなネオレゲリアと白い鉢をいただいてきた。
色が濃く葉先がシャープで子株がたくさんついている。
なかなかの男前だ。

梅雨の晴れ間、こいつらのお世話をしつつ朝はコーヒーを、夕方は酒を飲む。
朝は何か新しい変化をさがし、夕方は全体をぼーっとながめる。
お酒が進んでこまったなあ。

嗚呼、ボタニカル!





イオナンタなど(今週の振り返り)

2015年06月27日 | 日記


チラ族イオナンタが開花していた。
ラックの奥にいたので気がつかなかった。
葉っぱもピンクにそまりきれいだ。
こいつは花を咲かす前だけ葉も色づく。




寒い冬の部屋を彩ってくれたシクラメン。
だんだん葉っぱが減って元気がなくなりこのまま休眠するかと思っていた。
試しにベランダに出して風や雨にあててみたら活き活きと葉を繁らせてきた。
そうか、こいつも光や風がすきなのだ。
なんとなく外にでないネコみたいに家が好きなのだと思い込んでいた。
花が無くても葉も模様が面白い。




路上の紫陽花畑に異変が。
色は紫陽花に似ているが形の違う花が咲いていた。
ん?
これはどう見てもコスモスだ。
コスモスは「秋桜」と書く秋の花。
どうなっているんだ、と思いつつシンプルで清楚な花に癒される。



家の中にも異変が。
小顔でおなかがぷっくりふくれた金魚、ピンポンパール2号が死んだふりをして水草に浮いている。
このままずーっと動かない。
「死んでる?」
心配になって鉢をつつくとあわてて泳ぎ出す。
「なんで起こすんですか!」と怒っている。
1号は普通にそのまま寝ているが2号は縦になってどこかに浮いて寝ているのだ。
変なやつだ。

さて、ベランダではカサブランカのつぼみがふくらんできた。
梅雨は植物たちの季節である。

嗚呼、ボタニカル!


紫陽花

2015年06月21日 | 日記


駅に向かう通りを彩る紫陽花。
人の頭のようにこんもりと咲く花は不思議と重苦しくはない。
小さな花の集合体だからだろうか。
一株でもきれいだがたくさんあるとまた楽しい。
一つ一つ微妙に違うし、毎日色が少しずつ変わっていくのも面白い。
散歩のばあさんが楽しそうにぽんぽんとその頭を優しくたたいている。
わかるわかる。
オレもそうしていたのだ。
さわらずにはいられない。



近くから一瞬強い芳香がした。
あったあった、やはりクチナシが咲いている。
こういう強い匂いはキンモクセイ、沈丁花、そしてクチナシだ。
この6月の湿った暖かいい風に乗ってくるのはクチナシ。
文化祭の頃、からりと乾いた風とやってくるのはキンモクセイ。
沈丁花は寒い季節の一瞬のご褒美のように香る。
昔の記憶や思い出は音楽とワンセットになって思い出すことがあるが
花の匂いは季節の風や湿気、気温とワンセットになっている。
但しあまり近寄るのは危険だ。
匂いが強すぎる。
少し遠くからふわっと匂うのがちょうどいい。



ベランダでは切り戻した日々草が新しい花をつけてくれた。
「こんもりと大きな株に育てるには切り戻しが必要です」とヤサシイエンゲイに書いてあった。
買って来たばかりのかわいい花を茎ごとちょん切るにはものすごいマイナスのエネルギーが要った。
「こんな健気な子に手をかけていいものか」
断腸の思いで決行した。
今をばかりに咲き誇る花が一つも無くなって愕然とした。
しばらく後味がなんとも悪かったが2週間ほどでかなり咲いてきた。
確かに横に大きくなってきている。
断腸の思いは希望へと転換された。
ああ、よかった。ほんとによかった。




チラ族に新しい花が咲いた。
地味な花ではあるがもともと無機質な趣のヤツらなので花が咲くとかなりテンションが上がる。
植物界のクールビューティーだ。

戸外もベランダも花に囲まれいい感じだ。
雨が続くと気が滅入るが、逆に元気になるヤツらもいる。
雨上がりの紫陽花の群れ。
皆うれしそうだ。
梅雨には梅雨の楽しみがたくさんあるものだ。

嗚呼、ボタニカル!




パイナップル族

2015年06月20日 | 日記


パイナップル科の仲間が増えた。
アナナスとかプロメリアと同じ意味のようだ。
こやつらは何か独特の魅力がある。
葉っぱの形状が独特で迷彩柄や縞模様が面白い。
子株の出方がまたユニークで茎から伸びるでもなく葉から次の枝が横へと展開する。
水は葉っぱ中央のタンクから給水し、根っこは木や岩に着生するための機能しかない。
なので年期の入った株は小さな鉢から直径1メートルくらいに増えていく。



大型の園芸店で見つけたアナナス。
すでに子株が出るくらい成長しているが890円と格安だった。
即買い。
しかも二株大人買い。
あー、大人になって良かった!(て、おっさん歳いくつやねん!)






模様がそれぞれ違って面白い。
大きく育って欲しいものだ。

チランジア族、ラン族、トゲ族に続いてパイナップル族が増えた。
共通しているのは何故か出身地が南国系だ。
オレの前世は中南米にいたのかもしれない。
陽を浴び、水を浴び、風を浴びる。
たしかに理想の生き方ではある。

嗚呼、ボタニカル!







アダン、など

2015年06月15日 | 日記

今日も石垣から。
アダン。
パイナップルみたいな大きな実。
色が南国だ。
田中一村の絵でみたが実物は初めてだ。


街にはジャスミンがいい匂い。
シャコガイなど貝屋さんににはまり買い物。
削りだした貝は全身が真珠みたいだ。


ホテルの敷地には立派なガジュマル。
形がアカシアの大木みたいだ。


沖縄アートは奥が深い、
はっちゃけ方が半端ない。
豊かな自然と狭い島の暮らしの軋轢が産んだアートなのかもしれない。
巨大なクワズイモやクッカバラに囲まれて楽しそうだ。
街の床屋さんでは庭に巨大なバナナの木があった。
葉っぱが二階の窓を撫でている。
明るく楽しくのどかな島の植物たち。
今日も人を癒してやまない。

ああ、ボタニカル。