『植物 オヤジ』

日々出会う植物たちの「たくましさ」と「美しさ」を再発見する、ハードボイルド・ボタニカルライフ。音楽、美食なども。

グリーン・ゲリラ

2014年12月30日 | 日記

神戸の植物屋、Green Guerrilla「グリーン・ゲリラ」へ行ってきた。
ここは危険地帯だ。
だいたい珍しいものが置いてある。
ものもいいが価格もいい。
入るのに構えがいる。
己の欲望と財布との葛藤、戦いだ。

      
これは「ネオレゲリア」だと。
覚えられないので、ネオでいいや。
少し前から気になっていたやつだ。
植物園では巨大なネオがいたが、ショップでは初めて見た。
迷彩色の葉っぱがいい感じだ。
ネオは自分へのご褒美ということにした。
今月も少しご褒美が多くないかと内なる声がきこえるが、まあいい。
またしっかり働くさ、と自分をうっちゃる。

      
大きいディッキア。
色めもきれいで元気そうだ。
なんせカッコいい。クールだ。
これは奥様の誕生日プレゼントにゲット。
子株が大きくなったら分けてもらおうと考えている。
自分が喜ぶためであるが実は違う。
やつらの戦略だ。
まんまと植物どもの戦略にはまっている。
自ら移動できないやつらは風を使い、鳥を使い、獣を使い、人まで使って繁殖する。
種を飛ばし、果実を食わせ、美しさで人をさそう。
かくして家の中は緑だらけだ。
まさに静かなゲリラ。
恐るべし、緑のゲリラ戦士たちなのであった。
戦いは今日も敗戦、やつらの勝利は間違いない。

嗚呼、ボタニカル。



番外編

2014年12月29日 | 日記

水草と水中攻防戦を繰り広げたクロデメキン。
小さくて黒い、那智黒のようにかわいかった。
が、それはどうやら仮の姿だった。
夏頃から少し変だったが秋にはだんだん赤っぽくなってきた。
金魚も紅葉か?



今ではすっかり紅い。
アカデメに変身した。
もしくは、黒く偽っていたが正体がばれた。
特に悪びれている様子もないので変身したかったのだろう。
かわいさはキモカワに変わった。
ちょっとこわい。



別棟の様子。
クロデメ、いやアカデメとは近くて遠い関係だ。

植物と同じくらいこいつらにも癒された。
特にクロデメと一緒に写るメダカは唯一残ったメダカ族の生存者である。
一匹では繁殖しないだろうが長生きしてほしいものだ。





植物園

2014年12月28日 | 日記

今年最後の植物園へ行ってきた。
穏やかに晴れてはいるが日陰は寒く、小さな池は氷が残る。
葉を落とした木々は樹形がシンプルで美しい。
シジュウカラやコガラが飛び交う。
葉っぱがないから野鳥は見つけやすい季節だ。
次回は双眼鏡を持ってこよう。



外は冬でも温室は別世界である。
ブーゲンビリアがたくさん花を付けている。
明るく朗らかな祝福を受ける。
ブーゲンビリアは接待上手である。




巨大なビカクシダ。
ビカク(美角)とは大鹿の角。
緑のシカ。
ほんとにシカみたいで頭が動きだしそうだ。
複雑かつシンプルなデザインは秀逸である。




アガベ族のリュウゼツラン。
龍の舌。
グリーンがとてもきれいだ。
天を突く肉厚のシャープな葉はしなやかで強い奴らの武器だ。




樹上にからまる巨大なデュラティ。
ウチにいるデュラが子どもなら、こいつは既に仙人サイズだ。
あのクルクルは樹につかまるためのものなのだ。
理由もなくクルクルしていたわけではなかった。
それにしてもクルクルがクルクルを引き寄せ下に伸びてどこが何だかわからない。
おもしろいヤツだ。

東山動植物園はデザインの宝庫である。
特に温室は素晴らしい。
年パスを買ってつくづくよかった。
2千円で1年間通えるのだ。
今年一番のお買い得だった。

2015も植物園で
嗚呼、ボタニカル!






朝日の中で。

2014年12月27日 | 日記

わけてもらったハオルチアが冬の遅い朝日を浴びている。
透き通ってきれいだ。
光の中で幸せそうである。
それを少しわけてもらおう。
朝からハッピーだ。




アンティークショップのイベント会場で買ってきたデュラティ。
大きくなって葉先の方がくるくるとしてきた。
いいぞ、存分に暴れてくれ。




オンシー(オンシジウム)は着々と開花準備中だ。
少し開いてきた。
やばい。
ものすごくかわいい。
つぼみが少なく花茎も短いが大満足である。
しかし年末年始で不在にしている間に咲きそうだ。
まあ、花期が長いので戻ってからでも楽しめるだろう。

今年もあと数日で一年が終わる。
なんだかんだと変化が多く多忙な一年だったがこいつらに救われて今日までこられた。
靜かで、きれいで、たくましい。
身体が大きくなり、ときどき花を咲かして、根を伸ばし、子をつくる。
洋ランに至ってはいい匂いまでついてくる。
感謝して一年を終わろう。
来年もいっしょにね。

嗚呼、ボタニカル!

花から花が。

2014年12月21日 | 日記

100均チラのストリクタがまた開花した。
といっても前回咲いたピンクの花の先から紫の花が開いたのだ。
「おおっ!」思わぬ展開におどろき、心ときめく。


以前の開花(と思っていたもの)

なるほど、ピンクは花茎で花を支える花だったか。
意表を突いていて面白い。
口から口が飛び出すのはエイリアンだが、花から花が飛び出すとはしゃれている。
可憐なエイリアンだ。
すがたかたちも変わっているが花の咲き方も変わっている。
こうやって驚きながら長く楽しめるのはまことに幸せである。
しかも元手は100円、今の価値はプライスレスなり。

嗚呼、ボタニカル!