『植物 オヤジ』

日々出会う植物たちの「たくましさ」と「美しさ」を再発見する、ハードボイルド・ボタニカルライフ。音楽、美食なども。

ジャスミン

2015年02月28日 | 日記

カロライナ・ジャスミンに最初の花がついた。
黄色い小さい花がなかなかかわいい。
鼻を寄せるが特に匂いはない。
ジャスミンといえば紅茶の葉っぱにも香りがつくほど強い匂いだ。
いろいろあるものだと思い、何気に「ヤサシイエンゲイ」のサイトで調べた。
なんと、ジャスミンに似ているだけでまるで違う種類らしい。
アメリカはカロライナ州で群生していて、ジャスミンに似ていることから名前がついたという。
いかにもアメリカらしいイージーなネーミングだ。
花も葉も毒性が強く、ジャスミンだと思ってお茶にして中毒になる人もいるみたいだ。
ふーん、そうか。
毒があると思うと何かきれいさに深みがでてくる気がする。
勝手なものだ。
匂いが無いのはがっかりだが、つる性で大きくなるらしいのでベランダのフェンスに絡ませよう。



こちらはハゴロモ・ジャスミン。
これはいい匂いがする。
つぼみは太陽に向かってみんなアッピールしている。
もうじきピンクの花といい匂いを放つはずだ。



ただの枯れ草となったハーブどものポットにも子供がでてきた。
名前は忘れたがハーブの何かだ。
4種類のハーブがほとんど枯れたので全部捨てようと思ったが
春の芽吹きを見てから処分しようとほっておいたのだ。
気長に見ていこうか。
太陽も日に日に光の強さを増やしている。
ヤツらの芽吹きや息吹にあやかってオレも再生してみるかな。
そう思わせてくれるほどの本当の春は、もうすぐやってくる。

嗚呼、ボタニカル!




TAYUMIMA

2015年02月22日 | 日記

チラ族の大型新人がやってきた。
はるばる八王子からヤマト便で。
旅の疲れがでたのか葉っぱに張りがない。
まあ一昼夜窮屈な段ボールにつつまれてきたのだ。
しょうがない。
少し風をあてておこう。


よこたわる、といった風情だ。
横に長く大きいが繊細な印象で、なかなかのべっぴんさんだ。
なんとなく「しなだれた」という感がある。


よく見るこのラベル。
いつも行く神戸のショップもそうだし、LOFTもそうだ。
そうそうダイソーでも同じラベルがついているし、PROTOLEAFで買ったときもこのラベルだった。
今回お世話になった「たゆみま」といお店だ。
なるほど「たゆみま」さんは日本のチランジア市場を牛耳っているようだ。
メールで発送のやりとりをしていると、金曜日よりも土曜日の方が暖かい予報なので土曜発送・日曜到着でいかがかと提案があった。
専門店らしく丁寧だ。
やつらも納得して旅立ってきたのだろう。
とりあえずしばらくは休養しておくれ。

嗚呼、ボタニカル!



ふえる植物、ふえる心配ごと

2015年02月21日 | 日記
                      
ネオレゲリア・ファイヤーボール。
葉っぱの中心部分がピンクできれいだ。
ボリューム感があってなかなかいい感じだ。
適度な陽光で色が濃くなり、光が多すぎると緑色に戻るらしい。
部屋の中でいい居場所を早く見つけてあげないとな。




先日の姫路で買ってきたコチョウラン。
シマウマみたいな模様がいい。
コチョウランにも種類がいろいろあるものだ。



早く暖かくならないと部屋の中はいっぱいだ。
やつらは風がほしいだろうけど寒くて窓はまだあけられない。
エアコンの風はもっと悪いだろうから、オイルヒーターを交互に使っている。
ただオイルヒーターはなかなか暖まらなくて寒いのだ。
早く春にならないかな。
ただ、こいつらを外に出したら今度は日差しとの格闘が始まる。
「明るい半日陰」とか、「朝だけ光があたるとこ」とかネットに平気で書いてあるがいったいそれはどこだ?
一日中家にいるわけじゃないし、いても太陽ばっかり見ていられない。
それどころか今日のベストポジションも太陽の高さと光の角度ですぐに変わるのだ。
かくして季節が変わってもおれの心配ごとは減らない。
まあ、面倒を見るということはそういうことなのだ。

嗚呼、ボタニカル!

ラン族の恩返し

2015年02月15日 | 日記

今日は姫路の植物園に定期訪問。
胡蝶蘭展を見る。
これだけ群生していると見応えは十分ある。
開店祝いの胡蝶蘭はどうもよそよそしく、借り物みたいで好きではない。
ワイルドに岩場などにしがみついてしなだれる妖艶な花を見てみたい。
このディスプレイは結構雰囲気があっていけている。



姫路の帰りに必ず寄っていく鯛焼き屋。
ここの鯛焼きは文句なくうまい。
今まで食べた鯛焼きの中ではもちろんナンバーワンだ。


あんがいい。
甘すぎず小豆の味がしっかりしている。
そしてこの焼き加減。
皮は薄くぱりぱりだ。
この背びれをみてほしい。
これだけでも食べる価値がある。




さて、明石から名古屋にもどると蕾だったカトレアが控えめに開花しだしていた。
つやつやした葉っぱのなかから現れた花は妖艶でさえある。
たぶん去年の8月に咲いたやつだ。
一年に二回も咲いてくれるとはなんと気のいいやつだ。

土曜日の朝はこうだった。
不在中に開花するような予感があったが的中した。
明日にはたぶんパンと全開し部屋にいい匂いがほんのり漂うだろう。
世話してきたほんの少しの苦労を補ってあまりある瞬間だ。
カトレアの恩返し。
また返してやるぞ。

嗚呼、ボタニカル!



育てる貯金

2015年02月15日 | 日記

神戸の旧居留地あたりを歩いていたら巨大なチランジアを発見。
ショップのガラス越しに5、60センチ級のがごろごろとある。
大きな野菜の束が並ぶ市場のようででもあり、ハマチやブリといった大魚売場のようでもある。
ともかく立派だ。
ここまで育てるには大変だったろう。


明石の自宅に帰る。
外では冬をこえられないやつらが窓際を占拠している。
下の水槽からはクロデメキンが見える。
やつもすこしづつ大きくなっていて、昔の写真を見るとすごく小さくてびっくりする。


ビカクシダ。
植物園にある巨大なものと比べると赤ちゃん級ではあるが板に自力で着生しているらしい。
1年がかりでここまで育てたという。
小さくて弱々しいやつらがだんだんたくましくなっていくのは見ていて楽しい。
育てる楽しみだ。
子が育ち親株となり、また分身を増やしていく。
そのお手伝いをしているようだが、逆にこちらもだんだんうれしいことが貯まっていく。
ちっちゃな喜びの貯金だ。
満期はないが、金利はその都度いただいているようだ。

嗚呼、ボタニカル。