『植物 オヤジ』

日々出会う植物たちの「たくましさ」と「美しさ」を再発見する、ハードボイルド・ボタニカルライフ。音楽、美食なども。

一粒で二度美味しい

2014年12月20日 | 日記

プレゼント用にディッキアを買った。
「ニッケルシルバー」の名前の通り鈍く銀色に光る。
釣り針の返しのようなトゲが内向きに生えていて
その色とトゲのバランスが何ともかっこいい。


アップで見るとよくわかる。




さて、こいつには既に多くの子株ができていた。
買うときに品定めをしてたくさん子株ができているのを選んだのだ。
子株を取り分け別のポットに移した。
ほとんどイカ下足だ。
おもしろい。


小さいのをならべてみた。
イカ下足トリオというか、ゲソレンジャーだ。
ディッキアはよく子株をつけるという。
大株ひとつで子株六つとはもうけものだ。
一粒で六つも美味しいのだ。
大株はプレゼントの贈り先にいくので今日からゲソレンジャーの子守だ。
大株に育つかな。

嗚呼、ボタニカル!


子株

2014年12月15日 | 日記


子株を見つけるのは楽しい。
少し調子の悪そうなチラ族イオナンタをフックから外して点検した。
すると根本付近から小さな子株をつけているではないか。
おお、子どもに栄養を送っていたため本体が少し元気がなかったのか。
何と健気なことであるか。
赤ちゃんの指先くらい小さな子株に感動する。

他のチラ達も点検すると子株をもうけているのを見つけた。
こいつは中央突破で子株がでてくるエイリアン型。
ずいぶん成長している。 




こいつは途中から子がでてくるタイプ。
すごく小さいが親と同じからだつきで笑える。






そういえばオンシーも親の根本を突き破るエイリアン型だ。
そうやって命のバトンを渡していく。
子を見守る楽しみと親を見送るせつなさと。
人もまた。

嗚呼、ボタニカル!

トゲ好き

2014年12月14日 | 日記
トゲが好きだ。
シャープでソリッドなハードな形と
柔らかいグリーンのグラデーションと水を含んだ静かな光沢。
そのコントラストに惹かれる。
サボテン族はトゲの宝庫だ。



上はディッキア。
トゲ部分が強調されていてかっこいい。

下は手のひらサイズのアガベ。



植物園では巨大なトゲ族に会える。
思わず葉をそっとなでてしまう。



ほとんどサメの歯だ。


力強く、しかも繊細だ。

但し注意が必要だ。
トゲは敵を撃退する武器なのだ。
こちらは攻撃どころか面倒を見てやっているが奴らには通用しない。
積極的には攻撃しないがディフェンスは完璧だ。
自衛に徹している。
なのでうっかりしているとあちこち刺されてしまう。
痛い。
手のひらからは何度か血をだした。



こいつにはお尻を何度となくやられた。
ベランダで他のを手入れしていて不意を突かれるのだ。
痛い。それ以上にびっくりする。
その瞬間腹が立つが、しかたない。
その美しい容姿に免じて許してやる。
さいわいほとんど手入れがいらないので離れてみていればいい。
植え替えのことは気が重いがその時考えよう。
今日もそのシルバーグリーンに癒される。

嗚呼、ボタニカル!






GIFT

2014年12月07日 | 日記
          



ワンコインで買ってきたコチョウランの蕾が開いた。
色といい形といい比べようのない美しさだ。
最初から咲いていた花は三つほど落ちたが他はまだ元気だ。
かれこれ3週間くらい経ったと思うがさすがにランの花は長持ちする。
まだまだこれからも楽しめるとはありがたい。
一足早いクリスマスプレゼントだ。


          



ダイソーで見つけたチラ族(エアプランツ)のストリクタも開花した。
うつくし。
こちらはワンコインどころか100円である。
こいつらは意表をついた花を咲かす。
チラ族では今年二つ目の開花だ。
滅多に咲かないので咲いたときのうれしさは草花と比べ格別だ。



療養中だったオンシジウムも新しい株から順調に開花準備中だ。
ちっちゃな蕾に花びらに似た模様までついて笑える。
まるでテンちゃんのおしりだ。
かわいい。
花はすべて天からの贈り物である。
ミスチルの唄ではないが最高のGIFTであった。

嗚呼、ボタニカル!



ドゥラちゃん

2014年12月06日 | 日記


夜中にうっかり送信ボタンを押してしまったドゥラティがやってきた。
酔って帰ったあとネットで検索しているうちについ買ってしまったのだ。
夜と酒とネットの組み合わせは大変危険である。
しかしやってきたドゥラには大満足だ。
クリクリがかわいい。
クリクリは一つでもかわいいのに葉っぱがみんなクリクリしている。
全体に元気そうで状態はよさそうだ。
サイズは25センチ程度の大きさである。


   

先輩のドゥラは一回り大きいがクリクリがまだ足りない。
これからクリクリしてくるのかこのままなのかわからない。
育てて変化を見ていこう。




たまたま昨日見つけたフラワーショップの巨大ドゥラティ。
立派だ。
何年ものか不明だが60センチくらいはある。
人格すら感じる。
こうなるとドゥラさんと呼びたくなる。
ドゥラさんは大きさゆえにか無造作に横たわって休憩しているようだ。
美しさと荒々しさがあって見飽きることがない。
もはや芸術である。
値段が一桁違うのは一目瞭然なので聞く必要がなかった。
ネットのドゥラちゃんもどれくらいでこの大きさになるのか楽しみだ。
見る楽しみ、大きく育てる楽しみ、変化を見つける楽しみ。
植物界は最高のエンターテイメントである。

嗚呼、ボタニカル!