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Go To Zeroを聴きながら

小山卓治を聴きながら夢の国
今日が終わってまた明日

種の歌

2009年10月17日 | 小山卓治
2003年のアルバム『種』に入っているこの曲

「この種を土にまき、大きく育てていくことが、これからの僕の使命だ。」
と小山卓治は語っている

種は空を飛びいろんな場所に落ちる
そして花を咲かせる種もあれば
そのまま踏みつぶされてしまう種もある

運を天に任せるのでなく
人の手を介して種が土に蒔かれ
丹精込めて育てられた苗は

きっといつかは花を咲かせ
実をつけ
そしてまた種となって
次の世代を生み出して行く

一歩がなかなか踏み出せない時
種を手に握りしめているのに蒔けない時
実を結ばないのが怖くて仕方ない時

種の歌を聴く

 
   種の歌 

   詞:小山卓治 曲:小山卓治


   たんぽぽの種は空を飛び
   小さな庭に花を咲かせた
   少女がちっちゃな指で花を摘み
   海を渡る父に贈った
   花は歌う 小さな声で
   笑って、さあ笑って、と

   たんぽぽの種は空を飛び
   国境の丘に花を咲かせた
   赤い雨に打たれ咲く花は
   たくさんの靴に踏みつぶされた
   花は歌う 小さな声で
   笑って、さあ笑って、と

   たんぽぽの種は空を飛び
   廃墟の街に花を咲かせた
   人はみんな黙りこんだまま
   花に気づかずこうべを垂れた
   花は歌う 小さな声で
   笑って、さあ笑って、と

   たんぽぽの種は空を飛び
   兵士の墓に花を咲かせた
   両手を合わせひざまずく妻は
   花の上に涙こぼした
   花は歌う 小さな声で
   笑って、さあ笑って、と

   たんぽぽの種は空を飛び
   小さな庭に花を咲かせた
   窓辺のベッドで眠る赤ちゃんの
   かたわらにそっと花は飾られた
   花は歌う 小さな声で
   笑って、さあ笑って、と