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Go To Zeroを聴きながら

小山卓治を聴きながら夢の国
今日が終わってまた明日

Once

2010年09月15日 | 小山卓治
   橋の下で誰かが吹くサクソフォン
   水辺に立ちそれを聞きながら
   河の流れを見つめてる

この曲のこの部分を聴くと
無性に切なくなる。

今ここにある今日をみつめる女と
まだない明日をみつめる男。

   まるで永遠に続くかのようにくり返していた
   彼女の笑顔や音楽が色あせていく

今日をみつめる女はきっと笑顔の向こうで
必死で今日を明日につなげようとしていただろう
くり返しくり返し。

そして明日をみつめる男はきっと気高く
必死で今日とは違う何かを掴もうとしていただろう
くり返しくり返し。

不器用でも
的はずれでも
かっこ悪くても

今日
同じ方向を向いて
歩き出すことができれば
それはすり切れながらも
結びなおしながらも
細くても強い絆になっていくのだけれど。

1989年のアルバム「夢の島」の
切ない名曲の一つ。


   Once

   詞:小山卓治 曲:小山卓治

   友達よ もし君が旅に出て
   彼女に会ったら伝えてほしい
   俺は相変わらず元気にやってると
   あの時愛してるって言わなくてよかったと
   明日ばかり見つめていた俺のことなど
   今日がすべてだった彼女には
   分かるはずもなかった

   橋の下で誰かが吹くサクソフォン
   水辺に立ちそれを聞きながら
   河の流れを見つめてる

   彼女にとっての若さはいつだって勲章で
   俺にとってはいつでも邪魔者だった
   まるで永遠に続くかのようにくり返していた
   彼女の笑顔や音楽が色あせていく
   今になってやっと分かり始めたんだ
   あの頃俺達が本当に望んでたこと

   橋の下で誰かが吹くサクソフォン
   水辺に立ちそれを聞きながら
   河の流れを見つめてる

   知ってるかい? パーティーはもう終わったんだ
   彼女が気づかないままどこかの通りで
   泣きながら踊ってるんじゃないかと気がかりだ

   橋の下で誰かが吹くサクソフォン
   水辺に立ちそれを聞きながら
   河の流れを見つめてる

   他愛ない無邪気さや
   張りつめた孤独や
   くすんだ明るさや
   的はずれの怒りや
   もろすぎる気高さや
   すり切れた絆に
   もう2度と会えない

   友達よ もし君が旅に出て
   彼女に会ったら伝えてほしい
   俺は今日もいそがしくやってると
   もう会うことはないだろうと