・作家,梨木香歩さんから「水辺にて」という単行本の初版本を送っていただいた.梨木さんとは,一度,演習林を案内して以来の付き合いである.最初に案内したときには,うかつにも作家としての名前を存じ上げなかったのだが,”このミス”などでも上位にランクされる人気作家であることを後で知った.ありがたいことに,梨木さんからは何度か著作を頂いている.最初に頂いたのは,「西の魔女が死んだ」という小説だが,この本はとても不思議な余韻があった.
・今回の本はエッセイである.カヤックを題材として水辺の風景を淡々と語っているのだが,舟に乗ったときの独特の高揚感が,この人にかかるとこんな表現になるのかと感心したり・・・.読み進めるうちに,北海道富良野のエッセイがあることに気がついたと思ったら,演習林のことも載っている.などと言っている場合ではなく,少ないスペースではあるものの,自分の名前が実名で出ているではないか・・・.これはさすがにはじめての経験で,なにやら面映い.
・こういうのを見るにつけ,案内するときにうかつなことは言えないと思うわけだが,同時にこちらの意図とは無関係に梨木さん独自の感想を持っておられることに面白く感じる.学生実習でも,同じものを見て,同じ説明を受けても,感じることは実に多様である.こうしたギャップは,これから何を生み出していくのだろうか.若者たちの実習も,そう考えるとちょっと楽しくなる.
・今回の本はエッセイである.カヤックを題材として水辺の風景を淡々と語っているのだが,舟に乗ったときの独特の高揚感が,この人にかかるとこんな表現になるのかと感心したり・・・.読み進めるうちに,北海道富良野のエッセイがあることに気がついたと思ったら,演習林のことも載っている.などと言っている場合ではなく,少ないスペースではあるものの,自分の名前が実名で出ているではないか・・・.これはさすがにはじめての経験で,なにやら面映い.
・こういうのを見るにつけ,案内するときにうかつなことは言えないと思うわけだが,同時にこちらの意図とは無関係に梨木さん独自の感想を持っておられることに面白く感じる.学生実習でも,同じものを見て,同じ説明を受けても,感じることは実に多様である.こうしたギャップは,これから何を生み出していくのだろうか.若者たちの実習も,そう考えるとちょっと楽しくなる.