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西東京市・北海道富良野の森林を舞台にした遺伝,育種,生態などに関する研究ノートの一部を紹介します

春雷

2008-06-10 | その他あれこれ
・昨晩の春雷はすごかった。近くで落ちたのではないだろうか。今日は一転、いい天気である。午前中、ハチのアレルギー検査ということで、連れ立って近くのクリニックへ。やたらと明るいロビーでは、常連らしき人々が集まっており、お年寄りの社交場となっている。

・午後から会議やら、電話連絡・メールなどなど。で、気がつけば陽が傾いている。一体何をしておるのやら・・・。試験地内をくるりと回りながら、何か”ひらめいかないかな・・・”と散策してみるものの、かつての旭化成のCMのように、そう簡単に思いつく、というものではなかった。

JFK

2008-06-09 | その他あれこれ
・弥生で会議二件。色々と締め切りが迫っている案件が多くなってきた。今週中には片をつけないとまずいものも多数あり・・・と。弥生の行き帰りの電車で,伊坂幸太郎の“ゴールデンスランバー”を読破。JFK暗殺の犯人とされた”オズワルド”を題材にしている異色なジャンルの小説である。

・登場人物もそれほど多くなく,最初はなかなかキャラクターに感情移入できずにいたのだが,途中から一気に引き込まれてしまった。一見無駄のように思える小さなこぼれ話が実は伏線になっていて,見事なくらいつながっていく。読み返してみると、すごいとしかいいようがない。詳しく書くとこれから読む人には悪いので、「読んだ後から、すぐにもう一度読み直したくなるような小説だ」といっておこう。



・子どもが幼稚園の帰りにきれいな虫を見つけたというので、調べてみると、ルリカミキリらしい。本ブログもだんだんと都会のマイナー昆虫図鑑的になりつつある。

・トドマツ交雑論文の投稿がようやく完了した(らしい・・・)。相変わらず、投稿プロセスの複雑さには参ってしまうが、ようやく1本は手元を離れたので一安心(している場合じゃないけど・・・)。

ヨツボシオオキスイと千

2008-06-08 | その他あれこれ
・午前中は天気がもちそうなので、子どもと虫捕りにいく。クワガタはいなかったが、”ヨツボシオオキスイ”だと思われる、これまたマイナーな虫がいた。我ながら、だんだんとマニアックな虫に詳しくなってしまうなあ。



・千と千尋の神隠しのDVDを借りて、家族みんなで見た。どこがいいのかうまく言えないのだけど,この映画は何と観てもイイ。初めて観た下の子は感情移入しすぎて,途中で泣いてしまった。どうでもいいけど、”顔なし”が怒り狂いながら千に迫る様子が、キマワリの動きに似ていると思うのは当方だけであろうか(「細かすぎて似てない物まね」的だけど・・・)。

高校部活

2008-06-01 | その他あれこれ
・昨晩は実に久しぶりに高校時代のテニス部の仲間と吉祥寺で飲んだ。最初はもしかして分からないのではないかと思ったが(実際,違う人に声をかけそうになった・・・),お互いに多少変わった外見に笑いつつ,近況報告やら・・・。あっという間に気持ちが戻るのは素敵な感覚である。10年以上が経過しているだけあって,人生色々である(当方も人のことは言えないけど・・・)。

・テニス部の同期はとても人数が多かったので,一人ひとりの近況を確認するだけであっという間に時間が過ぎてしまった。高校時代に当方がすごいナサケナイ姿をTV放映された話とか,同期のヤツが好きな女子をつい、いじめてしまっていた話とか,相当おかしかった。心がほぐれるというかなんというか・・・。やっぱり同期っていいもんだ。



・朝から近くの公園に家族で行く。昨日とは打って変わっていい天気である。公園では紙飛行機同好会(?)らしき人々が集まって、思う存分飛ばしている。ゴムをつかって大空高く紙飛行機を飛び出させるのは傍で見ていても気持ちがいい。今度やってみようと子どもと約束する。

・夕方から久しぶりの旭川へのフライト。空港でレンタカーを借りて,富良野へ到着。久しぶりの運転でもさすがに道は覚えているものである。なんとも懐かしいというか,妙な感覚である。

蚊に刺されないということ

2008-05-27 | その他あれこれ
・トドマツ交雑論文がIくんから速攻で戻ってきた。再度、修正&チェックして、校閲に出す。今度はLさんが使っているというTextcheckを利用してみることに。まずは登録しようとしたら、過去に使ったことがあるらしく(忘れてた!)、実は既に登録済みだった。ログインすれば後は簡単で、あっという間に校閲依頼完了。こちらの方がかなり安価のようではあるが、校閲自体の出来については数日後に分かる、というわけだ。

・しつこいようだが、イイギリの花。朝、Mさんに「イイギリならすぐそこ(アジアセンターの裏)にあるよ」、といわれたので早速見に行ってみる。おっと初めてちゃんとした雌花がある。こいつはどう考えても完全に雌木だ。今から考えるに、初日に両性花と思っていたものが本当にそうだったのかが少し怪しい気もしてきた。もうしばらく観察と調べが必要そうだ。

・査読を1つ完了。2日後に迫ったR講習の準備。やっぱり、以前のバージョンだとそれなりに変なコードが発見されたりして、ちょこちょこと変更する。初心者向けということなので、あまり凝ってみても仕方がないのだが、こいつは”便利!”と思えるような使い方(例えば、樹木配置図に番号をふる方法とか)も入れたいと思っているうちに、徐々にコードが複雑になってしまった。

・5時半過ぎにウチの子供が遊びに来たので、ぐるりと二人で散策。西日がまぶしい。当場は、子どもにとってはパラダイスらしく、目を輝かせている。



・それにしても、最近はめっきり蚊やアブが増えてきて、うるさくつきまとうようになった。二人とも、虫除けのためのハッカ油をつけていたのだが、子どもはいきなり刺されている(当方は大丈夫だった)。昔は、他の人が大丈夫なのに、当方だけが刺されるということが多かったような気もするのだが、最近は耐性ができてきたのであろうか・・・。

・蚊に刺されないというのは嬉しいけれど、本当に喜んでいいのか少し疑わしい気もしている。もはや美味しくのだよ(涸れてきている?)と言われているようでもあり、少し気になる今日この頃である。

マイナー昆虫

2008-05-24 | その他あれこれ
・朝起きて、子供と約束したとおりに近くの森に虫探しへ。既に犬の散歩の人々が活動をしている。樹液が出ている木を中心に探すが、全くおらず、失意のうちに帰宅。この付近の森は、競争率が高いのであろうか・・・。

・午後から吉祥寺に行く。友人の新築祝いを選んだり、夏物の服を少し購入するなど。途中で二手に別れ、当方は子供と近くの公園へ。やはりここにも虫がいない。都会では虫よりも人の方が多いのか・・・。



・と思ったら、見本林のようなところで、見たことのない甲虫がいるではないか!。コメツキムシの仲間かと思ったのだが、どうやら調べてみると、「ヨツボシオオキスイ(オオキスイ科)」ではないかと思われる。その後、小さなカミキリムシとゾウムシにも遭遇。いずれもマイナー昆虫だが、じっくりと眺めているとかわいい。

小説の手ごたえ

2008-05-23 | その他あれこれ
・午後から弥生にてゼミ。最近,弥生の行き返りで小説を読むことが多い。一仕事をするには乗換えが多すぎるのと,1回の乗車時間が微妙に短くて,論文をチェックするのには短い。3回の往復で,東野圭吾の「流星の絆」を読みきってしまった。本の帯には「登場人物が書かせた」とあるが、確かに筆が乗っているという感じである。ぐいぐいと引き込まれて,意外な展開。最後は少し切ない小説であった。

・当たり前のことだけれど,小説というのは,ページをめくる手の感触で”終わり”が近くなるのが分かってしまう。いい小説ほど,早く続きを知りたいような,もったいないような独特の感覚がある。現在、我が家には第5回本屋大賞の受賞作、伊坂幸太郎の「ゴールデンスランバー」が手付かずで残っている。今しばらくは通勤時間を楽しめそうである。

地下鉄ストップ

2008-05-22 | その他あれこれ
・弥生にて朝から会議ということで,東西線で高田の馬場から飯田橋まで行こうとして電車に乗り込んだ途端,東西線が不通に・・・。なんでもドアの不具合とのことで,いつになったら復旧するかが分からない状態。都会の人たちはなれているのか,じたばたしても仕方ないという達観した表情である。

・しばらく待ってみるものの,埒が開きそうにもなく,JRで行くことにしたところ,改札で乗り換えの手続きをしている最中に「問題解決」との案内。こういうときにいつまで待つかという判断は難しい。当方の場合,こうした判断は往々にして間違ってしまうわけだが・・・。それにしても、地下鉄も色々とありますなあ・・・。

帰国

2008-05-18 | その他あれこれ
・朝食後,Hekkiに教えてもらった樹木園に行く。樹木園といっても,樹木の小さなネームプレートがあるだけの公園である(しかもプレートがやたらと高い位置)。シナ,ナラなど主要の樹木の学名が確認できて,それなりに有意義であった。ヨーロッパブナの変種なのか,枝垂れブナの大木があり,面白い景観を呈していた。





・ホテルへの帰り際にブラウ・ミュンスターに立ち寄る。中では集会らしきものをやっていたので,邪魔をしないようにそっと教会の椅子に座って,ステンドグラスを眺める。なるほど,これは見事である。写真撮影は禁止なので残念ながら画像はないが,チューリヒに行ったら一度は見ておいても損はない。



・ホテルで荷物をまとめて空港へ。プラットホームと時刻を確認し,間違いなく乗り込んだ,ところまではよかったのだが,2駅目だと勘違いして乗り過ごしてしまい,一つ先の駅まで行ってしまった。最後の最後まで,何をやっているのやら。今度は逆方向の列車に乗って空港に戻る。どたばたとチェックインをして,少々慌てつつ,成田行きの搭乗口を確認しようとしたら,いきなり13:00発が14:00発に変更になっているではないか・・・。到着機遅れとのことだったが,がっくり拍子抜け。



・そんなこんなで,ようやくフライト開始。スイスともお別れである。11時間15分のフライトだったが,トムハンクスのチャーリー・ウイルソンズ・ウォーを観たり,マングローブ原稿チェック&考察のたたき台作成などをしつつ,仮眠を取っていたらいつの間にか到着。全然,苦にならんかった。ヨーロッパの町並みは本当に素晴らしかった。ついに,現実に引き戻されてしまうのかと思うとちょっと残念・・・だ。

・家に戻って、お土産を開けたところ、なんとチューリッヒで購入した珈琲(エスプレッソ粉)が気圧の関係で爆発していた・・・。お土産と着替えは珈琲まみれとなり、すさまじい状態であった。最後の最後まで色んなことが起こる旅である。

チューリッヒ到着

2008-05-13 | その他あれこれ
・朝5時45分起床。田無,高田馬場,日暮里を経由して,成田空港に8時15分着。スイス・インターナショナル・エアラインズではeチケットなるものしか認められていない。とのことで,旅行会社から渡されたのは印刷されたぺらぺらの紙。これで本当に大丈夫かというのが実に心配だったわけだが,番号を言えばあっさり登録終了。さすがにGW明けということもあってか,成田空港は全般にがらんとしており、あっという間に国外の人になってしまう。こんなに簡単だったっけという感じで,少々,拍子抜けである。

・機内は満員御礼で,エコノミーの悲しさかそれなりに窮屈である。スイスだけあって、機内放送は5ヶ国語である!ところで、今回窓際になった(窓際しか空いていなかった)のだが,最後の景色は楽しめたけれど,トイレに立つときに隣の人にどいてもらわないといけないので,そのタイミングを計るのに妙に気を遣うことが分かった。今度からは、なるべく通路側に座るようにしよう。

・機内では,Yさんが昨晩送ってくれていたアオキのNon-local逸出論文の原稿をじっくりチェック。さすがにこれだけ時間があると集中できる。思う存分赤を入れることができて,かなり進捗したような・・。関係ないけど、スイスインターナショナルの客室乗務員は皆さん美人ぞろいである。

・思ったよりも早い時間に機内の照明が消えてしまったので,気分転換に映画「I am legend」を見たが,これはイマイチであった。14時間のフライトもあっという間に終わり,機内からは既にスイス郊外の田園風景が広がる。色調が統一されていて,絵葉書の世界に迷い込んだみたい。黄色の畑はナタネアブラだそうである。飛行機を降りると意外にも暑い!



・空港からは列車でチューリッヒ中央駅へ。まず,旅券を買うのに一苦労。自動券売機は20フランしかお釣りがでず,10フラン札は受け付けなかったのだ(せっかく買い方を学習していたのに!)。それにしても、この時点で、機内にあれほどたくさんいた日本人は一人もおらず(皆さんツアー客が多かったようで),車内の日本人は当方ただ一人である。急にこの列車が中央駅に行くのかどうか不安になったので,エキゾチックな顔をしたお姉さんに聞いてみると,案外と親切に「大丈夫よ」と教えてくれた。

・どこに行っても当方の方向音痴は変わらず、なぜか、スイス中央駅からホテルまでも迷ってしまった。が、どうにかこうにかホテル到着。既に夕方5時半を過ぎてきる。店が6時から6時半にはほとんど閉まってしまうというので,慌ててガイドブック片手に飛び出す。キッチン用品や文房具の専門店(bodium)は改装中,子供の絵本専門店を目指していくも,なぜかまたもや迷う。と、気が付けば,おおっ,チューリッヒ湖畔ではないか。ガイドブックによると店は6時半までと書いてあるが,その実,ほとんど閉まっている。ということで,買い物はあきらめて,のんびりと湖畔を散策。



・この界隈では実に多様な人種が実に多様なスタイルで闊歩したり,のんびりしたり,している。恋人同士も多く,人目はばからずスキンシップをとっているのだが,不思議といやらしくないのは本人達が実に楽しそうだからだろう。とにかく今を楽しむぜ!,という雰囲気に満ち溢れた街である。ずっと怪しい天気だったのだが(当方の場合,大体,雨が降り出してくるというパターン),奇跡的に晴れ間が射す。まるで当方を祝福しているかのよう(と思うのは大いなる勘違いであることぐらいは承知している)。



・湖畔から戻る途中、横断歩道付近で、突然大きな物音がしたと思ったら、なんと珍しいことに交通事故である。青い看板みたいなのはバスのカバーが外れてしまったもの。幸いなことに、おそらくけが人とかはなさそう。今回は観光バスと自家用車という珍しいケースだったようで、回りも騒然としていた。



・今度はリマド川の反対側からチューリヒ発祥の地であるリンデンホフの丘に。なるほど菩提樹(シナノキ)が実を揺らしている。この丘は風が吹き渡り,これまた不思議な静寂と安寧をもたらすような地である。リマド川とその向こうにはチューリヒ大学と連邦工科大学が望める。





スイス中央駅の地下にはショッピングセンターがあり,相当にぎわっている。当方も何となくその熱気に押されて,なぜか夏みかんを1個、買ってしまった。スーパーであるミグロも体験し,なかなかの収穫。ふと時計に目をやると最早7時半だというのに,一向に暗くない。一体いつになったら日が暮れるのだろうか・・・。リマド川のほとりで、満開に咲いたトチノキの花の白がまぶしい。