goo blog サービス終了のお知らせ 

健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

欧州男性の平均身長、100年強で11センチ伸びる

2013-09-10 08:30:22 | 研究
欧州男性の平均身長が1870年から1980年の間に11センチ伸びたとする研究論文が発表されたそうです(AFPBB NEWS)。調査は15か国の21歳前後の男性を対象に行われ、軍事、医療、その他の記録から平均身長が推計されたそうです。この身長の伸びは爆発的で、最も重要な要因は疾病環境の改善だとしています。所得の増加や教育の拡大、家族規模の縮小などもそれなりに影響していると考えられるそうです。1980年の時点では、調査対象15か国のうち、オランダ人男性の平均身長が183センチと最も高く、ポルトガル人男性が173センチと最も低かったそうです。今回の研究では、同期間における身長を記録した正確なデータの不足から女性は対象とならず、男性のみを対象としているそうです。

食中毒を短時間で識別

2013-09-09 08:30:52 | 研究
食中毒菌を約15分で簡単に識別できる技術が開発されたそうです(MSN産経ニュース)。これまで食中毒が疑われる事態が起きた場合でも、識別には1~2日かかっていましたが、検査期間の大幅な短縮のほか、コスト削減も期待されるそうです。新技術は解析装置と菌を識別する専用ソフトで構成され、ソフトには事前に数種の菌の遺伝子に関するタンパク質の質量情報を登録。菌のサンプルに特殊な薬品を混ぜ、質量を測定する解析機器(高さ約190センチ、幅約80センチ、奥行き約1メートル)にかけると、菌ごとに異なるタンパク質の質量から菌種を識別するというものだそうです。

フレッシュな果物に2型糖尿病抑制効果

2013-09-08 08:30:17 | 研究
新鮮な生のフルーツを食べるほど2型糖尿病のリスクが下がり、しかしフルーツジュースでは逆効果でたくさん飲むほどリスクが高まるという研究結果が発表されたそうです(MSNニュース)。この研究成果は、約25年間にわたって米国で行われた3つの大きな健康調査のデータを精査したものだそうです。調査対象は看護師や介護士などの医療従事者18万7000人以上で、数年にわたって健康状態を観察され、食習慣や体重、喫煙、運動、その他生活スタイルの指針となる事柄について定期的にアンケートに答えたもの。このうち約6.5%の人が糖尿病にかかったそうです。このデータによると、果物を丸ごと食べるのは月1回未満という人と比べ、毎週2回食べている人では2型糖尿病のリスクが最大23%低かったそうです。特にブルーベリー、ブドウ、リンゴで効果がみられたそうです。一方、フルーツジュースを毎日1杯以上飲む人では、糖尿病リスクが最大21%高かったというのです。生の果物とフルーツジュースでは栄養価は同程度だが、この差を生んでいるのは半固体か液体かの違いにあると推測し「液体の方が固体よりも胃を通過して腸に到達するのが速いので、そのままの果物よりもフルーツジュースの方が血糖値と血中インスリンにより速く、より大きな変化をもたらすからと考えられるそうです。

造血する新細胞

2013-09-07 08:30:30 | 研究
先日、大きな発見があったと報道がありました(YOMIURI ONLINE)。骨髄の中に、赤血球や血小板などの血液の細胞に変化する新たな細胞をマウスで見つけたというものです。血液の細胞は、骨髄中の造血幹細胞から、前駆細胞を経てできると考えられています。授業でもそのように教えています。遺伝子を操作して、紫外線を当てると光る特殊な造血幹細胞をつくり、マウスに移植。定期的に採血し、造血幹細胞から血液細胞に変化していく過程を詳しく調べたそうです。その結果、赤血球や血小板などに変化する新たな細胞が見つかったというのです。ただし、この細胞はリンパ球にはならないそうです。いろいろなことが明らかになっていきますね。

先天的に肥満になりやすい

2013-09-06 08:30:38 | 研究
6人に1人は先天的に肥満になりやすいと証明されたそうです(MSN産経ニュース)。人間に対して行われた研究で、食欲ホルモン、つまりグレリンを解き放つ遺伝変異があることが確認され、この遺伝子をもつ人は、食べたあとも空腹を感じ続けてしまうというのです。そして、わたしたちの6人に1人は、肥満になる可能性のある高レベルのグレリンをもたらすFTO遺伝子の変異を持つらしいのです。グレリンは、満腹のレベルを超えても、食べ物を口に運ばせる遺伝子。FTO遺伝子のTT変異をもつ人は、食事の前にグレリンのレベルが高くなり、食欲を強く刺激されることが観察されたそうです。特にこれは問題ないようです。これに対して、変異AAをもつ人は、食事の後も高いレベルを維持していたというのです。つまり、常に食欲があるということらしいのです。こうした人々に、食べ物の画像を見せたあとで、食べる前とあとに脳の分析を行ったところ、モチベイションや報酬に関係する脳の部位も、食事の前もあともずっと活動的だったことが観察されたそうです。このことは、グレリンのレベル増加が直接的に脳の食べ物に対する反応に影響していることを意味するそうです。FTO遺伝子が関係しなくても高レベルのグレリンが存在することはありうるだろうか?という疑問に対しては、今のところ、答えは「ノー」のようです。人間の細胞では、高レベルのFTOは、化学的・後成遺伝学的相互作用によって、グレリンの生成を誘発することが観察されたそうです。要するに変異AAをもつ人は、高レベルの空腹ホルモンをもっていて、肥満になる可能性がより高いというのです。

「国民の健康寿命が延伸する社会」に向けた予防・健康管理に関する取組の推進

2013-09-05 08:30:43 | 研究
厚生労働省が『国民の健康寿命が延伸する社会』に向けた予防・健康管理に関する取組の推進を発表しました。以下、その概要です。

趣旨
○日本再興戦略等を踏まえ、2025(平成37)年に向け、『国民の健康寿命が延伸する社会』の構築を目指して予防・健康管理等に係る具体的な取り組みを推進。
・高齢者への介護予防等の推進
・現役世代からの健康づくり対策の促進
・医療資源の有効活用に向けた取り組み推進

これらの取り組みを推進することにより、5兆円規模の医療費・介護費の効果額を目標とするということです。

主な取り組みの具体例としては、
・高齢者への介護予防等の推進
①介護・医療情報の「見える化」等を通じた介護予防等のさらなる推進
②認知症早期支援体制の強化
③高齢者の肺炎予防の推進
④生涯現役社会の実現

・現役世代からの健康づくり対策の促進
①レセプト・検診情報等を活用したデータヘルスの推進
②特定健診・特定保健指導等を通じた生活習慣病予防の推進
③たばこをやめたい人を支援するたばこ対策の推進
④日本人の長寿を支える『健康な食事』の推進
⑤がん検診の受診率向上によるがんの早期発見
⑥こころの健康づくりの推進
⑦妊産婦や乳幼児期からの健康づくりの推進

・医療資源の有効活用に向けた取り組み推進
①後発医薬品の使用推進
②ICT活用による重複受診・重複検査等の防止




温暖化でリンゴは甘くなる!?

2013-09-04 08:30:36 | 研究
地球温暖化の影響で、リンゴの酸味が減って甘みが増していることが分かったという発表がありました(MSN産経ニュース)。1970年以降、長野県果樹試験場(長野県須坂市)や青森県産業技術センターりんご研究所(青森県黒石市)が集めている「ふじ」などの品質や気象のデータを分析。その結果、1980~2010年の30年間で年平均気温が1度近く上昇した一方、長野や青森で生産されたふじの酸味は15%減り、糖度は5%増えたというのです。果肉は軟らかくなり、蜜の量が減る傾向にあることも分かったそうです。温暖化で発芽や開花が早まっており、果実の育つ期間が長くなったり、成熟期に気温が高かったりすると酸味が減るそうです。温暖化が作物の収量や収穫日に影響することは知られていましたが、果物や野菜の味が変わることを裏付けたのは世界で初めてだそうです。

ヒトの脳の組織を作った!

2013-09-03 08:30:40 | 研究
体のさまざまな組織になるiPS細胞とES細胞から、大きさが最大で4ミリほどのヒトの脳の組織を作り出すことに、イギリスなどの研究グループが成功したそうです(NHK NEWS WEB)。イギリスとオーストリアの研究グループは、さまざまな組織になるヒトのiPS細胞とES細胞を、それぞれ神経の元となる細胞に変化させたあと、ゼリー状の物質の中に入れ4日間、培養。そして、別の容器に移して培養液と一緒にゆっくりとかき混ぜる作業を続けたところ、それぞれ脳の組織が形づくられ2か月後には、最大で4ミリほどの大きさにまで成長したというのです。出来た脳の組織は、ヒトの大脳皮質のように神経細胞の層が重なり、記憶をつかさどる海馬の細胞や目の網膜の組織も含まれていたそうです。また、脳が生まれつき小さい「小頭症」の患者からiPS細胞を作り出し、同じように脳の組織にしたところ病気の状態を再現することができたそうです。ヒトの脳の病気は、マウスなどの動物では症状を再現することが難しく、脳の病気の解明を進めるうえで障害となっていたそうです。そのため、人工的に脳の組織を作れるようになったことで、病気の解明や脳が形づくられるメカニズムの研究に大きく役立つということです。

「人間ドックで異常なし」は最低の7.2%

2013-09-02 08:30:51 | 研究
先日発表された日本人間ドック学会による昨年の人間ドック受診状況の調査結果によると、すべての項目で異常が見られなかった人の割合は全体の7.2%(前年比0.6ポイント減)と、1984年に集計を開始して以降で最低を更新したそうです(医療介護CBニュース)。受診者の高齢化や判定基準値の厳格化などが要因とみられるそうです。同学会と日本病院会が指定する人間ドック健診施設機能評価認定施設などのうち、686施設にアンケート調査を行ったところ、生活習慣病関連の各検査項目で経過措置や二次精査が必要と判定された人の割合は、肥満が29.3%(前年比1.7ポイント増)、高コレステロールが31.5%(同1.7ポイント増)、高中性脂肪が15.9%(同1.6ポイント増)、高血圧が21.9%(同0.9ポイント増)とそれぞれ増加。一方、耐糖能異常が22.8%(同0.4ポイント減)、肝機能異常が32.4%(同0.9ポイント減)と減少。また、全項目で異常の認められなかった人の割合は全体の7.2%で、集計開始時の29.8%から大幅に減っていたというもの。その要因については、人間ドック受診者の高齢化、専門学会の判定基準ガイドライン採用による基準値の厳格化、ストレスやうつ病増加に伴う生活習慣の悪化、食習慣の欧米化と身体活動量の低下、が挙げられるそうです。いろんな意味で考えさせられますね。

日本で意外に流行っているスポーツは?

2013-09-01 08:30:44 | 日記
文部科学省は先日日、国民の健康や体力に関する意識や運動・スポーツの実施状況などを調査した「体力・スポーツに関する世論調査」の結果を公表しました(MSN産経ニュース)。全国の20歳以上の男女3,000人を対象に調査を行い、うち1,897人から有効回答を得たものだそうです。その結果、運動不足を感じているのは4人に3人で過去最高の割合で、年齢別に見ると、高齢層は比較的運動不足を実感していないようで、70代以上は「大いに感じる」と「ある程度感じる」を合わせて59.8%と、平均よりも15ポイントほど低かったそうです。実施した運動はウオーキング、体操、ボウリング・ランニングが上位を占めたそうです。基本的にお金をかけずにできるスポーツが上位に入る中で、ボウリングは直近5回の調査のうち4回で3位以内をキープしている“隠れ人気スポーツ”であることがわかるそうです。また、運動している人とそうでない人の二極化が進んでいるとも。健康に対する意識の違いが二極化しているのでしょうか。