健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

アトピー症状改善の化合物

2013-09-25 08:30:56 | 研究
アトピー性皮膚炎の症状があるマウスに特定の化合物を投与すると、体内で皮膚の保湿効果を高める物質が作り出され症状が改善することが確認されたそうです(NHK NEWS WEB)。かゆみのある湿疹が続くアトピー性皮膚炎は、皮膚の表面で水分を保つ保湿効果がある「フィラグリン」というたんぱく質が少なくなり、皮膚の中に異物が入りやすくなることが原因の1つと考えられているそうです。そこで、1000種類を超える化合物を調べ、この中から「JTC801」という有機化合物が、フィラグリンを増やす性質を持つことを突き止めたそうです。この化合物をアトピー性皮膚炎の症状があるマウスに飲ませたところ、1か月半で症状が大幅に改善したというのです。アトピー性皮膚炎は国内に患者がおよそ40万人いるとみられているそうですが、今のところ炎症を抑えるなどの対症療法しかありません。治療薬の開発につながるといいですね。
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