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豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

「人間ドックで異常なし」は最低の7.2%

2013-09-02 08:30:51 | 研究
先日発表された日本人間ドック学会による昨年の人間ドック受診状況の調査結果によると、すべての項目で異常が見られなかった人の割合は全体の7.2%(前年比0.6ポイント減)と、1984年に集計を開始して以降で最低を更新したそうです(医療介護CBニュース)。受診者の高齢化や判定基準値の厳格化などが要因とみられるそうです。同学会と日本病院会が指定する人間ドック健診施設機能評価認定施設などのうち、686施設にアンケート調査を行ったところ、生活習慣病関連の各検査項目で経過措置や二次精査が必要と判定された人の割合は、肥満が29.3%(前年比1.7ポイント増)、高コレステロールが31.5%(同1.7ポイント増)、高中性脂肪が15.9%(同1.6ポイント増)、高血圧が21.9%(同0.9ポイント増)とそれぞれ増加。一方、耐糖能異常が22.8%(同0.4ポイント減)、肝機能異常が32.4%(同0.9ポイント減)と減少。また、全項目で異常の認められなかった人の割合は全体の7.2%で、集計開始時の29.8%から大幅に減っていたというもの。その要因については、人間ドック受診者の高齢化、専門学会の判定基準ガイドライン採用による基準値の厳格化、ストレスやうつ病増加に伴う生活習慣の悪化、食習慣の欧米化と身体活動量の低下、が挙げられるそうです。いろんな意味で考えさせられますね。
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