昨年から今年にかけて、ノロウイルスが猛威をふるいました。そして、今年に入ってからはインフルエンザ。こうした私たちの健康を脅かすウイルス対策としてあるものが有効というニュースが報道されていました。渋柿を搾った汁からつくった「柿渋」に、ノロウイルスやインフルエンザウイルスといった幅広い種類のウイルスをやっつける力があることが確認されたそうです(朝日新聞デジタル)。家庭に常備することで、家庭での感染予防策に活用できる可能性があるかもしれませんね。でも、あくまでも本人の予防に対する努力が必要であることには変わりありませんね。
ちょっと衝撃的なニュースが先日報道されました。大学生の一日の平均学習時間は39分で、1週間の学習時間がゼロという学生も4年生では8人に1人に上るという調査結果がまとまったそうです(NHK NEWS WEB)。この調査は、全国大学生活協同組合連合会が学生の生活実態を調べようと去年10月から11月にかけて行い、全国の国公立と私立、合わせて30校の学生およそ8600人が回答したものだそうです。この中で、講義の予習や復習など一日の学習時間を尋ねたところ、文系の学生が平均で28分、理系の学生が48分、全体では39分だったというのです。さらに、1週間の学習時間がゼロと答えたのは、1年生が7.6%、2年生が10.2%、3年生が11.7%、4年生が12.8%と学年が上がるにつれ増加していたとも。特に文系の4年生は18.2%で、およそ5人に1人が1週間の学習時間がゼロと回答。一方、今回の調査では学生の経済状況についても尋ねていて、アパートなどで暮らす学生の1か月の仕送り額は6年連続で減少し、6万9610円と30年前とほぼ同じに。また、仕送りがゼロという学生も10%にも。
糖尿病や動脈硬化など食生活が原因の生活習慣病の患者が増え続けていることから、厚生労働省は健康な人だけを対象に作っている栄養摂取の基準を病気になりそうな人にも対象を広げて新たに作ることになったそうです(NHK NEWS WEB)。長年の食生活が原因となる生活習慣病の患者は糖尿病の可能性のある人が推計で2210万人と10年前の1.6倍に増えるなど増え続けていますが、これまでの食事の摂取基準は健康な人だけを対象に作られています。このため、厚生労働省は、メタボリックシンドロームなど生活習慣病になりそうな人に病気にならないための参考にしてもらおうと、病気ごとに新たな食事の摂取基準を設定することになったというのです。摂取基準には病気になる危険性の高さに応じて、タンパク質や脂質など34種類の栄養素とエネルギー量の目標値や食事の注意点を盛り込むことにしているそうです。厚生労働省は、糖尿病や動脈硬化、高血圧などの専門家を集めて、それぞれの病気の学会が定めた食事療法のガイドラインなどを参考に、再来年度までに新たな基準を作ることにしているそうです。
筋肉が徐々に失われる難病「筋ジストロフィー」の治療薬を開発するため、大手製薬会社が、官民で作るファンドの「産業革新機構」などと共同で新会社を設立することになったそうです(NHK NEWS WEB)。関係者の話として、新会社は製薬大手の「第一三共」ほか、官民で作るファンドの「産業革新機構」と投資会社の「三菱UFJキャピタル」が、最大で合わせて16億円余りを出資するそうです。そして新会社は、神戸大学などの研究者と共同で治療薬の開発を進め、7年後の2020年の販売開始を目指す計画とのことです。筋ジストロフィーのように患者が少ない難病の治療薬は、収益性が低いため、製薬会社だけでは開発が十分に進められないことが課題となっています。大手の製薬会社が公的な性格を持つファンドや民間の投資会社の資金も活用する今回の試みは、同じような難病の治療薬開発の活性化につながるか注目を集めそうだということです。
遺伝子操作により脳内で軽度の慢性炎症を起こさせたマウスは、脳の一部が未成熟な状態になっており、その結果、「作業記憶」の低下や巣作り行動の障害などが統合失調症に似た行動異常、中でも作業記憶の障害や巣作り行動の異常を引き起こしていることが明らかになったそうです(マイナビニュース)。統合失調症は、あらゆる人種や地域において、総人口の約1%で発症しますが、未だに十分な予防・治療法が確立されていない精神疾患で、近年その原因遺伝子探索に向けた大規模な「ゲノムワイド関連解析」が実施されているそうです。その結果、統合失調症は単独の遺伝子変異で引き起こされることはごくまれで、多くの場合は複数の小さい効果を持つ遺伝子多型による遺伝的要因とさまざまな環境要因の組み合わせによって発症するものであると考えられるようになっているそうです。また、複数の信頼性の高い大規模解析により、免疫に関わる遺伝子情報が多く含まれる領域である「主要組織適合遺伝子複合体(MHC)」において、統合失調症に関連する遺伝子多型が多数同定されており、そのMHC領域と統合失調症との関係が注目されるようになってきており、今回「Schnurri-2欠損(Shn-2 KO)マウス」が、顕著な行動異常を示す系統であることを見出したそうです。ちなみにShn-2は当初、MHC領域に結合する分子として発見されたが、現在ではMHC領域にある遺伝子の発現制御に関わっているものであると考えられるようになっているそうです。今回の研究では、Shn-2 KOマウスは、野生型マウスに比べて作業記憶(状況の変化や作業の進行に応じて、必要な情報の処理と保持を行う一時的な記憶機能)が悪くなっていたほか、「プレパルス抑制(PPI)」の障害、社会的行動の低下、巣作り行動の障害、快楽消失など統合失調症とよく似た行動異常のパターンを示すことが網羅的行動テストバッテリーによる解析で明らかにされたそうです。
30代半ばを過ぎたごろから妊娠しにくくなる「卵子の老化」について、若い女性らに広く知ってもらおうと、不妊に悩んだ経験のある女性らがNPOを設立したそうです(NHK NEWS WEB)このNPOは「卵子の老化を考える会umi(うみ)」で、30代と40代の不妊で悩んだ経験のある7人の女性が設立したものだそうです。NPOでは、メンバーが「卵子の老化」を知らないまま仕事などをしていて、妊娠に適した時期を逃し、不妊に悩んだ経験を基に、若い女性が同じことで悩んだり後悔したりしないよう、妊娠に関する女性の身体の仕組みについて広く啓発していくことにしているそうです。
具体的には、10代や20代の若い女性のほか、企業を対象にセミナーなどを開いて、卵子老化について知ってもらうとともに、女性が出産しやすい環境を整えるよう求めていくことにしているとのことです。
具体的には、10代や20代の若い女性のほか、企業を対象にセミナーなどを開いて、卵子老化について知ってもらうとともに、女性が出産しやすい環境を整えるよう求めていくことにしているとのことです。
厚生労働省は、献血の血液を研究に使えるようにする新制度を新年度からスタートさせるそうです(朝日新聞デジタル)。献血時の説明文書に「研究開発などに使用することがあります」と明記し、書面で同意が得られた分について利用したい研究機関を公募して、専門家の評価を踏まえて公平に分配するそいうです。治療に使えなかった血液を、有効活用するのが狙いということです。血液には様々な血球やたんぱく質が含まれ、血液製剤の開発研究に使えるほか、診断薬の開発や病気の要因を探る研究に使える可能性があります。
英国ロンドンの科学博物館(Science Museum)に、制作費100万ドルをかけた「バイオニック人間」が展示され、7日から一般公開されたそうです(AFPBB NEWS)。人工の臓器と義肢を持ち、体内には人工血液が流れているそうです。「Rex(レックス)」と名付けられ、まるで生きている人間のような顔を持つこの「バイオニック人間」は、著名ロボット研究家らがテレビ番組のために組み立てたものだそうです。レックスは、「robotic exoskeleton(ロボット外骨格)」の省略形だそうです。「身長」2メートルのレックスには、進んだ人工装具技術が用いられたほか、人工の膵臓、腎臓、脾臓、気管、そして人工の循環系が組み込まれているとも。ただし、生体組織が使われていないことから、厳密に言えば生体工学によって作られたものとはいえないそうです。
全身の筋肉が徐々に動かなくなるALS(筋萎縮性側索硬化症)の発症に、病巣でタンパク質を分解できなくなる異常が関与することが確認されたそうです(MSN産経ニュース)。遺伝的な要因がない孤発性のALSでの成果で、今回の成果はALSは有効な治療法がありませんが、発症の仕組みのさらなる解明や治療法開発につながる可能性があるものだそうです。ALSでは神経細胞内にTDP43など複数のタンパク質が蓄積するそうですが、こうしたタンパク質を分解できないことが発症の一因と仮定されていますが、詳しい仕組みは分かっていないそうです。
第34回国際重力生理学会 参加申込み・演題募集
34th Annual Meeting of International Society for Gravitational Physiology(第34回国際重力生理学会)を下記のように愛知県豊橋市の「穂の国とよはし芸術劇場」にて開催されます。
参加登録ならびに演題募集も始まっております。
演題登録の締切は平成25(2013)年3月1日(金)となっております。
皆様のご参加ならびに研究成果の発表をお待ち申し上げます。
大会会長 後藤勝正
第34回国際重力生理学会
(34th Annual Meeting of International Society for Gravitational
Physiology)
大会会長:後藤勝正(豊橋創造大学大学院健康科学研究科 研究科長・教授)
会 期:平成25(2013)年6月23日(日)~28日(金)
会 場:穂の国とよはし芸術劇場
〒440-8508 愛知県豊橋市西小田原町123番地
演題登録締切:平成25(2013)年3月1日(金)
詳細は以下のHPをご参照ください。
学会HP(http://www.isgp.org/)
大会HP(http://www2.sozo.ac.jp/~ISGP34/)
34th Annual Meeting of International Society for Gravitational Physiology(第34回国際重力生理学会)を下記のように愛知県豊橋市の「穂の国とよはし芸術劇場」にて開催されます。
参加登録ならびに演題募集も始まっております。
演題登録の締切は平成25(2013)年3月1日(金)となっております。
皆様のご参加ならびに研究成果の発表をお待ち申し上げます。
大会会長 後藤勝正
第34回国際重力生理学会
(34th Annual Meeting of International Society for Gravitational
Physiology)
大会会長:後藤勝正(豊橋創造大学大学院健康科学研究科 研究科長・教授)
会 期:平成25(2013)年6月23日(日)~28日(金)
会 場:穂の国とよはし芸術劇場
〒440-8508 愛知県豊橋市西小田原町123番地
演題登録締切:平成25(2013)年3月1日(金)
詳細は以下のHPをご参照ください。
学会HP(http://www.isgp.org/)
大会HP(http://www2.sozo.ac.jp/~ISGP34/)