健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

乳がんなどの発症に関わる遺伝子

2013-02-07 08:30:29 | 研究
ほとんどの薬剤が効果を示さない一部の乳がんなどの発症に関わる遺伝子が発見されたそうです(NHK NEWS WEB)。がんを引き起こす未知の遺伝子を特定するため、骨などにできる「線維肉腫」というがんの細胞からおよそ900個の遺伝子を取り出し、一つ一つ詳しく調べたそうです。その結果、「RAC」と呼ばれる遺伝子の一部が変異し、異常なたんぱく質が作り出されると細胞が確実にがん化することが分かったということです。さらに、変異のあるRAC遺伝子が働かないようにするとがん細胞が死ぬことを実験で確かめたとも。ほかのがんでも調べたところ、RAC遺伝子の変異は、ほとんどの薬剤が効果を示さない乳がんや肺がん、すい臓がん、悪性黒色腫という皮膚がん、口の中にできる口くうがん、それに慢性骨髄性白血病のそれぞれ一部でも確認できたそうです。これらのがんは、いずれも治療が難しいことから、新たな治療薬の開発につながる発見だということです。
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