健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

夜間に豆電球程度の照明をつけたまま寝ると肥満に

2013-02-01 08:30:29 | 研究
先日、夜間に豆電球程度の照明をつけたまま寝ると、肥満の原因になる可能性があるという驚きの研究結果が報道されていました(YOMIURI ONLIE)。奈良県内の高齢者528人を対象に、自宅の寝室や居間に2日間、センサーを設置して睡眠時の照度や室温を測定した結果、照度3ルクス未満のほぼ真っ暗な状態で寝ていた383人のうち、肥満の程度を表す体格指数(BMI)が25以上の「肥満」だった人は68人でしたが、照度約9ルクスの豆電球程度の明るさだった145人では39人が肥満だったというのです。両者を比べると、豆電球程度の明るさで寝ていた人の方が、肥満の割合が1・9倍、中性脂肪が高いなどの「脂質異常症」では1・7倍多かったというのです。驚きです。また、夜勤労働者には肥満の人が多いとされているそうで、夜間に強い光を受けることで生体リズムに変調をきたすことが原因の一つと考えられているとも。ラットに夜間、5ルクスの光を当てると食欲が増して体重が増えるとの実験結果もあるそうです。サーカディアンリズムの変調が原因ということのようですね。
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