健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

宇宙滞在で体内時計が正常化

2011-10-11 08:30:13 | 研究
宇宙に長期滞在中の飛行士は、睡眠・覚醒などの生体リズムを刻む「体内時計」が地上よりも正常化する傾向があることが、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の研究で分かったそうです(MSN産経ニュース)。人間の体内時計は1日を24時間より少し長めに刻んでおり、太陽光を見ることなどで24時間に修正していると考えられています。そのため、当初の予想では太陽光のリズムが45分周期であるなるので、宇宙では体内時計が狂ってしまうと考えられていました。しかし、今回の計測の結果、飛行前の概日リズムは正常値より長めだったが、ISS滞在中は24時間に近づいて正常化する傾向がみられ、帰還後は再び飛行前の状態に戻ることが分かったそうです。慨日リズムの形成に太陽光が重要な働きをしていると考えられていましたが、今回の結果はこれまでの定説を覆すものです。ちなみにISS内の照明は24時間周期であるので、そちらがリズムを形成したとも考えられなくもありません。非常に重大な結果で、今後さらなる検証が必要だと思います。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

読み聞かせの科学

2011-10-10 08:30:15 | 研究
読み聞かせは、「子どもの感性を豊かにする」「親子の絆が強くなる」と。でも、科学的な裏付けは・・・・・・?そんな研究が行われたそうです(毎日jp)。読み聞かせの効果を検証するために、赤外線で血流を測定する装置を母子の頭にかぶせて、調べたそうです。この装置、多分「近赤外分光法による装置」だと思いますが、脳が活動している場所は、酸素を供給するために血流が増えたことで分かるというもの。母親に本を読んでもらうと、母の前頭連合野は血流が増し活性化していたが、聞いている子どもの前頭連合野は活動していなかったそうです。そして、別な装置で測定した脳の広い範囲や深い部分のデータを見直してみると、恐怖や驚き、喜怒哀楽などの感情にかかわる「大脳辺縁系」が活動していることが明らかになったそうです。やはり、読み聞かせは効果があるのですね。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

歩く歩数が大幅に減少

2011-10-09 08:30:52 | 研究
厚生労働省の作業チームは、2000年度から進めている国民の健康づくり運動「健康日本21」の最終評価をまとめました(ASAHI.COM)。その最終評価によりますと、59項目の課題のうち、日常生活での歩数が減るなど9項目で悪化していました。健康日本21は、生活習慣病の発生を減らすことなどを目的に始まったものです。食生活や運動などの数値目標を掲げ、来年度に終了します。1997年と2009年の国民健康・栄養調査などの結果を比較すると、日常生活での歩数の1日平均(15歳以上)が、男性は8202歩から7243歩に、女性は7282歩から6431歩に減っていたそうです。背景には、エレベーターやエスカレーターなどが増えたことがあると考えられるうそうです。確かに、ここ数年で駅や公共施設でのエスカレーターやエレベーターが増えたような気もします。さて、減ってしまった歩数。つまり、運動量ですが、これをどのように増やすか。大きな課題ですね。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

鼻の奥の神経幹細胞で糖尿病の症状改善

2011-10-08 08:30:09 | 研究
糖尿病の人には朗報です。鼻の奥にある神経の元になる細胞である神経幹細胞を使って、糖尿病の症状を改善させる成功したそうです(YOMIURI ONLINE)。この実験のきっかけは、ラットの神経細胞でインスリンの分泌にかかわる遺伝子が働いていることに注目したそうです。実際、鼻の奥や脳にある神経幹細胞を特殊な方法で培養すると、効率よくインスリンを分泌したそうです。培養した神経幹細胞を、糖尿病のラットの膵臓に移植したところ、15週間血糖値が下がり続けたそうです。また、移植細胞を除くと血糖値は再び高くなったそうです。移植した神経幹細胞は神経細胞に変化するそうです。もし、移植しないと、ラットは約8週間後に死んだそうです。鼻の奥から神経幹細胞を採取することは大がかりな手術を必要としないそうです。患者自身の細胞を移植できるため、拒絶反応の心配もないそうです。移植した神経細胞がより効果的にインスリンを分泌するようになる薬剤の開発を進めるそうです。人への応用は意外と早いかもしれません。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アップルの今後・・・・・

2011-10-07 08:30:06 | 日記
アップルと言えば、iPhone、iPadなど次々と先進的な発想を具現化して世に送り続けている米国の電子機器メーカーですね。マッキントッシュというパソコンから、これまでにない提案をして世の中を驚かせてきました。その前最高経営責任者(CEO)のスティーブ・ジョブズ氏の死去のニュースが昨日世界を駆け巡りました。56歳。早すぎる死ですね。アップルの創業者の一人であり、アップルが一時期苦境に立たされていた時期は、ジョブス氏が会社を離れていた時期でもあり、ジョブス氏の存在はアップそのものともいえるようです。そのジョブス氏の死がiPhone4Sの発表直後だったことも何か感じさせます。期待されていた時期iPhone5。でも、iPhone4の改良版の4Sだったことである意味失望感も流れました。今後のアップルの動向に注目です。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ラドンガスで地震予知!?

2011-10-06 08:30:04 | 日記
東日本大震災の発生前に、大気中のラドンガス濃度が昨年6月から半年間増加していたそうです(MSN産経ニュース)。この結果は、福島県立医科大学にある非密封放射性同位元素使用施設内の排気モニターの計測データを分析することで、この施設から半径30キロ圏内の地面から大気中に出たラドンガスの濃度を調べたものだそうです。その結果、季節により規則正しい増減傾向を示す大気中のラドンガス濃度が、平成20年ごろから数値が乱れ始め、昨年6月から12月初旬まで増加。その後急激に減少し、東日本大震災発生までの約3カ月間、通常よりやや低い濃度レベルを維持した停滞期間が続いたそうです。さらに、阪神大震災の際も今回の震災と同様に、地震発生の前年から、ラドン濃度に異常な増加が認められたそうです。ひょっとしたら、大気中のラドン濃度を分析することで、地震予測が可能になるかもしれないですね。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

米の増産につながるかもしれない遺伝子発見!

2011-10-05 08:30:34 | 研究
イネの枝を作り出す遺伝子が発見されたそうです(ASAHI.COM)。イネには約3万の遺伝子があります。これら遺伝子の一部をわざと壊したイネを田んぼに植え、育ち方の違いから遺伝子の働きを調べる研究が行われているそうです。そうした研究から10万種近いイネが植えられた田んぼの中で、まったく枝をつけていないものを発見。調べたところ、二つの遺伝子が壊れていたことが判明したそうです。そのうち「LAX2」という遺伝子は、これまで働きがわかっていなかったが、この遺伝子を壊したイネを育てると、主に枝の先の小枝の数が通常の半分になり、そこにつく実も大幅に減ったことから、枝分かれに作用する遺伝子であるらしいことがわかったそうです。この遺伝子をうまく活用すれば、イネの収量増につながる可能性があるそうです。ちなみに、似た働きをする遺伝子はこれまでにも2種類見つかっているそうです。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

2011年ノーベル医学・生理学賞

2011-10-04 08:30:27 | 研究
今年のノーベル医学・生理学賞が発表されました(YOMIURI ONLINE)。受賞者は、ブルース・ビュートラー・米国スクリプス研究所教授、ジュール・ホフマン・元フランス国立アカデミー議長、ラルフ・スタインマン・米国ロックフェラー大学教授の3人。授賞理由は、ビュートラー、ホフマン氏が「自然免疫の活性化に関する発見」、スタインマン氏が「樹状細胞と、獲得免疫におけるその役割の発見」だそうです。賞金は1000万スウェーデン・クローナ(約1億1000万円)で、ビュートラー、ホフマン氏にあわせて2分の1が、スタインマン氏に2分の1が贈られるそうです。でも、その発表の直後、スタインマン教授が3日前に死去していたことが判明。ノーベル賞規程では、受賞時に生きていることが条件になっているそうですが、選考委員会は発表まで死去の事実を知らなかったとして、そのまま住所されることが決定しました。前評判では、iPS細胞(人工多能性幹細胞)を開発した京都大学の山中伸弥教授が有力視されていたようですが・・・・・。でも、まだ来年以降も受賞する可能性が高い研究だと思います。

Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

見ている動画を映像化

2011-10-03 08:30:31 | 研究
機能的磁気共鳴断層撮影(fMRI)を使い、人が動画を見ている時の血流の変化などの脳活動を記録し、血流の状態と映像との関係をモデル化し、1800万秒(5千時間)の動画を組み合わせて復元するプログラムが作成されたそうです(ASAHI.COM)。このプログラムを使って、3人の協力者が映画の予告編を見ているときの脳活動の記録を入力したところ、その予告編によく似た動画ができたそうです。ややぼんやりしているが、人物が映ったときは人物らしきものが現れたそうです。驚きですね。ほかにも砂漠でゾウが歩いているシーンでは、黒い固まりが移動する光景が見えたそうです。一部の映像はニュースで報道されていましたが、再構成された画像は、http://newscenter.berkeley.edu/2011/09/22/brain-movies/で見ることができるそうです。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

早稲田大学が医学を開設!?

2011-10-02 08:31:46 | 日記
2週間ほど前、茨城県が早稲田大学に医学部設置を勧誘しているとの報道がありました(YOMIURI ONLINE)。茨城県の医師数(2008年)は、人口10万人当たり162・1人で全国ワースト2位だそうです。二次医療圏別では、筑波大学のあるつくば医療圏の同342・3人に対し、県北の常陸太田・ひたちなか医療圏は同90・9人と医師の偏在が顕著になっているという。茨城県の橋本知事は2010年8月の知事選で、医学部誘致を公約に掲げて5選を果たしたそうです。そこで、笠間市の県畜産試験場跡地(35ヘクタール)を立地候補地とし、早稲田大学に新設医学部の誘致を打診しているらしいのです。しかし、、国は1979年以降、大学に医学部新設を認めていないため、国の医師配置政策の転換が実現のカギとなるそうです。さらに、県医師会は、教員確保のために医師を集めれば全国の医師不足に拍車をかける、既存医学部で入学定員の増加を図っている、中小医療施設や有床診療所などの経営に影響する、医学生は卒業後に出身地へ戻る可能性もあり県の医師不足解消にならないということで反対しているそうです。今回のケース以外にも医学部新設への動きがでています。さて、医学部新設はどうなりますか。
Comment
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする