健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

5分で幼児の脳機能検査

2011-10-21 08:30:39 | 研究
脳内の神経活動で生じる微弱な磁界を測定する高感度センサーを活用し、約5分間で幼児の脳機能を痛みなどを伴わずに検査できる手法が開発されたそうです(MSN産経ニュース)。この手法は幼児の脳機能発達の客観的な評価方法として期待され、広汎性発達障害などの早期診断に道を開く可能性があるそうです。幼児は長時間じっとしていられないため、これまで磁気共鳴画像装置(MRI)などによる検査は困難でした。この装置を使って実際に2~5歳の78人の左脳の活動と言語発達の関係を調査したところ、大人の脳では常識となっている左脳が言語活動をつかさどっていることが、幼児でも裏付けられたそうです。だんだん、いろいろなことが明らかにされたり、証明されたりしていきますね。
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ヒトES細胞の特許

2011-10-20 08:30:52 | 研究
胚性幹細胞(ES細胞)は様々な組織の細胞に変化できるため、効果的な治療法が見つかっていないパーキンソン病など、再生医療での応用が期待されています。しかし、このES細胞は受精卵を壊して作製するために、宗教や倫理上の問題があるとして議論になっています。このES細胞に関して1つの司法判断が下りたそうです(YOMIURI ONLINE)。欧州司法裁判所は、人間の受精卵から作ったES細胞を使った技術について、研究目的であっても特許を認めないとする決定を下したそうです。今回の決定により、欧州では研究にかかる費用を回収できなくなり、ES細胞の研究に支障が出る恐れがあるとの懸念が広がっているそうです。
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いざ宇宙旅行時代へ

2011-10-19 08:30:21 | 宇宙
宇宙へ行けるのは選ばれたほんの一握りの宇宙飛行士。そんな常識がもしかすると変わるかもしれません。宇宙観光を準備中のヴァージン・ギャラクティック社は、米国ニューメキシコ州南部の砂漠地帯に、宇宙船が離着陸するスペースポート(宇宙港)を完成させたそうです。とうとう完成です。ここから宇宙へ向けて飛び立つのは、確かスペースシップ2と呼ばれる宇宙船。といっても、ロケット型ではありません。2機の飛行機が内側の翼で結ばれ、その下に宇宙船を連結して上空15キロ・メートルまで運んだ後、切り離してロケットに点火し、高度100キロ・メートル以上の宇宙空間まで上昇するというものです。この宇宙船、再び大気圏に突入するまでの約4分間、無重力状態で窓から青い地球を望めるというものです。この宇宙船は、乗員2人と乗客6人が搭乗するそうです。そして、この乗客は誰でも大丈夫のはずです。もちろん健康な方ということになるかと思いますが・・・・・。ただ、1人1500万円だとか。これだけ高額だと、やはり選ばれた人だけですね。早ければ来年から営業運航に入る予定だそうです。

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現代のペスト菌が中世の「黒死病」菌と酷似している

2011-10-18 08:30:31 | 研究
中世ヨーロッパで大流行したペスト菌のDNAが、アフリカなどに現在も広がるペスト菌と非常に似ていることがわかったそうです(ASAHI.COM)。1348~50年ごろのペスト犠牲者が埋葬された英ロンドンの墓地の4遺体の歯髄から、ペスト菌に特有のDNAを検出して遺伝情報を調べると、感染症を起こす遺伝子は660年経った現在の菌との違いがほとんどなかったそうです。当時ほど感染が広がらないのは、気候や社会環境の変化のせいではないか、と推定しているそうです。14世紀半ばに流行したペストは、黒い発疹ができることから「黒死病」とも呼ばれ、5年間でヨーロッパの全人口の30~50%が死亡したともいわれています。日本では1926年以降、感染者は出ていませんが、厚生労働省検疫所によると2004~09年にアフリカやアジア、アメリカの16カ国で1万2503人の患者が確認され、843人が死亡しているそうです。
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大学院生募集

2011-10-17 08:30:01 | 研究
当研究室では大学院生を募集しています。当研究室が現在実施している研究テーマは、(1)骨格筋可塑性発現機構の解明、(2)組織幹細胞による再生機構の解明、(3)全身糖脂質代謝改善策、(4)宇宙医学で、これらのテーマについて最新の細胞分子生物学的手法等を用いて検討を進めています。
 こうした研究分野に興味がある方、あるいは「健康」に興味があり、やる気と実行力(根気)がある方で、一緒に研究していきたいという大学院生を歓迎します。文系、理系、出身学部を問わず広い分野からの応募をお待ちしています。詳細はお問い合わせください(長期履修制度やTA制度等大学院生支援制度も用意しています)。
 もちろん、研究室の見学も大歓迎です。研究に多少でも興味のある方は、まずはお気軽にご連絡ください。

詳細は研究室HP(http://www.sozo.ac.jp/univ/rehabili/ori/lab/goto_katsumasa/index.html)をご覧ください。


来月予定されている平成24年度入学者選抜試験の日程は以下の通りです。

社会人入試 二期 平成23年11月30 日(水)   試験科目(小論文、面接)

願書受付期間は以下の通りです(必着)。

社会人入試  二期 平成23年 11月9日(水)~平成23年11月25日(金)


応募要項や願書締切など大学院の入試および全般的な事柄についての詳細は、本大学院HP(http://www.sozo.ac.jp/graduate/health-s/index.html)をご参照ください。
お気軽にお問い合わせください。

本年度は来年3月に一般入試二期、社会人入試三期も予定されています。
試験日程などの詳細については本大学院HPをご参照ください。


連絡先

豊橋創造大学大学院健康科学研究科
生体機能学分野
後藤勝正
〒440-8511 愛知県豊橋市牛川町松下20-1
E-mail:goto「アット」sozo.ac.jp(「アット」の部分は、@に変更してください。)

豊橋創造大学入試広報センター
TEL:050-2017-2100

たくさんのご応募お待ちしています。
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ミトコンドリア遺伝子の謎が解明?

2011-10-16 08:30:31 | 研究
遺伝子は核に収められているというのが一般的な事かも知れませんが、ミトコンドリアタンパクの一部の遺伝子はミトコンドリアに収められています。こうした遺伝子をミトコンドリア遺伝子と呼んでいます。ミトコンドリアは、細胞の中でエネルギーをつくる小器官(オルガネラ)です。子孫が作られるとき、母親由来のミトコンドリア遺伝子のみが子に伝わるという母性遺伝となります。つまり、ミトコンドリア遺伝子を調べると、母親の歴史をたどれることになります。そこで疑問となるのは、なぜ母親の遺伝子だけ受け継がれ、父親の遺伝子はなぜ排除されてしまうのかということです。これは、受精卵の中で「自食」と呼ばれる作用が起き、父親のミトコンドリアを分解するためだとすることが明らかとなりました(MSN産経ニュース)。ただ、なぜ父親のミトコンドリアが排除されるのかという理由はまだ分からないそうです。
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iPS技術で遺伝子を修復して、正常な細胞に

2011-10-15 08:30:10 | 研究
遺伝子に異常がある患者の細胞から、様々な組織や臓器の細胞に変化できるiPS細胞(新型万能細胞)を作り、遺伝子治療をした上で正常な臓器の細胞に変えることに成功したというニュースが報道されています。「α1アンチトリプシン」という酵素が肝臓で正常に作れず、肝臓や肺の病気を引き起こす患者に着目し、患者の皮膚の細胞からiPS細胞を作製し、遺伝子治療で酵素の遺伝子を正常なものに取り換えたそうです。このiPS細胞から作った肝臓の細胞は、正常な酵素を作り、マウスの肝臓に移植すると正常に機能したそうです。この技術は、遺伝子が原因の病気の治療に役立つと期待されますね。
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Beer Belly

2011-10-14 08:30:30 | 研究
中高年男性にみられる特徴的なぽっこりと出た「ビール腹(a beer belly)」は、ビールを飲む量とは関係ないことが明らかになったそうです(YOMIURI ONLINE)。その中の男性にはびっくりですね。というのは、ビールをよく飲む中高年の男性と、そうでない人を比べてた結果、腹囲に差はみられなかったというものです。2005~2008年の間、無作為で抽出した滋賀県草津市内の40~70歳代の男性1095人に面談し、飲酒量や腹囲などを調べたそうです。アルコールの総摂取量のうち、ビールが30%を超える「ビール党」(166人)の腹囲は平均85・3センチだったのに対し、日本酒などほかの酒を主に飲んだり、飲酒しなかったりする「非ビール党」(924人)は85・5センチで、0・2センチ大きかったそうです。ちなみに、腹囲85センチ以上は、メタボリックシンドロームの基準ですね。年代別に見ると、50~60歳代ではビール党の腹囲が上回ったが、差は0・3~0・8センチしかなく、40歳代と70歳代では非ビール党が0・3~1・8センチ大きかったそうです。日本酒などを含む飲酒の総量も、統計的に計算すると、腹囲とはあまり関係なかったそうです。ということは、これまでビール腹を飲酒のせいにしていました、実は食べ過ぎと運動不足が原因かもしれませんね。

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長寿ネズミのゲノム解明

2011-10-13 08:30:47 | 研究
ネズミの仲間としては寿命が約30年と際だって長く、がんになりにくいハダカデバネズミのゲノム(全遺伝情報)を解明することに成功し、発表されました(MSN産経ニュース)。このハダカデバネズミは、空気中に含まれる酸素が少ない地中で生活できるなどの特徴を持つそうです。このネズミのゲノムを解析したところ、このネズミ特有の遺伝子が、細胞の寿命を調節している「テロメア」と呼ばれる染色体の先端部に作用し、長寿につながっている可能性があることが判明したそうです。また、脳や肝臓、腎臓で働いている遺伝子を調べた結果、働く遺伝子が加齢とともに変化するほかの哺乳類とは異なり、20年経過しても生まれた直後とほとんど変わらないことも分かったそうです。この成果は長寿のメカニズム解明やがん研究に役立つことを願うばかりです。
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65歳以上の体力向上

2011-10-12 08:30:28 | 研究
文部科学省の調査によると、65歳以上の高齢者の体力や運動能力が向上しているそうです(毎日jp)。また体力レベルは、調査開始の1998年度以降ほぼ右肩上がりの増加を続けているそうです。これは、健康意識が高まり、運動する高齢者が多くなっていることが背景とみられるそうです。確かに、ウォーキングなど身体を動かしている方が多くなりましたね。特に増加が目立つのは開眼片足立ちだそうです。65~69歳の男子が69.55秒から85.64秒に、同女子も65.90秒から85.21秒に向上したそうです。6分間歩行も男子が28.95メートル伸びて617.29メートル、女子が21.91メートル伸び570.36メートルとなったそうです。また、小中高生の体力・運動能力も向上傾向が確実になってきたそうです。ただ、体力水準はピークの1985年度に比べれば依然低い水準だそうです。まだまだということでしょうか。
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