胚性幹細胞(ES細胞)は様々な組織の細胞に変化できるため、効果的な治療法が見つかっていないパーキンソン病など、再生医療での応用が期待されています。しかし、このES細胞は受精卵を壊して作製するために、宗教や倫理上の問題があるとして議論になっています。このES細胞に関して1つの司法判断が下りたそうです(YOMIURI ONLINE)。欧州司法裁判所は、人間の受精卵から作ったES細胞を使った技術について、研究目的であっても特許を認めないとする決定を下したそうです。今回の決定により、欧州では研究にかかる費用を回収できなくなり、ES細胞の研究に支障が出る恐れがあるとの懸念が広がっているそうです。