北極圏のノルウェー領スバルバル諸島(Svalbard Islands)でトナカイ約200頭が餓死しているのが見つかったそうです(AFPBB NEWS)。ノルウェー北極研究所(Norwegian Polar Institute)は、この異常な大量死を引き起こしたのは気候変動だと指摘しているそうです。北極研究所の研究者ら3人は、北極海に浮かぶスバルバル諸島に生息する野生のトナカイの年次個体数調査を実施中に、昨冬に餓死したとみられるトナカイの死骸約200体を発見。スバルバル諸島は北極点(North Pole)から約1200キロに位置するそうです。冬の間、スバルバル諸島のトナカイは、ひづめを使って雪の下にある植物を見つけるそうですが、凍結期と融解期が交互に繰り返されて頑強な氷の層が形成されることで、トナカイが栄養を摂取できなくなってしまうそうです。40年前にトナカイの個体数調査が開始されてから、同じような死骸の数が記録されたのは2007年から2008年にかけての冬季後の1回だけだそうです。
https://www.afpbb.com/articles/-/3237506
https://www.afpbb.com/articles/-/3237506