腹部に脂肪がたまりやすい遺伝的傾向を持つ「リンゴ体形」の人は、2型糖尿病と心臓病のリスクが高まる可能性があるとの研究結果がJAMAに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。今回の研究では、腹部脂肪蓄積の遺伝的素因と2型糖尿病および冠状動脈性心臓病リスクとの関連性を調べた結果、その答えが間違いなく『ある』と分かったということのようです。これまでの観察的研究では、腹部の脂肪と2型糖尿病および心臓病との間に関連性があることは明らかになっていたが、因果関係の証明にまでは至っていなかったそうです。これまでの研究で、おなか周りと腰周り(ウエスト・ヒップ比)の腹部肥満率に関連する遺伝子変異48個が同定され、この変異の有無に基づき、遺伝的リスクの指標(リスクスコア)が作成されていたそうです。今回の研究では、腹部肥満率の上昇につながる特定の遺伝子を持つ人は、脂質値、インスリン値、血糖値、最高血圧などが高い上、2型糖尿病と心臓病のリスクも高いことが明らかになったそうです。
http://www.afpbb.com/articles/-/3117845
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