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豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

身長に関わる遺伝子変異

2017-02-13 08:30:57 | 研究
人の身長に大きな影響を与える遺伝子変異83個を確認したとする研究論文がNatureに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。研究では、世界5大陸の研究者300人以上が71万1428人分の遺伝子データを詳細に調査。これまでの研究では、人の身長を決めるのは80%以上が遺伝子で、その他に栄養や汚染といった環境要因が影響するとされてきたそうです。身長にかかわると考えられている変異は、これまでに約700近く確認されているが、その遺伝率は全体の約5分の1にすぎないそうです。それらはより一般的な変異だが、その影響は限定的で実際の身長に現れる差異は1ミリ以下だそうです。しかし、今回の研究で確認された遺伝子変異83個のうちの24個は、身長に与える影響が1センチ分以上だったそうです。特に『STC2』遺伝子の変異2個に大きな影響があることが分かったそうです。約1000人に1人で2つのうち1つの変異が確認できたとしながら、これらの変異を持つ人は、持たない人よりも1~2センチ高身長だったと指摘。今回の研究で確認された変異は、骨格や軟骨の発育における遺伝子の調整に関係する他、成長ホルモンの分泌と活性にも関わっているそうです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3116367
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