健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

怒ったまま寝るな

2016-12-11 08:30:34 | 研究
熟睡によって、嫌な記憶が脳内で強化される可能性があるとの研究結果がNature Communicationsに発表されたそうです(AFPBB NEWS)。怒ったまま寝ることを戒める古い格言に、科学的な信ぴょう性を与える結果となっているそうです。論文によると、形成されたばかりの悪い記憶を保持したまま眠りに就くと、それが脳に深く刻み込まれ、後にその記憶を拭い去るのがより困難になるということです。研究では、男子学生73人を被験者として2日間にわたり、特定の画像に好ましくない記憶を関連付ける訓練を行ったそうです。その後、被験者にその画像を再び見せ、好ましくない連想をよみがえらせるか、またはそれに逆らって記憶を呼び起こさないようにするか、どちらか一方の指示を出したそうです。実験は2回行われ、1回は記憶の関連付けの訓練後30分後に、もう1回は被験者が一晩眠った後にそれぞれ実施。実験中はの脳活動を記録。その結果、睡眠後に記憶を抑圧する方がはるかに難しいと感じることが分かったというもの。また脳スキャンでは、好ましくない記憶が長期記憶に関連する脳の部位に保存されている可能性が高いことが判明したそうです。

http://www.afpbb.com/articles/-/3109634
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