健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

難治性の乳がん再発のメカニズム

2015-05-15 08:30:30 | 研究
乳がんに対してホルモン治療を行なった後に、治療抵抗性を持つがんが再発する機構を解明したという論文がNature Communicationsに発表されたそうです(財経新聞)。ヒトの乳がん再発過程でエストロゲン受容体をつくるESR1遺伝子が高発現することに、新規の非コードRNA「エレノア」が関わっていることを発見したもので、さらに難治性細胞に有効な薬剤を多数調べたところ、ポリフェノールの一種である「レスベラトロール」で処理すると、エレノアとエストロゲン受容体が速やかに減少して、細胞の増殖が停止することが分かったとも。乳がんの新しい診断と治療法の開発に役立つと期待されるそうです。
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