グリーンランドのおよそ38億年前の岩石から海に生息していた微生物とみられる痕跡を発見し、これまで発見された中で最も古い生命の痕跡とする研究の成果が発表されました(NHK NEWS WEB)。グリーンランドで2004年に発見したおよそ38億年前の岩石の中の炭素を調べたところ、現代の生物と同じ種類の炭素で成り立っていること、電子顕微鏡によって生物が炭素化する際に現れる組織のゆがみが確認されたことから、この炭素がこれまで発見されたものの中で最も古い生命の痕跡とみられると結論付けたというもの。この炭素はおよそ38億年前の海に生息していたバクテリアなどの微生物の断片ではないかということです。地球が誕生しておよそ46億年の歴史の中で、いつ生命が誕生したのかは大きな問題だそうで、38億年より前にはすでに地球上に生命がいたことが確かめられたということになるようです。最も古い生命の痕跡を巡っては、多くの研究者により、さまざまな説があるそうです。生命の誕生にはまだまだ謎があるようです。