健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

閉経後女性の乳がんリスク

2013-12-28 08:30:12 | 研究
乳がんの家族歴がある閉経後の女性は「アナストロゾール」と呼ばれる抗ホルモン剤を服用することで、乳がんの発症リスクが50%以上減少するとの研究報告が1発表されたそうです(AFPBB NEWS)。乳がんについて高い遺伝リスクを持つと考えられる閉経後の女性3864人がボランティアで参加した実験で明らかになったそうです。乳がんの遺伝リスクが高いとされた条件は、血縁者に乳がんを発症した人が2人以上いるか、母親か姉妹が50歳になる前に乳がんを発症した、または母親か姉妹が両方の乳房に乳がんを発症した場合とのこと。この実験で、アナストロゾールを5年間服用した人は、無害な偽薬を服用した人に比べて乳がんの発症リスクが53%減少したそうです。研究開始5年後の経過観察で乳がんを発症したのは、偽薬服用グループの85人に対し、アナストロゾール服用グループでは40人だったそうです。また、アナストロゾールは乳がんの2種類の標準治療薬、タモキシフェン(tamoxifen)やラロキシフェン(raloxifen)よりも有効な上、副作用も少ないとも。
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