健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

バイリンガルと認知症

2013-12-02 08:30:35 | 研究
バイリンガルの認知症患者は、1ヶ国語しか話さない患者に比べて、発症が平均4.5年遅いことがわかったそうです(MSNトピックス)。2ヶ国語を話すことに保護的な効果があることは知られていたそうです。また、研究対象となった患者数の多さに注目が集まっているそうです。大学病院のメモリークリニックの患者648人のうち、391人もの患者がバイリンガルだったというのです。さて、「2ヶ国語を話せる能力」は、具体的に何がいいのか、興味深いですね。バイリンガルは常に、脳内で1つの言語を活性化させ、別の言語を抑えておく必要があるそうです。そのことが、実行機能のさらなる発展につながるそうです。注意力を必要とするタスクは認知力を高め、注意制御、抑制、紛争解決に最良の効果をもたらすと言われているそうです。興味深いことに、3ヶ国語を話す患者には、神経学的な効果が認められないそうです。認知症を遅らせるには、母国語以外に1つの言語を話せるだけで十分だというのです。
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