健康を科学する!

豊橋創造大学大学院健康科学研究科生体機能学のつぶやき

糖尿病発症を予測する

2011-06-28 08:37:45 | 研究
現代病、生活習慣病の代表格である糖尿病。様々な合併症をもたらします。また、決定的な治療法が確立していないために、なかなか治療も難しい病気です。ですので、糖尿病になってからの治療よりも、糖尿病にならないように予防することが大切です。その対策として、将来糖尿病になるかどうかを予測する方法が提唱されています(毎日jp)。血中のブドウ糖の濃度を調べる一般的な血糖値に加え、過去1~2カ月の平均的な血糖状態を示すヘモグロビンA1c(HbA1c)を測定すると、いずれか一方を測定した場合に比べ、将来の糖尿病患者を高率で見つけ出せるというのです。1997~2003年に虎ノ門病院で人間ドックを受診した人のうち、糖尿病ではない男女6241人(平均50歳)を平均5年追跡した結果、空腹時の血糖値が糖尿病に近い高め(1デシリットルあたり100~125ミリグラム)の人のうち糖尿病を発症した人は9%、HbA1cが高め(日本の検査値で5.3~6.0%)の人で発症した人は7%だったそうです。空腹時血糖値とHbA1cがともに高めの人の場合、38%の人が糖尿病を発症したというものです単独で評価した場合に比べて4倍から5倍の確率となっていますね。心配な方は早速検査を受けてはいかがでしょうか。
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