驚きのニュースです。優れた警察犬は、一卵性双生児でもにおいの違いをかぎ分けられるというのです。この事実を研究で明らかにしたそうです(YOMIURI ONLINE)。研究チームは、チェコ警察から借りたジャーマンシェパード10頭を使い、まず双子のうちの1人のにおいを覚えさせ、床に並べた7個の瓶入りの試料から、本人のものを探させたそうです。1頭あたり12回実験し、最初に覚えさせた一卵性双生児の兄弟の試料を混ぜた時もあったが、10頭は一度も間違えずに本人のものをかぎ分けたというのです。同じ環境で暮らす一卵性双生児の兄弟でも、細菌や寄生虫感染などの要因でにおいにわずかな違いが生じ、犬はそれを区別できると考えられるそうです。過去の実験では、遺伝情報がまったく同じ一卵性双生児はかぎ分けられないとされていたそうです。ちなみに、実験に使用した犬は、ふだんは複数の容疑者をかがせて、あらかじめ覚えさせた証拠品と同じにおいの犯人を見つけ出すのを専門としているということです。