ある時無性に食べたくなる物ってあるよね。どういう訳か、今回それがくさやだったってお話。
ネットで注文したくさや、新島「菊孫商店」
その昔、行きつけの寿司店で酒を飲んでいた時のこと。店の親父が「お客からくさやを頂戴したんで食べてみる?」と仰る。
興味本位で食べると言ってはみたものの、カウンターに置かれたくさやは強烈な匂いを放っていた。
特上アオムロ
くさやという食い物は知ってはいたんだが、これまで食べたことがなく、聞いてはいたもののこれ程臭いとは参ったね。
だが、覚悟を決め、鼻をつまみエイヤッと口に放り込んだところ、何ともいえない旨味が口中一杯に広がり、美味しことこの上無し。
七輪で炭を起こす
以来、くさやの美味さに気づき、それを友人・知人に広めようとするが、殆どの方々はくさやと聞いただけで拒否反応を示すのだ。
まっ、長野県が海無し県ってこともあり、そもそもが海魚に馴染みが薄いところへ持ってきて、いきなりくさやでは、無理も無いわな。
かく言うオイラもこと魚はどちらかというと苦手であるから偉そうなことは言えないが、この際言わせて頂く。「うんめぇどぉ」
強烈な匂いが漂い始める
して、先日そのくさやを焼いてみた。「何処でとな?」勿論、屋外に決まっておりますがな。
屋内で焼きでもすりゃアナタ、そうでなくてもくさやは臭いという先入観年がありますゆえ、家人から顰蹙を買うこと間違いなし。
だが、アレですな、焼きが進む毎に匂いが増す。我が家は一軒家であるから良いが、住宅地密集地ではヤバイかもね。
臭っさ!
この日丁度姪っ子が我が家を訪れており、サッシを開けた途端、「おじちゃん、くっさ~~~ぃ!」と大騒ぎ。
カミさんは「バカッ、早く戸を閉めろ!」」と怒るしで、何かオイラ犯罪者のような心待ちであったわいな。
姪っ子が帰り際、服をクンクンと嗅いで「匂いが染みついたかも知れない」と言っていたが、それは気のせいであるぞよ。
実を言うと、友人におすそ分けしようと特上品を10枚買ったんだけどね、皆さんくさやと聞いただけで誰も要らねだと。
ふんっ、こんな美味いもん誰が分けてやるものか、こうなりゃ10枚そっくりぜ~んぶオイラ一人で食っちゃる。
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