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フォト&クラフト工房Gorou's (写真、カメラ、万年筆、腕時計、etc.)

写真、特に沖縄の・・・ カメラ、万年筆、腕時計など蒐集、修理復活などなど・・・写真と物の世界に嵌っています。

シェーファークラシック万年筆

2018-04-20 22:10:14 | 万年筆

シェーファーの12K張りクラシック万年筆

 シェーファーの12K張り万年筆、クラシックペン先です。

 胴軸もキャップも、12K.GFです。

 

 

 古いものなので、クリップのデザインが最近のものと異なります。キャップに、12K.GFと書かれています。12金張りです。

 ペン先は14Kで、ペン芯を包むラウンドタイプです。実はこのペン先が取り付けられているねじ込み式のプラスチックの軸がペン先ごと折れていました。ペン芯と首軸の接続部分も、どうゆう理由かわかりませんがゆるゆるでした。
 なのでタルカムパウダーを塗ってから接着剤でくっ着けました。非常に乱暴・・・ちょっと曲がってますね。まあイイか・・・

 インクは、コンバーターの様なタイプの吸入器が取り付けられています。ですが、先端のボタン様なものはほとんど押せません。とてもインクが吸入できるような感じではありません。取り外すとシェーファーのカートリッジと同じ形状なので、カートリッジで使うことにします。この吸入器の構造は、追々調べてみることにします。

 書き味、かなり良いです。さすが14Kペン先、とても滑らかです。

 

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パイロット・キャップレスとクロスのシャープペンシル

2018-04-05 23:29:04 | 万年筆

パイロット万年筆キャップレスとクロスのスターリングシルバ・シャープペンシル

 ちょっと・・・いやかなりご無沙汰してました。修理を依頼されている腕時計で行き詰ってしまっていて、見透しが立たなくて先に進めません。できない・・・と諦めてしまうのは悔しくて。

 気分を変えて、パイロット万年筆キャップレスとクロスのシャープペンシル、スターリングシルバのご紹介です。

 

 パイロットのキャップレスはノック式の万年筆で、かなりキワモノ感があって万年筆マニア?としては敬遠していたのですが、完成度の高い万年筆と評価されているので手に入れてみました。ノックしてペン先を収納すると、ペン先、ペン芯部分のインクが蒸発しないよう蓋でとじられます。その際に蓋がペン先のペンポイントに触れぬよう、かなりメカニカルな機構になっています。

 

 ペン先は18金で、とても滑らかな書き味です。

 細いペン先が首軸の中に、ちゃんと蓋がされて収納されています。

 インクはカートリッジ式ですが、コンバーターをつけています。

大変滑らかな書き心地です。

 

 クロスのセンチュリータイプシャープペンシル、スターリングシルバーです。

 かなり錆が出ていて、黒く変色しています。

 

 化学繊維クロスで磨きます。クリップも浮き上がっていたので、ドライバーを差し込んでまげ、軸の側に戻します。

 まだ黒い錆が残っています。かなり強くクロスにこすりつけて磨きます。

 とてもキレイになりました。銀磨き液を使って拭き取ってもいいのですが、それは結局表面の錆びを薬品で溶かして落とすので軸の地金の銀にダメージを与えそうで、私は使っていません。
 ちなみにスターリングシルバーとは、97.5%の銀と2.5%の銅、アルミなどの合金です。銀100%では、軟らかくて傷が付きやすく、また黒く変色(錆)しやすいので、それを防ぐために合金とされています。

 0.5mm芯です。キャップ部を右に回すと芯が繰り出してきます。左に回して出ている芯を押すと繰り出した芯の部分が軸に収納されます。
 このセンチュリータイプは、軸が細くて少し握りにくい感じもしますが、持ち歩いてメモなどを取る時には小さいので取扱いが楽で大変具合が良いものです。

 もう一つ、クロスの万年筆です。デザインはボールペン、シャープペンシルのセンチュリータイプに似ていますが、さすがに万年筆では太くなっています。

 ペン先のデザインはクラシックで、なかなかいい味を出してます。センチュリータイプのデザインが気に入って、万年筆も手に入れました。

 ちょっとご無沙汰のBlogでした。
 この次は、頼まれている時計の修理結果をご報告できればと思っています。

 

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ペリカン スーベレーン 万年筆とボールペン

2017-03-02 00:10:00 | 万年筆

ペリカン ・スーベレーン(PELIKAN SOUVERAN) 万年筆とボールペン

 ペリカン・スーベレーン万年筆とノックタイプのボールペンです。

 左から、スーベレーンM800、M400、ボールペンです。万年筆のM800とM400の大きさは、かなり違いますね。私は万年筆を外に持ち出して使うことが多いので、M400の大きさがお気に入りです。ボールペンはM400とペアの大きさです。ペリカンボールペンの新製品は、クリックタイプではなくてツイストタイプです。
 ちなみに、万年筆スタンドは自作です。良い万年筆スタンドは、なかなか見つかりません。それで紫檀や広葉樹の硬い木材で、自作しました。

 

 右のM800のペン先デザインが、現行のものです。M400のデザインは、かなり古いものです。

 


 緑縞のスーベレーン万年筆とボールペンです。

  ペリカンと言えば、この緑縞のデザインですね。万年筆の緑縞の胴軸は、半透明でピストンで吸引されたインクが見えるようになっています。インクの残量が確認できます。

 

 左が昔から(50年以上前?)からデザインの変わらない、そして今でも生産されているパーカー・ジョッター(PARKER JOTTER)ボールペン です。

 カートリッジの形式は同じです。

 



 ボールペンのカートリッジはペリカン製なのですが、クリックするノブとのジョイント部はパーカーボールペンと同じ形式です。クリックする毎に、軸が回転します。パーカーボールペンのカートリッジデザインは昔から変わっていないので、多分ペリカンがパーカーの形式を採用したのだと思います。

 

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オパル(OPAL)万年筆

2017-02-13 20:46:36 | 万年筆

オパル万年筆(Made in Japan)

 久しぶりの万年筆です。多分、1950年代の Made in Japan です。

 クラシックなデザインの万年筆です。キャップの環とクリップにR14Kと刻印があります。14Kメッキという事でしょうか。
 クロスで磨くと環やクリップ、ボディーもきれいになりました。

 

 ペン先は青く染まって汚れていました。水に浸けるとペン芯に残っていたインクが染み出て来ました。古いインクのかすは、緑色になります。

 吸入は古いピストンタイプです。
 戦後の古い万年筆は、このタイプのインク吸入方式を使っているものが多いです。古い物は胴軸とピストンのステムの気密性が弱っているものが多く、インクが漏れ出すことがあります。
 よく洗浄した後ここにシリコングリスを着けて、インク漏れを防止します。元々このタイプは、インク漏れを起こしやすいです。尻軸と胴軸の継ぎ目のこの部分から、よくインクがにじみ出てきました。

  インクを入れて書いてみました。
 暫く書いていると指先が汚れてきます。首軸の汚れではなく、首軸と胴軸の継ぎ目からインクがにじみ出てきたようです。
 この部分の密閉性も弱ってきているようです。
 少し緑がかっています。残っていた古いインクのかすの色です。


 

 

 

 首軸を外してみます。スクリュータイプでした。古い物は、オスメスのジョイントで継いでいるものが多いです。
 胴軸側にピストンの先が見えます。尻軸をねじ込んで、このピストンの先端で首軸の孔を塞ぐ構造です。書いていて、だんだんインクの出が悪くなってくると、尻軸を緩めてピストンの先端を開けてタンクのインクをペン芯に補充します。

  よく洗浄してから、気密性を確保するため同軸と首軸の接続部に、シッカロール(タルカムパウダー)を塗ります。
 シッカロールは、オスメス軸のジョイントにも使います。接着剤で着けてしまうと、後々分解できなくなるので。ネジ込タイプは密閉性が高いのですが、この万年筆はインクが漏れ出してきていたので、シッカロールを付けて接続しました。

 

 

 書いてみるとカスレるので、ペン先の具合を見てみます。するとかなりペンを立てて使っていたようで、ペン先の下面から70度位にすり減っていました。下端が尖っているので、これを耐水ペーパー2000番で丸く研磨します。

 

 スムースにインクが出るようになって、キレイに書けるようになりました。太さのサイズは、EF(極細)ですね。この当時の日本の万年筆は、極細サイズが多いです。でも、なかなか良い万年筆です。

 

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ウォーターマン万年筆

2017-01-19 23:42:58 | 万年筆

Whaterman's (MADE IN U.S.A)万年筆のインクサック交換

 久し振りの万年筆、修理を依頼されました。レバーフィラータイプの古い万年筆です。

 1950年代頃?のウォーターマンです。

 

 古い物で首軸と胴軸の継ぎ目にインクがこびり付いていて、長時間お湯に浸けておいて、やっと外れました。
 ゴム製のインクサックがボロボロで、胴軸の中にはカケラがたくさん残っていました。胴軸と首軸を、超音波洗浄機を使ってよく洗浄します。

 電池式のメガネ用の、超音波洗浄器です。水で洗っています。

 

 首軸の径は7mmですが、それよりも細めのインクサックを取り付けます。

 

 

 インクサックを、ボンドを溶剤で薄めて貼り着けます。首軸と胴軸の継ぎ目には、タルカムパウダーを着けて接続します。

 

  タルカムパウダーとは、赤ちゃんの汗も予防などに使うシッカロール、テンカ粉のことです。地元のマツキヨで買いました。使用量はほんの少量なので、こんなに大きなものは必要なかったのですがこれしか無くて、これで500円です。一生使えます。

 

 完成!です。首軸とインクサックを着けた接着剤が乾くのを待って、試し書きをしました。

 

 細字です。非常~に滑らかな書き味です。古いウォーターマンの万年筆なので、ペンポイントの研ぎは、英文字に合わせたもでしょう。横書きの英文字の書き味が特に滑らかなように感じます。
(ウォーターマンのスペル間違えました。正しくは、”Whaterman’s”です。)

 

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