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一生

人生観と死生観

氷上の華フィギュアー

2010-02-19 17:50:35 | 人生人間
2月19日 曇り後晴れ後雨
 ヴァンクーバーの冬季オリンピックのフィギュアー・スケート男子の競技で日本人選手高橋大輔が銅メダルを貰った。うっとりするような演技が続き、高橋の番まで時の経つのを忘れてテレビに見入った。高橋ははじめの方で4回転ジャンプを試みて失敗したがよく立ち直った。その後は大した失敗もなく、華麗な演技を続けることができた。彼はなかなか愛嬌のある顔をしているし、物おじしない人だから、外国人受けするのだろう。彼の顔を見て私はあれはヤマタイ顔で少し中国的な血が混じっているかもしれないと勝手に思っていた。決して悪相ではない。後半の演技のすばらしかったこと、表現の粋を尽くしてありとある彼の美質を現していると思った。日本人が短足胴長と言われた時代は遠くなった。ところでアナウンサーの脇に坐ったコメンターの本田武史の無愛想ぶりは放送の失敗といって良さそうだった。オリンピック入賞と言うだけでよいコメントができる訳もない。NHKはもっと適切な人を探せなかったのか。

天上の花

2010-02-06 20:51:20 | 人生人間
2月6日 曇り時々雪
 いわきにしては寒い朝。日本列島全体が寒気に覆われているためだ。
 そしてー
 車の窓には雪が蔽う。時々落ちてくる雪の華は美しいが冷たい。
 雪は天の雲の上にまかれた微細な花のかけらなのだ。
 無数に空から降り急ぐ花の精を想わせる。
 その中に天使にしか聞こえないうるわしい曲がこめられている。
 天に帰った人たちの魂はいずこ?
 雪降る中に彼らの声が飛び交っているのではないか?
 雪は天から与えられる宝である。

風邪引きの弁

2010-01-31 17:01:53 | 人生人間
1月31日 晴れ
 今日は風邪の話。風邪といってもいろいろあって医学的には難しいらしい。実は私がいま風邪の症状であまり気分がよくない。熱はほぼ平熱の範囲内だが、昨日までは咳が出たりくしゃみが出たりで今日は殆どでなくなった。家内が旅行の後、くしゃみをして様子がおかしくなり、微熱が出て3日ほど続いた。高熱にはならなかったから新型のインフルエンザではあるまい。4日目の今日は平熱になった。私は家内の次の日からおかしくなった。1日差の風邪ということは、感染発病の潜伏期間がわずか1日ということになるが、別々の感染経路だった可能性もなくはない。私の場合は2日でほぼ平常に近くなった。家内は体が弱いので、私より長く罹るのが今までの通例である。
 風邪は万病のもとという諺もあるから気を付けるに越したことはない。しかし年をとれば免疫力が落ちるので、その分だけ留意の上乗せをすることだ。

義弟の死

2009-04-15 15:03:31 | 人生人間
4月15日 晴れ
 今朝早く高知市の義弟がなくなったという知らせが入った。胃がんが死因であった。医者をしていて他人のガンは外科手術で治しているのに、自分自身のがんには気付くのが遅れ、すでに転移があって、手遅れの状態だった。
 医者とはこういうものか?不運を悲しむ。家内の妹の悲しみ察するに余りあり。

孫よ健やかに育て

2009-03-05 12:09:26 | 人生人間
3月5日 晴れ後曇り
 孫はそんなに秀才ではないかも知れないが、性格は良い方だと思う。勘はよいほうで、物事をパッと見て取り、対応するところはなかなかのものだ。ニコニコしていて友達付き合いもよく、家内はこの孫がお気に入りだ。かなり気が弱く、人の意見に左右されやすいところがあるので気になるが、これから成長する過程でこのような欠点を克服するよう努めたらよかろう。部活動などに参加できたらよいのだが。ただ中高一貫校に入ったのでこの方面の教育には少し不安がある。14歳は大人一歩手前なので、むずかしい年齢に入りかける時だ。少し幼く見える孫だが、いろいろな悩みを乗越えてよい人生にめぐり合えることを望んでいる。
 爺婆の孫可愛がりというけれど、孫は可愛い。孫という名の宝物と歌っていた歌手がいたが、あまり甘やかしてはいけないだろうが、将来の日本の社会の荒波を越えて一人前になってもらいたいものだ。

日本人は何処から?

2009-03-02 16:19:11 | 人生人間
3月2日 晴れ
 血液型から日本人の起原を北方アジアとくにブリアート民族などに求めた大阪の松本教授の研究は有名である。この人の免疫グロブリンGmを使った新しい研究でもやはり北方説は支持されると言う。従来南方系ではないかといわれていた縄文人も北方系にはいるし、アイヌ人の場合もそうだ。埴原東大教授の骨格からの研究は環境とか栄養など時代変化によって大きく変わるので信頼できないと言う。言語学的な安本説(米文化の流入に伴い南方系の言語がはいった)があるが、基本的な日本語は主語ー目的語ー動詞で北方系である。
 以上大変面白いが、今後はもう少し細かい構造変化など分かるとよい。歴史と言語の関係も今一息だ。

矢内原忠雄

2009-02-23 11:18:32 | 人生人間
2月23日 雨
 世の中に偉大なXと言うものがある。近くで暮らしている人でさえ容易に理解できない。偉人ほど多面性がある。偉いと尊敬している人の隠れた欠点を暴きだすことを趣味としている人もいる。政治家や学者、女優、俳優、花形アナウンサーなどが一たんこういう人たちに摑まったら大変だ。
 矢内原忠雄、偉大な教育者、キリスト教伝道者。内村鑑三の弟子。かっては東大教授をつとめ、1931年の満州事変を調査して日本軍部の犯罪を確信した経済学者、矢内原事件(ある講演会で愛国精神のあまり日本を葬ってくださいと弁じたことが公になり、東大を追放された)後は特別高等警察の監視が厳しく、家庭集会で若者に決死の思いで聖書を講じ、軍国主義との戦いの日々を過ごし、戦後は東大に復帰して東大教養学部長、ついで東大総長をつとめ、その間も伝道の務めをやめなかった人。
 息子の矢内原伊作は父の伝記を書いた。それは父もまた継母恵子夫人も亡くなった後、朝日ジャーナル誌上だった。父忠雄は秀才で親元を離れて神戸一中に学んだ。その頃の日記が残っていた。それを公開したのだ。その中には普通なら公開できないひどいことが書いてあった。偉人にふさわしくない過去に見えるのだが、若者には恐らく普通のこと。恋愛ごっこだった。
 矢内原がキリスト教に入信する前には立派な顔して偽善的な振舞いをした。その後彼はいろいろな人生を体験し、内村の集会に学んで己の罪を深く反省し、悩んだに違いないが、そのことは息子は取上げないうちに急逝した。まるで親の恥を曝すのはもうこの辺でよいと言わんばかりの出来事だった。
 人は誰でも罪にまみれた存在だ。キリスト教の救いが徹底的なのはそうした隠れた罪まできよめる十字架の福音があるからだ。矢内原自身死の前に本当に己の罪を顧みて泣きに泣いたと恵子夫人は伝える。その後晴れ晴れとした顔になり、もう許されて天国の望みに生きる人になったと言うのだ。偉人を尊敬するのはかまわないが、偉人を絶対と思うなかれ。偉人の中の人間的欠点はかえってわれわれに真理を教え、偉人の中の卑小な人間に憐れみと親しみを覚えるかもしれない。

発見、不況で人を死なせない道

2009-02-22 12:16:27 | 人生人間
2月22日 晴れ
 私の知っているある女性ー仮にAさんとしておくーは金持ちとは思えないし、貯蓄があるとも思えない。しかし詩人で随筆家であり、旅行が好きな彼女はしょっちゅう旅に出る。歩いて山や野をめぐることが多いようだから、電車や飛行機でお金を落とすこともない。ガンを患ったというが、それは何時の間にか治ってしまったそうだ。コンビニの主人と親しく、二階の部屋をただで借りており、コンビニの期限切れ直後の食べ物をただで貰って食べているから、お金は要らない。Aさんは風のごとく現われ、風のごとく去る自由人で羨ましい限りだ。
 私は思う。不況対策として、失業者を死なせないために、これらの人にサービスをするコンビニに政府や地方自治体は補助をしたらよい。実績をカウントし、成績のよいところは表彰せよ、そして補助率をあげよ。NPOの活用も組み合わせよ。
 毎日新聞に遭難フリーターと言う映画の監督兼主演の若者のことがひと欄に出ていた。この寒い季節に宿もなく夜を過ごす人をどうして救うか。市営住宅や過疎の地域には空き家は相当あるはずだ。テント村の設定も考えるなどもっとしっかり対策を立てて欲しい。NPO法人を活用し食べ物確保に尽力せよ。総合対策を早急に!