つれづれ写真ノート

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明治の遺香・泉布観 Part 2

2015年04月08日 | 風景・建物

大阪・造幣局の応接所として建てられた明治の洋館・泉布観(せんぷかん)の続きです。

 

泉布観2階

階段を上がったところにある床の装飾。

 

泉布観2階の廊下。突き当たりはベランダ。

 

2階見取図は下のようになっています(造幣博物館のパネルより)。

 

「玉座の間」と呼ばれている2階北東室。

 

2階では一番大きく、天皇の行幸の際に御座所が設けられた部屋。

最初に「泉布観」と命名した明治天皇は、3回ここを訪れており、現在の内装は明治31年(1898年)の行幸に合わせて作られたものが基本になっているそうです。

 

壁も絨毯も赤い部屋。なぜか、天井から吊り下げるタイプの照明器具はありません。

 

どっしりしたカーテン。

 

格式を感じさせる、暖炉の装飾。

 

明治31年、明治天皇行幸のさいに使われた椅子(大阪歴史博物館蔵)=1階南室の展示写真。

 

明治天皇行幸時はこんな感じ…。(昭和初期、当時の様子を再現=1階南室に展示の写真)。

 

2階北西室。

ここは華やかな雰囲気の部屋。

 

暖炉の鏡は丸く、「玉座の間」のようないかめしさはありません。

 

暖炉に使われているタイル(1階南室で別に展示されているもの)。

 

南西室。

このほか比較的狭い部屋もありました。部屋の用途は応接の時々に応じて変わっていたとのこと。

 

2階ベランダに出てみました。眺めが良いですね。青緑の扉、ピンク色の手すりも可愛い。

 

向こうに見えるのが旧桜宮公会堂。

 

御影石の列柱が屋根やベランダを支え、建物の周囲を巡っています。

 

左手に見えるのは、「銀橋」こと桜宮橋。

 

事前登録で入場者を絞っているため、込み合うことなくゆっくり見学できました。

今後、建物内部を補強・補修すれば、年1回とはいわず、いつでも見学者を受け入れられるようになると思うのですが…

大阪市の対応に期待しましょう。

 

最後に、明治4年に造幣局が創業して間もないころの錦絵を(1階南室で展示)。

煙を上げる造幣局。右端の建物が泉布観。

 ← サムネイルをクリックすると、拡大します。

 

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撮影カメラ・レンズ

   キヤノンEOS 6D

   EF16-35mm F4L IS USM

   EF50mm F1.8 II

 



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