撮ったあとで、自由にピントを合わせられるカメラ「Lytro」。米国で出荷が始まったそうです。
(engadget日本版)に載っていました。
人と風景のどちらにピントを合わせるか…まずは撮ってみて、あとで自由に選べるなら、こんな楽なことはありません。
Lytro 16GB & 8GB versions / laihiu
◇四角柱のカメラ
写真の常識を覆すカメラ。どんなのかと思っていたら、形も常識外れ。なんと四角い筒です。おもちゃの望遠鏡か万華鏡のよう。
上記サイトの物差し付き写真を見ると、筒の長さは9㎝ぐらい。前方がレンズ、後方が四角いファインダー(タッチスクリーンモニタ)になっています。
ファインダーは、枠を含めた全体が4㎝角、タッチスクリーンモニタ自体は2.3㎝角。
以前に発表された内容によると、原理的には、レンズとセンサーのあいだに多数のミニレンズ を挟むことで、すべての光線の方向まで記録。あとで、フォーカスをあわせた写真を取り出す仕組み。レンズは8倍光学ズーム、f/2 。
◇小さいタッチスクリーン画面
ネットに出ている使用方法によると、撮影した画面を指でタッチするとそこにピントが合います。ピントを合わしたいところに、映画のようにフォーカス。面白いですね。それからパソコンに取り込んで眺めるということになります。
さあどうでしょう、いままでのデジタルカメラがバカらしくなるほどの新製品…かというと、まだトイカメラの域を出ていない感じです。
タッチスクリーンがこんなに小さくては、指でピントを選ぶ範囲も限られます。真ん中、上下左右、四隅と、大まかに選ぶしかありません。そして、ほんとにシャープなピントになるのかどうか、解像度は・・・
お値段は、容量8GB (350枚) モデルが399ドル、16GB (750枚) モデルが499ドル。今のところ日本では手に入らないようです。
◇将来、恐るべし?
しかし、まだ初めての製品が出たばかり。これからどんどん改良・進歩していけば、デジタルカメラ市場で無視できない存在になるかも知れません。
3Dなど別の使い方、考えもしなかった使い方ができるかも。
コダックは凋落したけれど、米国の技術はまだまだ可能性に満ちています。