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MATTのひとりごと

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ハワイの放送局

2010年05月17日 | ハワイ

今年も「ナー・ホークー・ハノハノ・アウォード」の季節となりました。
前年にハワイでリリースされたハワイ在住アーティストによるCD、DVDに対して各種の賞を与えるもので、よく「ハワイのレコード大賞」と例えられますが、その規模から行くとグラミー賞(全米のレコード業界が開催する大規模な催し。グラミーとはレコードの別名グラモフォンの愛称)に近いものがあります。
ことしはその33回なのですが、今年を第一回として従来は1日限りであった催しを4日間連続の行事に拡大し、たくさんのアーティストによるライブやワークショップ、そしてライフタイム・アチーブメント賞受賞者との食事会を含めた「ナー・ホークー・オ・ハヴァイ,イ・ミュージック・フェスティバル」というかたちで実施されることになりました。


すべての行事に参加できる通しキップが485ドル、さらにこれを日本で購入すると55,500円という金額で、日本から来られる方はこれに旅費と宿泊費、滞在中の経費等がかかるので軽く10万円を超える出費となるでしょう。

せっかく宝の山:ハワイに住んでいるのですから485ドル出せば宝石が自由に手に入るわけですが、こちらで生活していると5ドルをこえる物はすべて「高い」という反応が身についてしまい、ボーダーズから40%割引のクーポンを貰ってもCD1枚が10ドル近いので「高い」ではなく「とても高い」という反応になり、CDはまだ1枚も購入していません。
現役の頃は一回のハワイ旅行で100枚ものLPやCDを買っていたこともあったのですが、さすが年金生活ではそうは行きません(涙)

日本の複数誌から「是非4日間のレポートを!」とご依頼をいただいたのですが、そのような背景のためせいぜい最終日のナー・ホークー授賞式をTVで見る程度なので泣く泣くお断りいたしました。


という前振りでハワイの放送事情をご報告します。

30年ほど前にハワイに来られた方はAMで1420KHzのKCCNという放送局からゆったりとしたハワイアン音楽が終日流れてきたのを楽しんだ経験をお持ちかもしれません。
当時はKCCNが各レコード店から集計した「ハワイアン音楽レコードベスト10」のリストが毎週発表されていたのでそれを頼りにLPを買ったりもしたものでした。

FM放送局が台頭するに従い、KINE-FM (105.1MHz)がコンテンポラリーのハワイアン音楽を流し始め、これに対抗してKCCN-FM (100.3MHz)でも同様の音楽を流していましたが、次第にKCCN-AMの影が薄くなり、ついに電波自体をUHの実験局に渡してしまい、FM局だけになってしまったのです。


それにさかのぼる1978年にKCCN-AM局のクラッシュ・ケアロハがある企画とタイアップして現在のナー・ホークー賞をスタートさせました。その後この賞の運営主体をHARA(ハワイ録音アーティスト協会)に移しましたが、現在のナーホークー賞の隆盛の基礎はKCCN局によってつくられたと言えましょう。

ナー・ホークー賞誕生以前に「ナニ・アウォード」という類似の賞がありました。先年亡くなりました作曲家のトニー・トダロが主宰した賞だったのですが「ハワイアン音楽」の定義が極めてせまく、当時人気が高かったメルヴィーン・リードの歌うカントリーとジャズの良さを採り入れた歌い方は「ハワイアン音楽ではない!」とされ、わずかな項目でしか受賞できず、このことが「不公平だ」と問題になり、すぐにこの賞が取りやめになってしまいました。

そのあとに登場したナー・ホークー賞では「埋め合わせ」の意味もあったのでしょうかメルヴィーンにいくつかの賞が与えられ、極めつけは作曲者のエディー・カマエに与えられるべき「作品賞」までその曲「モーニング・デュー」を歌ったメルヴィーンに行くという不思議な現象まで発生しました。
後日談として2005年にさらにその「埋め合わせ」でエディーに賞が行きましたが…


こちらにきた当座はKINE-FM (105.1MHz)を掛けていたのですが、


しばらく聴いていると同じ演奏が1日のうちに何度も登場するのに気がつきました。想像で書いては行けないのでしょうが、数時間単位のプログラムをループ状に流しているのではないかと思い、ほかの局たとえばKCCN-FM (100.3MHz)


やKKCR-FM (104.7MHz)

も聴いてみるのですがいずれもハワイアン音楽を掛けている時間が短くなってしまいました。

AM局ではAM940(KKNE)という局が終日ハワイアン音楽を流しているのですが、残念なことにワイキキでは受信状態が悪くノイズがかなり混入します。もちろんネットのストリーミングでは問題なく聞くことができますが・・・

あるとき70チャンネルもあるTVの無料チャンネルを切り替えていたときにハワイアン音楽がノンストップで流れているチャンネルに気がつきました。それはケーブルTV会社の番組案内チャンネルのバックにハワイアン音楽を使っていたのです。


あくまでもBGMですので、突然曲目が切り替わったり、プツンと切れたりしますが、CMが一切入らないこともあって我が家でのBGM用にもまあまあ合格でしたので、DVDに焼いて2~6時間ノンストップの音楽をPCから出せるようになりました。画質は無関係なので6時間バージョン?がお徳用!です。

じつは、このような事態もあろうかと奥の手を二通り持参しております。

ひとつは故・早津敏彦氏によるNHK-FMの名番組「メレ・ハワイ」を一生懸命カセット・テープに収めた50プログラムをCD化して持参したもので、これを聴くと1970年台に我が国にハワイアン音楽を紹介してくださった早津氏の研究熱心さがよくわかります。

もう一つは私が6年間放送してきた「ハワイアン・パラダイス」309時間分のCDをときどき聴くことにしたのです。


毎週毎週あわただしく1時間番組を作っては局に送っていてじっくりと内容を味わう?余裕がなかったため、こちらにきてあらためて自分の番組をのんびりと聴き始めました。(え、こんなことをシャベっていたのか!と反省しても手遅れだったりして・・・)

最後に日本語放送事情の一端を。

有料TVではNHKその他の日本語放送が見られるようですが、私の所の「無料TV」ではKIKU-TVで


月曜日~金曜日の朝6時半から一時間「FCIモーニングアイ」というフジTV系の番組があり、さらに月曜日~木曜日の午後7時から一時間「そこが知りたい」をやっているようですがいつまで続くのかはわかりません。

AM放送では1210KHzのKZOO局が有名ですので、日本語が聞きたくなるとこの局を選びます。


2002年のロイヤル・ハワイアン・ホテル創立75周年のときに、いまではハワイでは全く聞くことのなくなった「In The Royal Hawaiian Hotel」という曲が、故・永田哲夫氏の作詞によって「青い小径」として現在も日本で愛唱されていることに感謝して、ホノルル郡市長とロイヤル・ハワイアン・ホテルから永田さんが表彰された際に私も同行し、このKZOO局で永田さんとご一緒にインタビューをうけたことがある、というご縁のある放送局でもあります。






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