ジャノメチョウ

ジー様のホームへ

バー様の点滴がおわり　その足でバー様と一緒にジー様のホームへ出向いた

ジー様は寝ていた　

「アンタはいつも寝ているなぁ」

ジー様はオイラ達と話していても　いつもまにやら目がつむってしまう

バー様はオイラに小声で

「ジー様はワシが何日前に着たとか　もう分からんのと違うか？」

クサカゲロウ

M

くもり空

K

時間

交尾中

ツユクサ

名をなした人

名を成した人が老いの醜態をさらしている

昔からこういうことはよくある

自分では過去が忘れられないのか　周りの人が名前を利用するのか

興行主にとっては　話題になる　集客になる

この人は手練手管で歌舞伎を盛り上げて人だ　全盛時代だったら鼻も引っ掛けない出演だ

それでも舞台にあがって自分の病後の姿をさらそうとする　　　　

お客は　もちろん病気を心配して回復を喜んでいる　

老いること　病気になることは悲しいなぁ・・・自分の立場が分からなくなる

芸人の姿ではなく　病気を売り物にする

お客に同情されているようでは芸人も終わりだ

それを　TVのニュースで報道するとはなぁ・・・バカにしているのか・・・視聴率かせぎか

そして・・・その息子が黒子で出演しているとはなぁ・・・それもニュースにする