人が通らない道がある。
ちょうど幼稚園に通じる道なのだが、車が通れる道路幅がないので、人しか通れない。
人しか通らない道はさびしい道なのだ。
左右を塀に囲まれた、人が二人やっと通れる先が見通せないカーブした道は、通るときに覚悟がいるというか心構えがいるのだ。
オイラが幼稚園に通っていた50年も前からちっとも変わらない。
オイラは、怖いもの見たさで、もしかしたら、人が倒れているのじゃないかと、不吉な予感が脳裏をかすめるが、通ってみると誰ともすれ違わない。
誰も通らない、誰も出会わない道だ。
50年前のおまえ自身に合えるかも知れないなぁ・・・