日々雑感

  つたない日々の出来事です。

吉永小百合さん原爆詩朗読 ピアノ坂本龍一さん

2014年08月06日 | Weblog
2014年8月6日(水)

8月6日は広島に原爆が投下されてから69年となる「原爆の日」です。
2011年にオックスフォードでおこわなれた朗読会
吉永小百合さん原爆詩朗読 ピアノ坂本龍一さん


 「序」  作 峠三吉

ちちをかえせ ははをかえせ
としよりをかえせ こどもをかえせ
わたしをかえせ
わたしにつながる にんげんをかえせ
にんげんの
にんげんのよのあるかぎり
くずれぬへいわを
へいわをかえせ


「慟哭」(どうこく)  作 大平数子
(この詩は息子と夫を失った女性の気持ちがつづられている)

逝ったひとはかえってこれないから
逝ったひとは叫ぶことが出来ないから
逝ったひとはなげきすべがないから
しょうじ よう  やすし よう
しょうじ よう  やすし よう
つばめさん つばめさん
あなたがいた みなみの国に
もしや さたしの子どもが
帰るのを忘れて 遊んでいやしないでしょうか
あの子はものおぼえのいいこだから
きっとわたしを
思いだしてくれるでしょうけれど
こどもたちよ
あなたは知っているでしょう
正義ということを
正義とは
つるぎをぬくことでないことを
正義とは
”あい”だということを

「詩の黙礼」より  作 和台亮一

見えない姿の子どもたちが
悲しい心の子どもたちが
この土手に来て 
鯉のぼりを見あげている
津波が 津波が 来たんだね
つらかったね こわかったね
子どもたち