場末の雑文置き場

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国民栄誉賞と羽生結弦と内村航平

2018年03月08日 | スポーツ

羽生結弦の国民栄誉賞受賞のニュースを聞いて真っ先に頭に浮かんだのは、内村航平のこと。
国民栄誉賞はそれぞれの分野で最高峰の功績を残した人がもらう賞というイメージがなんとなくある。だとするならば、なぜ内村を差し置いて羽生なのか。もっと言うなら、柔道の野村や車いすテニスの国枝だっているんだけど、そっちのことにはあまり詳しくないので、ここでは主に内村の話を。

私は別に羽生アンチじゃない。体操ファンだし内村のことはリスペクトしてるけど、内村の熱烈ファンってわけでもない。フィギュアスケート選手の中から選ぶならもちろん羽生が一番ふさわしいと思うし、浅田真央なんて言ってる人は見当外れもいいとこ。

こんなことを書いてるのに、私は内村に国民栄誉賞をもらってほしいわけでもないんだ。むしろそんなもん、くれると言われたって受け取らないでほしいと思ってるくらい。
体操選手を政治利用なんかされたくないし、選んでるの安倍だし、国が賞を与えるという行為自体クソなんじゃないかと思ってる。

それなのに私はなんで内村が選ばれないことに対してこんなにモヤモヤしてるんだろう、と自分なりに考えてみた。

多分それは、内村が過小評価されているように以前から感じていたからかな。

羽生と内村が同じようなレベルのすごいアスリートとして並べられているのを最近ときどき見る。でもそれはちょっと待てよ、と思う。
羽生はすごい選手だ。それは間違いない。でも内村と羽生とじゃ格が違うんだよ。オリンピックの個人金メダルの数だけを見ると大体同じように見えるかもしれないけど、全然違う。

オリンピックの直後に世界選手権があるフィギュアスケートとは違って、体操はオリンピックの開催される年に世界選手権はない。そういう条件の下で、内村は世界選手権の個人総合で六連覇している。一方、羽生は世界選手権で三連覇すらしていない。

繰り返すけど、羽生がすごい選手ってことを否定しているわけでは決してないんだ。ただ、内村のすごさはそんなもんじゃないってことを強調したかっただけ。
羽生の実績・実力について説明されて、これ以上に国民栄誉賞にふさわしい選手はいますかと訊かれたら、そりゃいますよと答える他ない。

ただし、人気も50%くらい加味しているというなら完全に納得できる。内村が実力・実績で羽生に劣っている面など何一つないけど、人気度で言うなら羽生のほうがずっと上っていうのはその通り。否定しようがない。

羽生がどうとかいうわけではなくて、最近のフィギュアスケート人気によってフィギュアスケート選手が全体的に過大評価されてるんではないか、というのはなんとなく感じる。どのスポーツを好きになるかなんて完全にその人の自由だし、日本で体操よりフィギュアスケートが人気なことに文句はない。ただ、羽生が内村よりすごい選手みたいに言われると、体操ファンの私はちょっとイラッとくる。


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