場末の雑文置き場

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朝ドラでの白蓮事件の描かれ方が、いろいろと残念だった

2014年07月20日 | 映画・ドラマ

「花子とアン」、最近見ていてイライラすることが多くなってきたけど、それでもなんとなく見続けている。

白蓮事件が伝助ばっかりに同情が集まるように描かれたのが、とても残念。
村岡さんと花子の結婚も、蓮子の駆け落ちも、しらーっとした気持ちでしか見られなかった。
花子の結婚式は、目の前で見せつけられる朝市が可哀想で可哀想で。でもこれでふっきれて花子の呪縛から解放されるといいんだけど。

伝助は、最近なんかいい人になってきてるな。少し前までこの人が嫌いだった私も認めざるを得ない。蓮子を失って悲嘆に暮れるところは可哀想だった。

ただそれでも、伝助がいい男とか色気があるとか、そういうとこは決して思わないんだけれども。蓮子にとっては父親くらい年上のじいさんだし、生理的に嫌で逃げたくなる気持ちはやっぱりわかるんだよな。たとえいい人だったとしても。
でもあの伝助が男性として素敵って言ってる人も多いから、意外とみんな年の差に寛容なんだなと思った。夫婦で親子くらい年が離れてるって、私はそれだけで搾取の匂いを感じてしまうんだけど。金持ちで気前がよければアリ、ってことなのかな。

学生さんがもう少し魅力的に描かれていれば、また視聴者の反応も違ったんだろうなあ。ドミンゴで待ち合わせなんて、隠れる気なさそうで最高にバカっぽかったしな。史実の宮崎さんはとても頭のいい人だったみたいなのに、どうしてこうなった。

白蓮事件以外でも、いろいろと残念だなと思うことが多かった。

特に、村岡花子が関わっていた女性運動を「なかったこと」にされたことに、私はずっとモヤモヤを感じている。
村岡花子は、矯風会っていう女性団体にガッツリ関わっていたんだよ。この要素を抜きにこの人は語れない、ってくらい重要な要素なのに。最近の展開を見ると、主人公を村岡花子にした意味が全くわからないよ。

女性運動って、そんなに視聴者からの反感を呼ぶ要素なのかな。だとしたら悲しいなあ。過去の女性たちのこういう頑張りがなかったら、今の女性には選挙権すらなかったかもしれないのに。
廃娼運動も、性に関わることだからNHK的にダメなのかな。この辺をキッチリ描けば、蓮子の伝助に対する嫌悪感にもずっと説得力を持たせられたのに。買春しまくりの放蕩おっさんだったんだから。

ストーリー展開に疑問を感じるし、主人公の花子にも反感を覚えても、醍醐さんと朝市は好きだからずっと見てる。この二人も出なくなったら、もう視聴が辛くなるかも。朝市はもう出ないんだろうな。醍醐さんは……どうだろう。


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