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20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義(Tina Seelig)という本はとてもオススメ!

2020年11月07日 01時00分00秒 | 

 

 「20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義」という本は、アメリカの起業家育成コースでトップクラス評価の女史が著者で、本書ではそのスタンフォード大学での講義の中での人生の教訓や自身の教訓をまとめたものです♪

 著者が伝えたかったことは以下をあなた自身に与えてくださいということで、著者が20歳の時に知っておきたかったことでもあり、50歳の今も、たえず思い出さなくてはいけないこととのことです♪
・常識を疑う許可
・世の中を新鮮な目で見る許可
・実験する許可
・失敗する許可
・自分自身で進路を描く許可
・自分自身の限界を試す許可

 本書で紹介されたことはどれも素晴らしい教訓で、高校生の息子や娘がいるならぜひ読ませたいと思いましたね♪
またそういう教育をしているスタンフォード大学というのは素晴らしいなぁとも思います♪
 
「20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義」という本は、より良い人生のためのヒントや教訓がたくさんありとてもオススメです!

以下は本書のポイント等です♪

・チャンスは無限にあります。いつでも、どこでも、周りを見回せば、解決すべき問題が目に入ります。人気のレストランで席を確保するとか、自転車のタイヤに空気を入れるといったささやかな問題もあれば、誰もがよく知っている大きな問題、世界的な広がりを持つ問題もあります。問題が大きければ大きいほど、チャンスも大きい。大した問題でもないものを解決しても、誰もカネを払ってはくれない。

・問題の大きさに関係なく、今ある資源を使って、それを解決する独創的な方法はつねに存在するということです。起業家精神とはまさにこのことだとスタンフォード大学の何人もの同僚が口を揃えます。起業家とは、チャンスになりそうな問題をたえず探していて、限られた資源を有効に使う独創的な方法を見出し、問題を解決し、目標を達成する人を指します。たいていの人は、問題にぶつかっても、解決できるはずがないと端から決めてかかっているので、目の間に独創的な解決方法があっても気づかないのです。

・私たちは往々にして問題を狭く捉えすぎています。2時間でできるだけ稼ぎなさいといった単純な課題を出すと、ありきたりな方法に飛びつく人がほとんどです。一歩引いて、広い観点から見ようとはしません。ブラインドをあげれば、可能性に満ちた世界が広がっているのに。

・私は授業で、サーカス団のシルク・ドゥ・ソレイユを例に学生に常識を疑うスキルを磨く機会を与えています。話はサーカス業界が苦境に陥っていた1980年代に遡ります。当時サーカスと言えば公演の内容が決まりきっていて新鮮味がなく、観客動員数は減り続け、動物を虐待していると批判されていました。まさにこの時期にカナダの大道芸人だったギィ・ラリベルテは、サーカス団の創設を決めたのです。既存のサーカス団に関わる常識のことごとく逆を行って、シルク・ドゥ・ソレイユを立ち上げ、そうすることで、衰退産業という問題をチャンスに変えたのです。授業でまず1939年の映画「マルクス兄弟 珍サーカス」のビデオを見せ、伝統的なサーカスの特徴を挙げてもらいます。「大きなテント」「動物による曲芸」「安いチケット」「土産物売り」「一度にいくつもの芸」「けたたましい音楽」「ピエロ」「ポップコーン」「肉体自慢の男たち」「フープ」次に今挙げた特徴を逆にしてもらいます。「動物は登場しない」「高額のチケット」「物売りはいない」「一度に上演する芸は一つ」「洗練された音楽」「ピエロはいない」「ポップコーンもなし」次に、伝統的なサーカスの中で残しておきたいもの、変えたいものを選びます。こうしてでき上がった新しいサーカスはシルク・ドゥ・ソレイユ風になります。そして次に実際のシルク・ドゥ・ソレイユの最近の公演のビデオを見ます。これで、自分たちが行った変更が実際にどのような効果をもつかが検証できます。サーカス業界でこの演習をやっておけば、ほかの業界屋組織で応用するのは簡単です。ファストフード業界やホテル業界、航空業界でもできますし、スポーツ・イベント、教育、結婚にあてはめてもいいのです。コツさえわかれば、ちょっとしたメモに書き出して、自分の生活やキャリアも点検できます。大事なのは、時間をかけて、常識だと思われていることを洗いざらい挙げていくことです。

・戦闘機のパイロットの訓練生2人が互いに教官から受けた指示を披露し合いました。ひとりが「飛行の際のルールを1000個習った」というのに対して、もう1人は「私が教えられたのは3つだけ」と答えました。「してはいけないことを3つ教えられたんだ。あとは自分次第だそうだ」この逸話の要点は、すべきことをあれこれお挙げていくことよりも、絶対にしてはいけないことを知っておく方がいいということです。そしてルールと助言の大きな違いも教えてくれています。助言を吹き飛ばしてしまえば、ルールは遙かに少なくなります。リンダはエンデバーの運営にこれを活かしています。事業はフランチャイズ方式ですが、してはならないことを3つだけ指示し、あとはすべて各事業主に任せています。

・人間は2つのタイプに分かれることが分かってきました。自分のやりたいことを誰かに許可されるのを待っている人たちと、自分自身で許可する人たちです。自分自身の内面を見つめて、やりたいことを見つける人がいる一方で、外からの力で押されるのをじっと待っている人もいます。私の経験から言えば、誰かがチャンスをくれるのを待つのではなく、自分でつかみに行った方が良い面がたくさんあります。

・どんなに複雑な組織であっても、チャンスは常に身近にあるということです。チャンスを活かしたいがスキルが合わないと思えても、ほんの少し工夫すれば、自分のスキルを活かせる方法が見つけられます。

・自分で自分を押し上げるには、ほかの人たちが切り捨てたアイデアに目をつけ、それを何らかの役に立つものに変える方法をみつけることも一つの手です。他人がうかつにも投げ捨ててしまったプロジェクトは磨けば光る原石かもしれません。

・頂点に上りつめる人は、そうでない人たちたちよりも精力的に働く。前に進もうとする推進力が大きい。目標に到達しようという意欲が格段に強い。大多数人が、自力で大きな成功をおさめています。その意味するところは何か?成功を阻む最大の壁は、自己規制だということです。デビットはこんな風に言っています。「並外れた業績を達成した人々の最大の味方は、ほかの人たちの怠慢である」

・少々無理して自分の脳力を伸ばそうとしたとき、何かに初めて取り組んだとき、リスクを取ったとき、失敗から学べることはたくさんあります。人材の採用にあたっては、成功した経験ばかりでなく、失敗の経験も評価します。挫折すれば学習するし、同じ過ちを繰り返さない可能性が高まるからです。失敗はまた、その人がスキルを広げる挑戦をした証でもあります。実は成功者の多くは、失敗の経験がない人について、十分なリスクを取っていないからだと考えているのです。

・起業家のミア・イムランの成功率は驚異的です。その秘訣を尋ねたところ、ダメだと思ったら早めに見切りをつけているからだという答えが返ってきました。成功する見込みの低いプロジェクトは容赦なく中止して、成功する確率が高いプロジェクトに精力を注いでいるのです。新たな事業を立ち上げる際には、初期段階に厳格な規律を導入し、分析を徹底することで、長期的に成功する確率を引き上げています。

・何かをやめると実は驚くほど元気が出ます。決めるのは自分であり、その気になればいつだってやめられることに気づきます。とはいえやめるのが簡単なわけではありません。やめることの最大の利点は、まっさらな状態からやり直せることです。そして、何が起きたのかを時間をかけて分析するなら、やめたことが貴重な経験になって学ぶことができます。

・失敗は避けられないものですが、では、どのように失敗に備えればいいのでしょうか?創造的な仕事にたずさわる人たちは、創造のプロセスに失敗はつきものだと知っていて、備えができています。ジェフ・ホーキンスは、物事が順調なときほど心配になると言います。すぐ後に失敗が大きな口を開けて待ち構えていることを知っているからです。

・大事なのは問題が起きることを想定していたという点です。どんな問題かがはっきりわかっていたわけではありませんが、いざという時に即座に対応できるだけの心の準備ができていました。自分の経験から、失敗は避けられないものであること、成功のカギはすべての弾をかわすことではなく、いかに素早く立ち直るかにあることを知っていたのです。成功者に話を聞くと、このテーマは繰り返し登場します。彼らは、多くのことに挑戦しようとし、実験の一部が大きな成果につながると自信を持っています。しかし同時に途中に落とし穴が待ち受けていることも知っています。

・女性に困ったためしがないと思えるような男性がいました。特にハンサムなわけでもないし、面白いわけでもありません。頭がいいわけでもなく、とりたてて魅力があるとも思えません。だから女性にモテるのが不思議でした。友人はある日、思い切って聞いてみました。どうして切れ目なく女性とつきあえるのかと。するとこう答えたそうです。「単純なことだよ。魅力的な女性がいたら、片っ端からデートに誘っているんだ。なかにはイエスと言ってくれる娘もいるからね」この男性は、数少ないヒットを打つためなら、どれほど空振りしても気にしなかったのです。ここから、ごく一般的な教訓が引き出せます。外に出て、多くの物事に挑戦する人の方が、電話がかかってくるのをじっと待っている人よりも成功する確率は高いということです。

・仕事で成功した人は、一直線に来たわけではなく、浮き沈みを経験し、キャリアは波形を描いているという点です。

・ジョブズ談。後からみるとアップルを追い出されたことは、私の人生で最良の出来事でした。成功者であることの重圧は、初心者に戻った気安さに代わりました。何事にも前ほど自信が持てなくなりましたが、それによって自由になり、人生でもっともクリエイティブな時期に入ることができたのです。その後の5年の間に、私はNeXTという会社を立ち上げ、ピクサーという会社を興し、素晴らしい女性と恋に落ち、結婚しました。ピクサーはやがて、世界初のコンピューター・アニメーション映画「トイ・ストーリー」をつくり、今では世界でもっとも成功しているアニメーション・スタジオになっています。思いがけない展開でアップルがNeXTを買収することになり、私はアップルに復帰しました。NeXTが開発した技術は最近のアップルの復活劇で中核的な役割を果たしています。そしてローレンと私は共に素晴らしい家庭を築いています。私がアップルを追い出されていなければこれらのことは何一つ起こらなかったと断言できます。恐らく苦い薬でしたが、私という患者には必要だったのでしょう。人生には時として、レンガで頭をぶん殴られるような出来事が起こりえるのです。
・これに似た物語は繰り返し起こっています。人生には、小さな失敗や大きな失敗がつきものです。大切なのは、そうした失敗から立ち直れるかどうかです。成功者の大多数にとって、地面はコンクリートではなく、ゴムが敷かれています。地面にぶつかったとき、多少は沈みますが、反動で跳ね上がります。衝撃をエネルギーにして、別のチャンスを掴みにいくのです。

・プロジェクトの撤退は早すぎてはいけない、全面的に中止するのではなく、どの部分がうまくいき、どの部分に改良が必要かを見極めるのです。動いているとは思えないプロジェクトでも、何らかの価値を引き出す方法は常にあるとマリッサは言います。

・リスクは基本的に5種類に分けられるようです。身体的リスク、社会的リスク、感情のリスク、金銭的リスク、知的リスクです。たとえば私は社会的リスクは平気ですが、身体的リスクは取りたくありません。初対面の人に話しかけるのは億劫ではありませんが、橋の上からバンジージャンプしろと言われたら困ります。また自分の分析力を磨くためなら喜んで知的リスクを取りますが、大きな金銭的リスクを負いたくはありません。私はよく、自分のリスク・プロファイルを描いてみるよう勧めます。ほんの少し考えるだけで、自分がどのタイプのリスクを取ろうとするかが分かります。一口にリスクと言っても、一様でないことにすぐに気づきます。面白いのは、ほとんどの起業家に大きなリスクを取っているという自覚がない点です。

・リスク分析をする際、起こりうる結果を明確にし、それぞれの確率を見極めることが重要だと言います。この分析が終われば、それぞれの結果に応じて計画を立案する必要があります。どんな結果も受け入れる気があるのであれば、リスクも高いがリターンも大きい道を選ぶのは理に適っていると言います。上手くいかなかった場合に備え、いざというときの計画も立てておくべきです。この言葉は何度か反芻することをオススメします。リスク管理の専門家が、最高のシナリオと最悪のシナリオを含めあらゆるシナリオを想定し、それぞれの確率に基づいて意思決定をし、あらゆる事態への備えが万全になったら、大きなリスクを進んで取るべきだと言っているのです。どのようなリスクがあるかを正確に分析し、それに基づいて優れた意思決定をしても、結果が伴わない場合があるということも覚えておく必要があるでしょう。リスクがなくなるわけではないからです。

・生きることの達人は、仕事と遊び、労働と余暇、心と体、教育と娯楽、愛と宗教の区別をつけない。何をやるにしろ、その道で卓越していることを目指す。仕事か遊びかは周りが決めてくれる。当人にとっては、つねに仕事であり遊びでもあるのだ。

・一週間あまり経って返されたレポートの表紙にはこう書かれていました。「ティナ、君は科学者の考え方ができている」。私が科学者になった瞬間でした。私は、脳研究に対する情熱を理解し、背中を押してくれる人を待っていたのです。このように、私たちは皆、周りが発するメッセージから大きな影響を受けています。そのメッセージは「看護師になりなさい」とか「科学者の考え方ができている」といった直接的なものもあれば、長年、女性の技術者や男性の外科医ばかり見続けるといった環境に根付いたものもあるのです。

・この先50年でやろうとすることを詳しく書き込んだ年表を見せてくれた学生が大勢いました。でも悲しいかなそれは非現実的ということだけでなく、足かせにもなります。行く手には予想もしない出来事がいくつも待ち受けています。偶然の出会いは、幸運につながるかもしれません。それを見ないようにするのではなく、目を見開いている方がずっといいのではないでしょうか。キャリア・プランニングは外国旅行に似ています。どれほど綿密な計画を立てて、日程や泊まる場所を決めても、予定になかったことが一番面白いものです。素敵な人と知り合い、ガイドブックに載っていない場所を案内してもらえるかもしれないし、列車に乗り遅れて、予定になかった小さな街を探検することだってあるでしょう。旅で記憶に残るのは、最初の予定にはなかった出来事のはずです。途中で目の前に飛び込んできて、驚きをもたらす予想外の出来事なのです。

・これはあらゆる冒険にあてはまります。たとえば、科学上の主要な発見のほとんどは、予想外の結果に注目したり、予想外の発見を解釈したりするところから生まれています。科学者として成功した人たちは、未知の領域に踏み込むことになるデータを恐れてはいけないということを、短期間で学んでいます。最高の科学者は、データが予想した結果と違ったからといって捨てるのではなく、異常値として書き留めます。ここから突破口が開けるのだと知っているからです。じつのところ、科学者は、不整合に注目することで新たな研究領域を開拓し、めざましい発見をしています。

・できる人たちは、お互いを応援しあい、貴重なネットワークを築いていて、たえず新しいチャンスを生み出しています。自分が生活し、働いている場所の生態系によって、どんなタイプの機会が巡ってくるかが大きく左右されるのです。

・自分の生活やキャリアは頻繁に点検することが大切です。こうした自己評価によって、卓越するには新しい環境に移るべきだという事実を受け入れられるようになります。ほとんどの人は、自分の役割を頻繁に点検せず、同じポジションに留まりすぎて、最適とはいえない状況に甘んじています。

・女性の場合は特に家庭と仕事の両立が課題になります。ですが、私の経験からいえば、これは大きなチャンスでもあります。融通の利かない普通の仕事では子育てと両立しいないので、否応なく工夫するようになります。子どもにとって必要なことは変化していくため、責任の重さの異なる様々な仕事を試してみることができます。渦中にいるときは分からなくても、キャリアはまだ先があり、幼い子どもに手がかかるのはほんの数年なのです。子どもが大きくなれば、それまで以上に仕事に励み、キャリアアップすることだってできます。

・振り返ってみると、キャリアを築く上でもっと早くに知っておきたかったことは、私が受けた昔ながらのアドバイスとは逆であったことに気づきます。その中で一番大切なことは何でしょうか?仕事だとは思わずに取り組める役割を、社会の中に見つけることだと思います。スキルと情熱と市場が重なる場所を見極めたとき、その役割は見つかります。それはやりがいがあるということだけではなく、前向きに情熱を傾けられ、人生を奪うのではなく人生を豊かにしてくれるのです。ぴたりとはまる役割を見つけるには、実験を繰り返し、多くの選択肢を試し、周りから明に暗に受け取っているメッセージを検証し、正しくないと思えば突っぱねることが必要です。キャリアを重ねていくうちに、今どこにいて、どこに行こうとしているのかを頻繁に点検することが役立つようになります。そうしていれば物事が計画通りに進まなかったときや、とびきりのチャンスが巡ってきたときに素早く軌道修正できます。行く先が見えなくても心配しないでください。目を細めても視界がはっきりするわけではありません。これは誰にでも当てはまります。最終目的地に急ぎすぎないで。寄り道や思いがけないまわり道で、とびきり面白い人や場所、チャンスに巡り会えるものなのですから。最後にもう一言。私の助言もそうですが、キャリアについてあれこれアドバイスされてもうんざりしないでください。あなたにとって何が正しいかは、あなた自身が見極めるのですから。

・「幸運なんてものはないよ。すべては努力次第だ」といいう息子のメッセージは、私が子どもの頃、父からよく聞かされたメッセージに通じるものがあります。父はこう言いました。「努力すればするほど、運はついてくる」。父のおまじないは、幸運をつかむために何をすべきかを思い起こさせてくれました。成功する確率がとても低く、競争がどれほど激しくても、体と頭と心を十分に鍛え、準備すれば、可能性を最大化できるのです。何もないところから出発した人たちが、並外れた努力で幸運を引き寄せたという話を聞くと、こちらまで元気になります。

・イギリスのハートフォードシャー大学のリチャード・ワイズマンは、幸運について研究し「運のいい人たち」には、一般の人よりも幸運を呼び込みやすい共通の資質があることを発見しました。第一に、目の前に転がってきたチャンスを活かします。自動運転で気楽に行くのではなく、周囲で起きることに絶えず注意を払うことで、その時々の状況を最大限に活かせるのです。こうした人たちは、コミュニティのイベント情報に詳しく、近所に誰かが越してくればいち早く気がつきます。同僚が困っていて助けを必要としているのに気づくのもこういう人たちです。運のいい人たちは、未知のチャンスを歓迎し、経験のないことにも積極的に挑戦します。よく知らないジャンルの本を積極的に読み、あまり知られていない場所を旅し、自分とは違うタイプの人たちと付き合おうとします。運のいい人たちはどちらかといえば外交的です。人と会うときは、相手の目を見、笑顔も絶やしません。だから、いい人との出会いがあり、出会いの輪も広がります。それによって、さらにチャンスの扉が開かれます。運のいい人は、楽天的でもあり、自分にはいいことが起きると思っています。これは自己実現の予言になります。というのは、物事が期待通りに進まなくても、最悪の状況から前向きな成果を引き出す方法を見つけるからです。こうした姿勢は、周りの人たちに好影響を与えるとともに、一般には苦境とみられる状況もプラスの経験に変えられるのです。

・よき観察者であり、開かれた心を持ち、人あたりがよく、楽観的な人は、幸運を呼び込みます。

・運のいい人たちは、身の回りに注意を払い、面白い人に会っているだけではありません。自分の知識と経験を活用し、組み合わせるユニークな方法を見つけています。たいていの人は、素晴らしい素質を持っているのに、その活かし方がわかっていません。これに対して運のいい人たちは、自分の知識や人脈の価値をよく知っていて、必要なときにそれを駆使します。

・経験がいつ役立つかはわからないという点です。スティーブ・ジョブズは開かれた心の持ち主であり、好奇心も旺盛でした。だから目先の利益にとらわれず、幅広い経験をし、予想もしない形で知識を活かすことができました。経験を積み、知識の幅が広がれば広がるほど、自分の引き出しは増える。そのことを教えてくれているのです。

・目標を絞り、ひたむきに努力すれば、幸運が舞い込む確率は上げられます。しかしながら努力以外にも使えるツールはたくさんあります。訪れた機会を歓迎するチャンスが舞い込んだら最大限に活かす、身の回りの出来事に目を凝らす、できるだけ多くの人たちと付き合う、そしてその付き合いをできるだけいい方向で活かす。自分自身で運を呼び込むとは、悪い状況を好転させ、いい状況はさらに良くすることなのです。幸運に恵まれる確率は大幅に高めることができます。そのためには、できるだけ幅広い経験をし、その経験を独自の方法で結びつけること。そして恐れることなく自分の人生を演じたいステージに上がろうとすることです。

・あなたのために何かしてくれた人に対して感謝の気持ちを示すかどうかであなたの印象が大きく変わります。あなたのために何かをしてくれたということは、機会費用がかかっているという事実を忘れてはいけません。つまり、あなたのために時間を割いてくれたのだとすれば、その人自身やほかの誰かのために割く時間を犠牲にしたのです。自分の頼み事などたいしたことないと思いがちですが、忙しい人にとって、大したことのない頼み事などないのです。自分のやっていることを中断し、わざわざ時間を割いて、あなたの願いに応えてくれたのです。それが分かっていれば、お礼を言わないなんてありえません。お礼状は書いて当たり前で、書かないのはよほどの例外だと思ってください。残念ながら、実際にそうしている人は少ないので、マメにお礼状を書けば目立つこと請け合いです。

・世の中にはたった50人しかいないということです。もちろん実際にそうなのではありません。ただ行く先々で、知り合いや知り合いの知り合いに出くわして、本当に50人しかいないのではないかと思えることが度々あるのです。隣に座った人は、自分の上司や部下になるかもしれません。顧客になるかもしれません。義理の妹になる可能性だってあります。人生においては同じ人が役割を変えて登場することがよくあります。私自身、かつての上司が助けを求めてきたり、逆に私自身がかつての部下に教えを請うたりする場面が何度もありました。私たちが演じる役割は、時とともに意外な形で変わり続けます。そして驚くことに同じ人に何度も出会うのです。

・それだけ世間は狭いのですから、怒りにまかせて、取り返しのつかないことはしないのが鉄則です。どうしても好きになれない人もいるでしょうし、自分もまた誰からも好かれるわけではないのですが、だからといって敵をつくることはありません。転職しようとするとき、面接の担当者が知り合いの知り合いだったということはよくあります。こうした形で、自分よりも前に評判が伝わるのです。評判が良ければ有利になりますし、悪い評判が立っていると不利になります。

・判断に迷ったときは、将来そのときのことをどう話したいのかを考えればいいのだと気づきました。将来、胸を張って話せるように、いま物語を紡ぐのです。

・自分の行動に責任をもち、経験から学ぼうとする姿勢が大切だということです。それができれば、すぐに先に進めます。

・交渉を成功させるカギは、全員にとって最大限に有利な結果を引き出せるように、全員の利害を探り出すことです。とはいえ、これは言うが安しで、実際になかなかそうできません。というのは交渉で有利になると思って、自分の利害をあきらかにしない人が多いからです。しかしながらこの作戦は誤りです。実際にはこちらが望むことが、交渉相手が望むことと一致しているかもしれないからです。

・自分の利害ではなく、交渉相手の利害やスタイルに合わせて交渉のやり方を決めるべきだと言います。きっちり作戦を決めて交渉に臨んではいけません。そうではなく、相手の発言をじっくり聞いて、どんな動機があるのかを見極めるのです。そうすれば、お互いにとって好ましい結果につながります。

・両者が得をするウィン・ウィンの状況が作り出せず、交渉を打ち切った方がいい場合も確かにあります。異なるプレーヤーの利害を明らかにしたとき、双方の最終目標に交差する部分がないなら、交渉を打ち切るのが最善の選択になります。

・人助けも大切な習慣です。大学時代、私は週に一度、両親に電話していました。毎回、電話を切る前に母は、「何かしてあげられることはないの?」と聞いてきました。母のこの気遣いが嬉しかったものです。母にしてもらえることはほとんどないのですが、必要があればいつでも手を貸してくれると分かっているだけで安心しました。歳を重ねるに従い、こうした気遣いは、友人や家族、同僚に対してもできるのだと気づきました。力になろうと申し出ると、喜んでくれる人がほとんどです。大抵はささやかなことで、相手が望むのも普通は控えめなものです。稀に、自分には応えられない、あるいは応えたくないことを求められる場合があるでしょう。それを断っても、力になろうと言ってくれたことに感謝し、助けてもらえないという事実を受け入れてくれるはずです。こうした気遣いを日々、実践していないのなら、時々は試してみるようオススメします。

・高潔な人は、お返しが出来るとは限らない人を助ける。当然ながら、自分の力になってくれそうな人に親切にするのは簡単だ。だが高潔とは、絶対に自分の力になれないとわかっている相手の力になることだ。カルマと呼んでも構わないが、心が広く他人の力になる人は、相手もまたお返ししたいと思うものだ。

・世の中では、ほぼすべてのことがチーム単位で進められています。自分以外の人たちを成功させる術を知らない人たちは、著しく不利になります。最高のチーム・プレイヤーは他人を成功させるために労を惜しまないものです。実は組織内で地位が上がるほど、個人としての貢献は重要でなくなります。その代わりに、下の人たちを引っ張り、奮い立たせ、やる気を引き出すことが役目になります。アイデアを思いついても、それを実行に移してくれるのは、その役割を担った同僚です。このため、他人と協調できなければ、実行力は限られてきます。優れたチーム・プレーヤーは、各メンバーが何でやる気になるかを知っていて、各人が成功する方法を見つけようとします。更に偉大なリーダーは、各人が長所を活かせる方法を見つけ出しています。

・職を探すときは、自分が応募している職が自分に合っているかを見極めることが大切です。つまり、あなたは的にふさわしい矢なのでしょうか?私たちは、職を手に入れることにばかり目がいき、その仕事が自分の能力や興味に合っているか、もっと重要な点として、職場の同僚とうまくやっていけるかどうかをおろそかにしがちです。これを見極める方法のひとつは、仕事以外の話題について話してみることです。そのために、履歴書の一番下に、自分の趣味や興味を書くといいでしょう。これは、手っ取り早く面接担当者に関心をもってもらい、共通の趣味を見つける方法です。私自身、何度も身をもって経験してきました。これは面接担当者のことをよく知る方法としても優れています。

・ほんの少しの心がけで、自分でつくりがちな障害や落とし穴を簡単に避けられるようになります。最善の方法のひとつは、自分を助けてくれる人に対して、つねに感謝の気持ちを表すことです。引き出しには買いだめした「サンキュー・カード」を入れておき、こまめにカードを送りましょう。世間は狭く、同じ人に何度も会う機会があることもお忘れなく。あなたの評判を守り、高めてください。それは最大の資産であり、しっかり守るべきものなのだから。そして一言、「申し訳ありませんでした」と言えるように謝り方を覚えましょう。他人の強みを活かし、得意なことができるようにしましょう。賢明なことでなく、正しいことをしておけば、後々、胸を張って話せます。最後に、あれもこれもと欲張り過ぎてはいけません。あなた自身も、あなたを信頼してくれる人たちもがっかりさせることになるのですから。

・資源が限られた環境では、自分だけでなくほかの人たちもうまくいくことを目指した方が、自分だけが勝つことを目指して争うよりもはるかに生産的であるという点を強く意識するようになります。演習の参加者は、他の人たちが持ち寄ったスキルやツールを活用できるようになり、自分たちだけでなく他の人たちの成功も祝福できるようになります。これはビジネスだけでなくスポーツにもあてはまります。どちらも競争がすべてと思われがちですが実際は違います。たとえばツール・ド・フランスの参加者がレースの最中にいかに協力するかを詳細に綴っています。またヤフーやグーグルをはじめ、競合関係にある企業の多くが協力し、それぞれの強みを活かすことによって「コーペティション(協調と競争)」を実践しています。

・父は人生を振り返って、一番大切な教えをこう考えているそうです。「自分に対しては真面目すぎず、他人に対しては厳しすぎないこと」。自分や他人の間違いにもっと寛容で、失敗も学習プロセスの一環だと思えれば良かったと。過ちを犯しても、大地が揺らぐことなど滅多にないのだと。

なお、以下の通【10周年記念増補改訂版】も売られていますね♪


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