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「マンガーの投資術(デビット・クラーク)」という本はとてもオススメ!

2020年04月10日 01時00分00秒 | 

 

 

 「マンガーの投資術」という本は、ウォーレン・バフェットが経営するバークシャー・ハザウェイに長年関わってきた同社不動のナンバー2の副会長で、バフェットの右腕と呼ばれる「チャーリー・マンガー」の珠玉の言葉を分かりやすくまとめたものです♪

 そのチャーリー・マンガーは1924年1月1日生まれで、バフェットも高齢ですが、そのバフェットより7歳上というのは驚異的です!
現在96歳ですか!?

 ウォーレン・バフェットはマンガーについては以下のように語っています♪

「チャーリーの最大の功績は、今日のバークシャー・ハザウェイを設計したことである。彼が私に示した青写真はシンプルだった。そこそこの会社を割安な価格で買おうとするのではなく、素晴らしい会社を適正な価格で買いなさい。この指示通りに投資事業を進めてきた結果として、現在のバークシャーがある。いわば私の役割はゼネコンであり、バークシャーの子会社のCEOたちが下請業者として実務を担当してきたのである」

 本書は、その投資で成功する考え方だけでなく、企業・銀行・経済、事業と投資に関する哲学、人生・教育・幸福の追求についての助言について計136について分かりやすく説明してありどれも素晴らしく、どれもぜひ実践したくなるものばかりです♪

 特に、現在のコロナウイルスで世界経済が低迷し株価が大幅に下がっている状況は、まさに本書で書かれている買い場が来ているのかなぁとも思います♪

また改めて以下についてナルホドと思いました♪

・借入金を利用したレバレッジは避けるべき
・投資は座して待つことが重要
・分散しすぎた投資は平凡となる
・金融危機のような不可壁の出来事がいつ起きても対応できるよう現金を積み上げて置くこと
・経営者より事業の質に賭けた方が良い
・意思決定と運営は一人に集中させること
・過ちを犯すことで次から対処できる
・極端に専門化することが成功に結びつく
・いつも考え続け、本を読むこと
・自分とは正反対の考え方を常に考慮すべき
・信頼できる人とだけ付き合うこと
・バフェットの投資技術は65歳になって格段に向上。いつまでも成長できる。
・結婚相手はあまり相手に期待しない人を探すべき
・出会った賢人はいつも読書をしていた
・自分が解決できないことを心配して時間は浪費しない

「マンガーの投資術」という本は、より良い人生のヒントになりとてもオススメです!
以下は本書のポイントなどです♪

・ひとたび9.11のような悲劇が起これば株価は暴落し、市場からの撤退を余儀なくされる。かつてはマンガーも株式の裁定取引でレバレッジを多用したことがあるが、年齢を重ねるに連れ、その危険性を重く受け止めるようになり、いまでは借入金を活用することをできる限り回避し、株価の短期的な変動ではなく、事業の長期的な成長に投資することに集中している。

・自分が何を知らないかを知っていることは、優秀であること以上に価値がある。マンガーがここで言及しているのは、自分が知らないという事実をわきまえ、わからないものに投資する愚をおかさないようにすべきだということである。

・人生はある意味でポーカーゲームのようなものである。お気に入りの手札を持っていても、時には降りることを学ばなければならない。過ちの原因となったり、勝算を変えてしまうような新しい事実に対処することも学ばなければならない。

・株式市場は、時として誰も否定できないほど明らかな好機を与えてくれる。このようなチャンスはたいてい、株式市場にパニックが起こり、誰もが恐怖に駆られ、長期的には間違いなく利益をもたらしてくれそうな資産さえも投げ出してしまうような局面で訪れる。投資家が逃げ出す様子は樽から水が流れ出ていくのと似ている。マンガーにとっては、大きな魚=株価が割安なまま放っておかれている優良企業を見つけるのが容易になる。

・投資では、座して待つことが重要だ。証券会社に支払う手数料を抑えられるし、つまらないことに一喜一憂しなくても済む。うまくいけば、税金の節約にもなり、年に1%か2%、ないしは3%の利益が転がり込んでくるんだ。この重要な投資哲学は、並はずれた成長性を持つ会社の株を購入して何年も持ち続けることのほうが、市場のトレンドを追いかけて売り買いを繰り返すことよりも、はるかに有利であることを意味している。株は売買を繰り返すほど、課税される機会が増える。しかし、同じ銘柄を20年間持ち続けた後で売却するとしたら、税金を支払うのは一度で済む。マンガーに言わせれば、その節税効果は年間1%から3%に相当するという。時間は、並外れた成長性を持つ会社にとってはよき友であり、平凡な企業にとっては厄介者である。

・分散投資をありがたるとは、気が違っているとしか思えない。マンガーは本当に素晴らしい成長性を備えている企業の株を、合理的な価格で手に入れることができるならば、保有する銘柄は10種類以下で十分だと考える。たとえそのうちの一社が運悪く事業に失敗したとしても、10年から20年という長期で考えれば、自分たちが選んだポートフォリオがめざましい収益をもたらしてくれることを実証した。格言にもあるように、分散しすぎればノアの方舟よろしく動物園みたいなありさまになる。籠の中に10個の卵しか入っていなければ、いつでも厳しい目を向けて籠を守り抜くことができる。

・良いアイデアはめったにない。勝算が高いと思ったら、大きく賭けるべきだ。

・みなの真似をしていたら、平凡から抜け出すことはできない。マンガーは言う。インデックスファンドに投資すれば平均的な投資家以上には儲けられない。平均に勝つことができなければ、それは負けと同じことだ。強気相場の頂点でインデックスファンドを買ってしまったら、その後の下落局面で被る損失を取り返すのに何年もの歳月を要するに違いない。マンガーなら、みなが売っているときに買う。群衆とともにある人には難しい。

・マンガーの投資戦略には、景気後退と株価暴落がランダムにあらわれることが、あらかじめ織り込まれているという点だ。マンガーもバフェットも、金融危機のような不可壁の出来事がいつ起こっても対応できるようにリターンが低くなることは承知のうえで、常に現金のポジションを積み上げている。そして実際に危機が商事、株価が暴落した局面では、現金の威力にモノを言わせて買いに走るのである。1990年の景気後退期には銀行株が軒並み下落したが、バークシャー・ハザウェイはこの投資機会を利用して、ウェルズ・ファーゴ銀行の株式500万株を2億8900万ドルで購入した。その後の株式分割を経て、今では当初の500万株は4000万株に増え、その価値は19億ドルにまで膨らんでいる。これは過去26年間にわたって毎年7.5%の利回り(複利)を手にしたことと同じだ。それに加えて配当がある。直近の年間配当額は5920万ドルだが当初の投資金額は2億8900万ドルなので配当性向は20%を上回っている。マンガー自身が何度も言っているように彼を裕福にしたのは頭脳ではなく気質なのである。

・金持ちになる秘訣は、投資の好機が訪れた時にすぐに行動を起こせるように、いつでも小切手口座に1000万ドルの残高を持っていることだ。マンガーは、買い出動するための好機を待ちながら、1000万ドルの現金残高を維持することを推奨している。バークシャー・ハザウェイの場合、こうした現金のポジションは720億ドルにも達する。もちろん現金として保有している間は極めて低い利回りに甘んじなければならないが、結果的に素晴らしい企業の株を(相場下落語の)適正な価格で購入することができれば、その後は何年にもわたって高いリターンを享受できる。この戦術は、マンガーの投資方程式の重要な要素であるが、世間にはなかなか理解されていない。

・私が成功できたのは、集中力が長く持続するからである。忍耐は長所であり、投資のゲームにおいては資産でもある。こう言うとほとんどの人は、株価が上昇するのを待って、ある銘柄を辛抱強く持ち続けることだと考える。マンガーの世界では、忍耐とは、手元に十分な現金を用意しておいて、偉大な企業の株価が下落して適正な水準になるまで、集中力を切らさずに待ち続けることを意味する。

・ヘッジファンドのビジネスモデルでは、レバレッジを効かせてサイコロを振ること以外のことをするのは狂気の沙汰である。だからファンドマネージャーたちはみな同じように行動するのだ。しかしだからといって落胆する必要はない。愚かな博徒たちがマーケットに参加してくれるからこそ、マンガーのような人は素晴らしい好機を手にすることができる。

・待つことは投資家にとって大きな助けになる。多くの人は待つことができない。17世紀のフランス人数学者ブレーズ・パスカルは「人類の問題はすべて、部屋のなかで一人静かに座っていることができないことから生ずる」と言った。マンガーも同じ意見だ。あなたは、長期にわたり競争優位に立つことができる優れた会社の株式を適正な価格で手に入れられるタイミングが訪れるまで、じっと待たなければならない。時には、それは何年にもなるかもしれないが、慌ててはいけない。バフェットは、1960年代後半にいったん株式市場を離れ、自分が買いたいと思う銘柄が出現するまで5年待った。90年代後半にインターネット・バブルが沸き立ったときには、マンガーとバフェットは、株式市場で新たな銘柄を探すのを諦めざるを得なかった。二人が再び魅力的な銘柄を見出したのは2003年になってからだった。とはいえ、ほとんどの投資家にとって待つことは容易ではない。これはミューチャルファンドやヘッジファンドのファンドマネージャーについてもいえることだ。彼らは四半期毎に運用成績を公表しなければならないので、良い投資先を探すために何年も待つことなど論外なのである。投資先を見つけるために待つことの他にも、待たなければならないときがある。ひとたびある銘柄を購入したら、その企業が持ち前の成長性を発揮して収益を伸ばし、株価を押し上げるまで待たなければならない。マンガーとバフェットは自分たちは永遠に待ち続けるつもり株を買うと言う。永遠に、である。かつてウォール街の誰がそのような発言をしただろうか。だからこそ、マンガーとバフェットは自分たちの投資スタイルを真似られてしまうことを心配したりはしない。いかなる機関投資家も個人投資家も、二人のように長期にわたって規律を守り、忍耐強くマーケットと対峙することができないからである。

・永続的な競争優位性とは、長きにわたり成長を続けるだけの耐久性があるかどうかということである。ある銘柄を購入して20年間待ち続けるつもりなら、その会社が販売している製品が5年後に時代遅れになってしまっては困る。バークシャー・ハザウェイが投資してきた会社は、その多くが50年以上にわたり同じ製品やサービスを提供してきた。なかでも、コカ・コーラ、ウェルズ・ファーゴ銀行、アメリカン・エキスプレス、スイス・リー、リグレー・ガム、クラフトフーズ、買収される前のアンハイザー・ブッシュなどは、同じ製品・サービスを100年以上にわたり販売している。このような真に偉大な企業に限っていうなら、時間は常に投資家の味方である。

・マンガーはいつも、議会が行う銀行業界の規制緩和をまったくの愚行とみなしている。投機的な投資銀行業務と保守的な商業銀行業務を分離する目的で1933年に制定されたグラス・スティーガル法が、米国の大いなる繁栄の先導役を務めたと考えている。1999年のこの法律の廃止が、商業銀行が投資銀行として機能し、預金者のお金で投機を行うことを許したことから、銀行の愚行を招いた。その後、2007年から09年にウォール街が崩壊の危機に瀕したという事実は、マンガーが正しかったことを世界に証明した。グラス・スティーガル法の廃止は、議会がこれまでに行ってきた中で最も愚かな行為の一つだ。

・銀行と保険会社にとっても、インフレは強い味方だ。5万ドルだった住宅が50万ドルに値上がりしたなら、人々は銀行から余計に45万ドルも借りなければならない。5万ドルのローンに比べれば、はるかに多くの手数料を支払うことになるだろう。保険会社もまた、5万ドルの住宅にかけられる保険よりも50万ドルの住宅にかけられる保険のほうがずっと多くの保険料を手にできる。これまでに業績を1000%以上伸ばしてきた銀行や保険会社は珍しくないが、いずれの会社も店舗数や従業員を増やす必要はなかった。だからマンガーもバフェットも、保険会社と銀行が好きなのである。これらの会社は、インフレのヘッジとして極めて有効に機能するだけでなく、インフレから利益を生み出すこともできるのだ。銀行と保険会社にとって、インフレはずっと続く贈り物なのである。

・繁栄しようとするならば、働かねばならない。飴を与えるだけでなく、無知で叩くことも必要だ。鞭を手放せば、社会がうまく機能しなくなり、金持ちになる道が閉ざされてしまうだろう。それは愚かなことである。マンガ-は身を粉にして働くことの価値を信じている資本主義者である。国民は働かねばならず、食べるものを育てなければならず、道路や建物や工場を建設せねばならず、売ることができる製品を作らねばならないと、彼は主張する。人は働かなければ、お腹が減り、住むところがなくなる。それは鞭である。私たちの祖父母の代が必死で働いたのは、決して欲の皮がつっぱっていたからではない。家賃を支払うことができないかもしれないとか、家族が飢えてしまうかもしれないという恐怖心を抱えていたからだ。今ではそんな心配をする必要はなくなってしまった。

・良い会社は容易な意思決定を続けていればいい。悪い会社は何度も何度も苦渋の決断を下し続けなければならない。それが両者の違いである。数多くの会社の株式を購入し保有してきた経験から、マンガーとバフェットは多くを学んだ。二人ともと時には悪い会社である百貨店、風車メーカー、繊維工場、航空会社などの株式を購入したこともある。これらの会社への投資はなぜうまくいかなかったのだろうか。その大きな理由は、いずれも猛烈に競争の激しい分野で事業を展開していることである。競合する企業同士が激しい価格競争を繰り広げれば、利益率が低下し、キャッシュフローが損なわれ、生き残るのに大変苦労する。こうした会社への苦々しい投資経験を通じて、マンガーとバフェットが学んだことは、その後の投資人生に大いに活かされた。それは永続的な競争優位性があり、自分の意思で価格を引き上げることが出来る良い会社に的を絞ることが重要だということである。良い会社は労せずして利益率を高く維持することが出来るので、生み出したフリーキャッシュフローを新たなビジネスチャンスにつぎ込むことが可能になる。

・マンガーはバークシャー・ハザウェイの株式を50年持ち続けてきたが、その間に株価が50%下落するのを3回も経験している。もしもそうした局面で株を手放していたなら、彼の資産は現在の数分の1にとどまっていただろう。マンガーは、長期にわたって株を保有していたら、時には株価の急落を経験するのは当たり前であり、実際にバークシャー株がそうであったように、一時的に急落した株価はいずれ元に戻るということを知っている。いったん下落した株価がどのように回復するかは、相場の動きというよりは、その企業の本源的な価値によるところが大きい。1929年と32年の大暴落の後、ダウ工業株平均が完全に回復したのは1954年のことだったが、コカ・コーラやフィリップ・モリスのような優良銘柄は1936年には暴落前の水準を取り戻していた。このことは平凡な企業の株か水準が暴落から立ち直るまでには25年もの年月が必要なのに対して、永続的な競争優位性と成長性を備えた企業の株価はずっと早く回復するということを示している。

・経営者の質に賭けるよりも、事業の質に賭けるほうが、良い結果に結びつくことが多い。平凡な事業を手掛けているのに経営者が非常に優れている会社に投資することが成功につながるのは極めて稀である。

・バークシャー・ハザウェイの経営方針はかなり保守的である。有利な条件であるときに限って、少しばかりの借金をする。あまり借金をしてレバレッジをかけていないことに満足している。そんなやり方は間違っているとか、もっと稼げるのにもったいないと言う人がいるかもしれないが、全然気にならない。多少のチャンスを逃しても後悔はしない。誰かが自分より金持ちになったからといって何が問題なのだろう。そんなことを気にするのはばかげている。レバレッジとは借金に他ならない。レバレッジ(借金)を利用することの魅力は、自己資本を何倍にも膨らませることによって大きく稼ぐ可能性が広がることにある。確かに思い通りにことが運べば利益が増えることになるが、思惑が外れた時にはより大きな損失を被りかねない。投資銀行の連中は大きくレバレッジを効かせることが大好きだ。予想通りに行けば何千万ドルものボーナスを得られるからだ。たとえ賭けに負けたとしても、市場のせいだとして、銀行の他の業務で埋め合わせてもらうことを期待する。けれども、レバレッジの濫用は時として膨大な損失を生じさせ、会社を破綻させることにもなりかねない。

・優れた大学はいくつもある。しかしマクドナルドほど多くの若者たちに良い教育を施している組織はないのではないか。彼らが日々実践している教育プログラムはハーバード大学より優れているかもしれない。

・民主主義では誰にでもチャンスがある。しかし本当の知恵というなら、意思決定と運営は一人に集中させることだ。そう考えると、シンガポールが米国よりもずっと良い記録を残しているのは偶然とは思えない。恐らくシンガポールのウォーレン・バフェットとも言えるほどの賢人、リー・クアンユーが実権を握ってきたからだろう。

・目覚めた時よりも少し賢くなっているように心掛けて日々を過ごしなさい。やるべきことを忠実に、よりよくこなしなさい。毎日少しでもいいから前に進もうと努力しなさい。やがて長く生きれば報われる日が来るはずだ。

・良い伴侶を見つける最善の方法は、良い伴侶にふさわしい存在になることである。マンガーは人間の精神面について考察し、私たちは自分にふさわしい相手と出会いやすいと指摘している。良き人々が選ぶ伴侶はたいてい良き人々であり、悪しき人々が選ぶのも同じように悪しき人々であるという。マンガーはこの仮説をビジネスの世界に応用し、バークシャー・ハザウェイが善良で信頼できる管理人を目指すことにより、素晴らしい会社を保有することができると考えた。そうした考え方に共感した企業オーナーたちは、彼に会社の株式を売却することを望んだ。それがビジネスであれ、結婚であれ、善良が善良に結びつく。

・良いキャリアを築くためのルールが3つある。
1 自分自身が買おうと思わないものを売らないこと
2 尊敬しない人のために働かないこと
3 一緒に仕事をして楽しい人々とだけ働くこと

・多くの過ちをおかすことなく、満足できる人生を送ることはありえない。過ちを犯すことで、次から対処できるようになる。人生の秘訣だ。過ちを認めたくないという気持ちを抑えることができなければ、破滅への道を歩むことになるだろう。

・極端に専門化することが成功に結びつく。たいていの人は、世界を理解しようとするよりも、専門化したほうがうまくいく。専門家は種が生き残るための鍵であり、ビジネスを成功させる鍵である。専門化は私たちを競争から守ってくれる。新規参入者にとって障壁となるからだ。専門化するのが困難な分野であるほど、その障壁は強くなる。みなと同じようなことをしていたら、自分以外の全員とまともに競争しながら生きていかなければならない。けれども、なんらかの専門技術を持ち、その技術を磨いていけば、その他大勢とは距離をおくことができる。

・私の経験から言えることだが、いつも考え続け、本を読み続けていれば働く必要はない。考えることと本を読むことを続けていれば、すべてはうまくいくはずだ。マンガーによれば、投資のゲームに必要なのはその2つだけなのだから。マンガーは新聞三紙をはじめ、多い時は1日に600ページ、州に数冊の本を読破するという。そして気分転換をしたいときにはロサンゼルス・カントリークラブにでかけてクラブハウス・サンドイッチとコーラを注文する。それがタフな読書の合間のささやかな贅沢なのである。

・私たちは皆、何かのアイデアを学び、それを修正したり、破棄したりということを繰り返している。適切なタイミングで素早く捨て去ることができるのなら、大変価値ある能力と言えよう。それを実践するには、自分とは正反対の考え方を常に考慮する必要がある。かつてマンガーとバフェットが経験した中で、自分たちのアイデアを捨てるのが最も困難だったのは、おそらくバークシャー・ハザウェイの繊維事業からの撤退だっただろう。事業の将来性が乏しく、利益をあげていくのが難しいことが明らかになった時点でさえ、二人は事業の継続を選択した。ようやく撤退を決断したのは事業が実際に損失を出し始めてからである。

・信頼できる人とだけ付き合い、そうでない人を人生から追い出してしまうことは非常に有益である。賢明な人は、害毒をまき散らすような人は実にたくさんいるが遠ざけるようとする。マンガーは信頼できない友人や取引相手は切り捨てるべきだと主張している。個人の人づきあいという面では、家族や親戚のなかに信頼に値しない人物がいるのなら、昔のように集まったりするのはやめてしまうほうがいい、という意味にもとれる。ビジネスの世界では、従業員や取引相手との関係に当てはまるだろう。信頼はビジネスをスムーズに動かすための潤滑油なので、信頼の欠如は大きな不安と非効率をもたらすに違いない。あなたがトラック会社や病院のオーナーなら、荷物が時間通りに配達されるかどうか、患者が適切な処置を受けられるかどうか、現場スタッフを信じる以外にない。もしも信頼できないスタッフなら、会社は深刻な問題に直面することになる。

・バフェットは地上で最高の学習マシンだ。彼の投資技術は65歳になってから格段に向上した。若いころからずっと見てきたが、もしも、ある程度のところで学ぶことをやめていたら、これほどの業績を達成していなかっただろう。バフェットは65歳を過ぎてから一層すぐれた投資家になった。このことは、年齢に関わらず誰もが成長できるという希望を与えてくれる。投資というゲームでは、仕事を引退してからでも、コツコツと勉強を続けていけば大きな見返りが期待できる。投資以外の分野でも、真のプロフェッショナルと呼ばれる人の多くは、普通なら退職するような年齢を超えても学習を続け、自身を前進させ続けている。まるでサメだ。サメは泳ぎ続けなければ死んでしまう。学び続けなければならないのだ。

・友人を得るための秘訣は、友人になろうとすることである。必要なときに助けを得る秘訣は、助けを必要としている人を助けることである。学ぶ秘訣は教えること。そして、人をやる気にさせる秘訣は、相手の良いところを褒めることだ。

・結婚相手を選ぶときには、見た目も性格も良い人を求めるべきではない。あまり相手に期待しない人を探すべきだ。幸せを感じない人と暮らしたいなどと思うのでなければ、大きな期待を抱かない伴侶を見つけたほうがいい。不思議なことに、この法則はビジネスの世界には当てはまらないようだ。従業員や経営陣にあまり期待しないという態度をとれば、彼らは必死になって難局を切り抜けようとしたり、技術や専門性に磨きをかけようとはしなくなる。それなら結婚相手にも期待すべきなのではと思うかもしれないが、それは違う。結婚は仕事ではないからだ。

・私が出会った賢人はいつも読書をしていた。全員だ。バフェットと私がどれほど本を読んできたかを知れば誰もが驚くだろう。子どもたちが足の生えた本と呼ぶほど私は本を読んできた。

・自分が解決出来ないことを心配して時間を浪費するのは、建設的とはとても言えない。お金を運用するなら、何かとんでもない事態が起こるかもしれないと覚悟するしかない。それ以外は愚かな楽観主義者でいればいい。


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