ドタ日記

ドタの毎日の様子をエッセイで書き綴ります

羽田健太郎さんを偲んで

2007-06-10 10:25:32 | Weblog
日曜の朝は題名のない音楽会を見るのが楽しみでした。
毎回、羽田健太郎さんのピアノと軽妙な温かなお人柄がにじめでるトーク。
羽田健太郎さんの愛らしいドラエモンのような指からかもしだされるピアノ演奏が大好きでした。
訃報を聞いた時、その衝撃で言葉が詰まりました。
信じられなかったし、信じたくなかった。
きっと次の日曜には又愛くるしい笑顔で
演奏して下さるだろう。私はそう信じたかった。
しかし今日、題名のない音楽会は羽田健太郎さんの追悼特集でした。
ありし日のお姿を見て涙が止まりませんでした。
なつかしい演奏の数々。
どの場面もしっかり私の心に焼きついています。
三か月前、ミッシェルグランさんと演奏されたシェルブールの雨傘。
素晴らしい演奏でした。
三か月前に聞いた時も甘く切ない、それでいて何かを予感させるドラマチックな演奏を聞いて感動しました。
今日、再び、シェルブールの雨傘の演奏を聞きながら、「羽田健太郎さん、ありがとう。あなたの温かなピアノの音色が大好きでした。天国でもピアノを弾き続けて下さい。」と語りかけました。
外はまさしく涙雨。