ドタ日記

ドタの毎日の様子をエッセイで書き綴ります

名古屋で法事に行ってきました。

2006-04-29 21:22:23 | Weblog
昨年は姑をはじめとして、親戚の葬式が多かった一年でした。
今日は姑と同じ日に亡くなった私の実家の叔父の法事に名古屋まで行ってきました。
名古屋の叔父はくしくも姑の同じ日に亡くなったので、私は叔父の葬儀に参列できませんでした。
だから、今日は久しぶりに子供の頃、よく遊んだ幼馴染の従兄弟と会うことが出来ました。
従兄弟のブンちゃんは私より一つ上。実は初めて恋心を抱いた、初恋の男性というより男の子でした。
長い夏休みは岐阜の私の家と名古屋の家と一緒に過ごしました。
早朝早く起きてカブトムシを取りに行ったり、当時はスイミングスクールなどないから長良川で祖父の指導で水泳の練習。
おやつは西瓜。ミンミンゼミの泣き声を聞きながら、塩をつけた西瓜をスプーンも使わずかぶりついて食べた味は格別に美味しかったです。
夜は蚊帳の中で私の兄弟と名古屋の兄弟でみんなでごろ寝してワイワイ騒いだものです。
今だから告白するけど、大きくなったらブンちゃんのお嫁さんになると一人で思っていました。
ブンちゃんは大きな病院の副医院長を経て昨年、開業しました。
やさしい笑顔は昔のままだけど、私には何故かとても疲れているように見えました。
憧れだった人だからなんだか、とても敏感にわかるのです。

あまり話は出来なかったけど、ブンちゃんの背中についていた糸くずをそっと取ってあげた一瞬、ブンちゃんの後ろにいつもくっついて遊んでいた10歳のスミちゃんに私はなっていました。
「ブンちゃん、無理しないでね。」
「すみちゃん、がんばってね」お互いにこれからの人生にエールを送って
別れました。
法事は故人を偲ぶことはもちろんのこと。
生きている私たちが昔を思い出し、お互いに生きているもの同士が励ましあう機会をご先祖様がお与えになっているのかもしれません。